平成29年(2017年)の人口動態統計における主要死因別の死亡率で心疾患(heart disease)の順位はどれか。
1: 1位
2: 2位
3: 3位
4: 4位
運動習慣が身体機能にもたらす効果はどれか。
1: 肺活量の減少
2: 耐糖能の低下
3: 免疫力の向上
4: 中性脂肪の増加
介護保険の第2号被保険者は、( )歳以上65歳未満の医療保険加入者である。 ( )に入る数字はどれか。
1: 30
2: 40
3: 50
4: 60
第二次性徴の発現に関与するホルモンはどれか。
1: 抗利尿ホルモン<ADH>
2: 黄体形成ホルモン<LH>
3: 副甲状腺ホルモン<PTH>
4: 甲状腺刺激ホルモン<TSH>
児の吸啜刺激によって分泌が亢進し、分娩後の母体の子宮筋の収縮を促すのはどれか。
1: オキシトシン
2: プロラクチン
3: テストステロン
4: プロゲステロン
平成29年(2017年)の国民生活基礎調査における平均世帯人数はどれか。
1: 1.47
2: 2.47
3: 3.47
4: 4.47
レスパイトケアの目的はどれか。
1: 介護者の休息
2: 介護者同士の交流
3: 介護者への療養指導
4: 療養者の自己決定支援
健康な成人の1回換気量はどれか。
1: 約150mL
2: 約350mL
3: 約500mL
4: 約1,000mL
脳塞栓症(cerebral embolism)を生じやすい不整脈(arrhythmia)はどれか。
1: 心室頻拍(ventricular tachycardia)
2: 心房細動(atrial fibrillation)
3: 心房性期外収縮(atrial premature contraction)
4: 完全房室ブロック(complete atrioventricular block)
貧血(anemia)を診断する際の指標となる血液検査項目はどれか。
1: アルブミン<Alb>
2: ヘモグロビン<Hb>
3: フィブリノゲン
4: プロトロンビン時間<PT>
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律 (医薬品医療機器等法)による毒薬の表示(別冊No.1)を別に示す。 正しいのはどれか。
1: A
2: B
3: C
4: D
誤嚥しやすい患者の食事の援助で適切なのはどれか。
1: 食材は細かく刻む。
2: 水分の摂取を促す。
3: 粘りの強い食品を選ぶ。
4: 頸部を前屈した体位をとる。
陰部洗浄に使用する湯の温度で最も適切なのはどれか。
1: 30~31℃
2: 34~35℃
3: 38~39℃
4: 42~43℃
滅菌物の取り扱いで正しいのはどれか。
1: 鉗子の先端は水平より高く保つ。
2: 鑷子の先端を閉じた状態で取り出す。
3: 滅菌パックはハサミを用いて開封する。
4: 滅菌包みは布の内側の端を手でつまんで開く。
直流除細動器の使用目的はどれか。
1: 血圧の上昇
2: 呼吸の促進
3: 洞調律の回復
4: 意識レベルの回復
経鼻経管栄養法を受ける成人患者の体位で適切なのはどれか。
1: 砕石位
2: 半坐位
3: 腹臥位
4: Sims(シムス)位
胃がんのVirchow(ウィルヒョウ)転移が生じる部位はどれか。
1: 腋窩
2: 鼠径部
3: 右季肋部
4: 左鎖骨上窩
包帯の巻き方別冊(No. 2)を別に示す。環行帯の巻き方で正しいのはどれか。
1: A
2: B
3: C
4: D
皮下注射で適切なのはどれか。
1: 注射部位を伸展する。
2: 注射針は18~20Gを使用する。
3: 針の刺入角度は45~90度にする。
4: 皮下脂肪が5mm以上の部位を選択する。
細菌感染による急性炎症で最初に反応する白血球はどれか。
1: 単球
2: 好酸球
3: 好中球
4: 好塩基球
5: リンパ球
平成28年(2016年)の国民生活基礎調査で、男性の有訴者の症状が最も多いのはどれか。
1: 腰痛
2: もの忘れ
3: 体がだるい
4: 目のかすみ
5: 手足の関節が痛む
固有心筋の特徴はどれか。
1: 平滑筋である。
2: 骨格筋よりも不応期が短い。
3: 活動電位にプラトー相がみられる。
4: 筋層は右心室の方が左心室より厚い。
小細胞癌(small cell carcinoma)で正しいのはどれか。
1: 患者数は非小細胞癌(non-small cell carcinoma)より多い。
2: 肺末梢側に発生しやすい。
3: 悪性度の低い癌である。
4: 治療は化学療法を行う。
脳梗塞(cerebral infarction)を最も早期に検出できる画像検査はどれか。
1: シンチグラフィ
2: 磁気共鳴画像(MRI)
3: 磁気共鳴血管画像(MRA)
4: コンピュータ断層撮影(CT)
公費医療と法の組合せで正しいのはどれか。
1: 未熟児の養育医療―医療法
2: 結核児童の療養給付―児童福祉法
3: 麻薬中毒者の措置入院―精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)
4: 定期予防接種による健康被害の救済措置―感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)
廃棄する物とその区分との組合せで正しいのはどれか。
1: 滅菌パックの袋―産業廃棄物
2: エックス線フィルムー一般廃棄物
3: 血液の付着したメスの刃ー感染性産業廃棄物
4: pH12.5以上のアルカリ性の廃液ー感染性一般廃棄物
患者と看護師の間の専門的な援助関係で適切なのはどれか。
1: 自然発生的に成立する。
2: 援助方法は看護師に一任される。
3: 患者のニーズに焦点がおかれる。
4: 日常的な会話を中心に展開する。
細菌の芽胞を死滅させるのはどれか。
1: 紫外線
2: ポビドンヨード
3: 70%アルコール
4: 酸化エチレンガス
クロストリジウム・ディフィシレ(Clostridium difficile)(ディフィシル)による下痢を発症している患者の陰部洗浄をベッド上で行う際の 個人防護具を着用した看護師の写真(別冊No.3)を別に示す。 適切なのはどれか。
1: A
2: B
3: C
4: D
インシデントレポートで適切なのはどれか。
1: 責任追及のためには使用されない。
2: インシデントの発生から1か月後に提出する。
3: 主な記述内容はインシデントの再発防止策である。
4: 実施前に発見されたインシデントの報告は不要である。
成人の睡眠で正しいのはどれか。
1: レム睡眠中は骨格筋が弛緩する。
2: 入眠前の喫煙は睡眠導入時間を短くする。
3: ノンレム睡眠中はエネルギー代謝が亢進する。
4: 睡眠周期は90分のレム睡眠と数分のノンレム睡眠を繰り返す。
片麻痺のある成人の臥床患者の患側の良肢位で適切なのはどれか。
1: 肩関節は内転10度
2: 肘関節は屈曲10度
3: 股関節は外転10度
4: 足関節は背屈10度
クリップ式のプローブを用いて手指で経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定する方法で適切なのはどれか。
1: 同じ指で24時間連続で測定する。
2: マニキュアをしたままで測定する。
3: 装着部位に冷感がある場合は温める。
4: 指を挟んだプローブはテープで固定する。
熱型の種類と図の組合せで正しいのはどれか。
1: 間欠熱―A
2: 稽留熱―B
3: 弛張熱―C
4: 波状熱―D
薬の内服方法における頓用で正しいのはどれか。
1: 週に1回服用する。
2: 食事の前に服用する。
3: 指定された時間に服用する。
4: 症状が現れたときに服用する。
壮年期の身体的特徴で正しいのはどれか。
1: 運動耐久力の向上
2: 明暗順応の低下
3: 持久力の向上
4: 臓器の萎縮
急性期患者の生体反応で正しいのはどれか。
1: 異化が亢進する。
2: 症状の変化は緩やかである。
3: サイトカイン分泌が低下する。
4: 副腎皮質ホルモンの分泌が低下する。
砕石位による手術で起こりやすい合併症はどれか。
1: 猿手
2: 尖足
3: 下垂手
4: 腸骨部の褥瘡
ペースメーカー植込みの有無を事前に確認すべき検査はどれか。
1: 超音波検査
2: エックス線撮影
3: 骨シンチグラフィ
4: 磁気共鳴画像(MRI)
肝動脈塞栓術(TAE)の適応となる疾患はどれか。
1: 脂肪肝(fatty liver)
2: 急性A型肝炎(acute hepatitis A)
3: 肝細胞癌(HCC)(hepatocellular carcinoma)
4: アメーバ性肝膿瘍(amoebic abscess of the liver)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染している患者で、後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome)(AIDS)の状態にあると判断できる疾患はどれか。
1: 季節性インフルエンザ(seasonal influenza)
2: ニューモシスチス肺炎(pneumocystis pneumonia)
3: ノロウイルス性腸炎(norovirus enteritis)
4: 単純性膀胱炎(uncomplicated cystitis)
細菌性髄膜炎(bacterial meningitis)の症状はどれか。
1: 羞明
2: 羽ばたき振戦
3: Raynaud(レイノー)現象
4: Blumberg(ブルンベルグ)徴候
貧血(anemia)を伴う患者の爪の写真(別冊No. 4)を別に示す。欠乏している栄養素はどれか。
1: ビタミンB12
2: ビタミンC
3: 葉酸
4: 鉄
手術後に無排卵になるのはどれか。
1: 脳下垂体全摘出術
2: 単純子宮摘出術
3: 低位前方切除術
4: 片側卵巣切除術
被験者が図形を描き写す内容が含まれる認知機能の評価はどれか。
1: 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準
2: Mini-Mental State Examination(MMSE)
3: 高齢者の総合機能評価CGA簡易版(CGA7)
4: 改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
老化による免疫機能の変化はどれか。
1: 胸腺の肥大
2: T細胞の増加
3: 獲得免疫の反応の低下
4: 炎症性サイトカインの産生の減少
高齢者の性について正しいのはどれか。
1: 女性の性交痛は起こりにくくなる。
2: 男性は性ホルモンの分泌量が保たれる。
3: 高齢になると異性に対する羞恥心は減退する。
4: セクシュアリティの尊重はQOLの維持に影響する。
老化による身体機能の変化と薬物動態への影響との組合せで正しいのはどれか。
1: 血中蛋白の低下ー薬効の減少
2: 腎血流量の低下ー薬効の減少
3: 肝血流量の低下ー薬効の増大
4: 消化機能の低下ー薬効の増大
認知症(dementia)が疑われる人や認知症の人およびその家族を訪問し、複数の専門職でアセスメントや自立生活の支援を行うのはどれか。
1: 成年後見人
2: 介護認定審査会
3: 認知症対応型通所介護
4: 認知症初期集中支援チーム
日本で用いているDENVER Ⅱ(デンバー発達判定法)で6か月児の90%ができるのはどれか。
1: 寝返りをする。
2: 積み木をもちかえる。
3: 喃語様のおしゃべりをする。
4: 自分で食べ物を口へもっていく。
幼児を対象とする定期予防接種はどれか。
1: DTワクチン(二種混合)
2: ロタウイルスワクチン
3: BCGワクチン
4: 水痘ワクチン
大泉門の説明で正しいのはどれか。
1: 2歳まで増大する。
2: 陥没している場合は髄膜炎(meningitis)を疑う。
3: 閉鎖が早すぎる場合は小頭症(microcephaly)を疑う。
4: 頭頂骨と後頭骨に囲まれた部分である。
幼児の心肺蘇生における胸骨圧迫の方法で正しいのはどれか。
1: 胸骨中央下部を圧迫する。
2: 実施者の示指と中指とで行う。
3: 1分間に60回を目安に行う。
4: 1回の人工呼吸につき3回行う。
配偶子の形成で正しいのはどれか。
1: 卵子の形成では減数分裂が起こる。
2: 精子の形成では極体の放出が起こる。
3: 成熟卵子はXまたはY染色体をもつ。
4: 精子は23本の常染色体と1本の性染色体をもつ。
女子の思春期の特徴で正しいのはどれか。
1: 9歳で初経が発来する。
2: 月経開始後に身長の発育が加速する。
3: 陰毛が発生した後に乳房の発育が始まる。
4: 性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)によって月経が開始する。
妊娠37週の妊婦の胎児心拍数陣痛図の所見で正常なのはどれか。
1: 胎児心拍数基線が110~160bpmである。
2: 胎児心拍数基線細変動を認めない。
3: 一過性頻脈を認めない。
4: 一過性徐脈を認める。
子宮復古状態を観察する手順で正しいのはどれか。
1: 観察は排尿前に行う。
2: 褥婦にはFowler(ファウラー)位をとってもらう。
3: 褥婦の膝を伸展させて子宮底の高さを測定する。
4: 子宮底長は恥骨結合下縁から測定する。
正常に経過している妊娠36週の妊婦が、次に妊婦健康診査を受診する時期として推奨されるのはどれか。
1: 4週後
2: 3週後
3: 2週後
4: 1週後
災害派遣精神医療チーム(DPAT)で正しいのはどれか
1: 厚生労働省が組織する。
2: 被災地域の精神科医療機関と連携する。
3: 発災1か月後に最初のチームを派遣する。
4: 派遣チームの食事は被災自治体が用意する。
平成16年(2004年)に示された精神保健医療福祉の改革ビジョンの内容で正しいのはどれか。
1: 地域生活支援の強化
2: 任意入院制度の新設
3: 医療保護入院の明確化
4: 精神障害者の定義の見直し
Aさん(25歳、男性)統合失調症(schizophrenia)と診断された。抗精神病薬の内服を開始した2日後、Aさんはそわそわして落ち着かず「足がムズムズする」と歩き回るようになった。Aさんにみられている状態はどれか。
1: アカシジア
2: ジストニア
3: ジスキネジア
4: ミオクローヌス
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)に定められている隔離について正しいのはどれか。
1: 隔離の理由は解除する時に患者に説明する。
2: 開始した日時とその理由を診療録に記載する。
3: 隔離室には同時に2人の患者まで入室可能である。
4: 行動制限最小化委員会で開始の必要性を判断する。
Aさん(82 歳、女性)は、要支援2である。Aさんの屋内での転倒予防と自立の促進のため、自宅で介護する家族への指導で適切なのはどれか。
1: 車椅子での移動とする。
2: 移動時にスリッパを使用する。
3: 手すりがない場所での歩行を避ける。
4: 移動の前に立ちくらみの有無を確認する。
Aさん(68 歳、男性)は、筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis)(ALS)のため在宅療養中で、 気管切開下で人工呼吸器を使用し、要介護5の認定を受けている。 Aさんに提供される訪問看護で適切なのはどれか。
1: 医療保険から給付される。
2: 特別訪問看護指示書を受けて実施される。
3: 複数の訪問看護事業所の利用はできない。
4: 理学療法士による訪問は給付が認められない。
Aさん(85歳、女性)は、要支援1で介護予防通所リハビリテーションを月2回利用している。Aさんから「最近排便が3~4日に1回しかなくて、お腹が張って困っている」と通所施設の看護師に相談があった。看護師が行うAさんへの便秘に対する助言で適切なのはどれか。
1: 毎日、朝食後に便座に座る。
2: 就寝前に水を500mL飲む。
3: 1日1万歩を目標に歩く。
4: 蛋白質を多めに摂る。
Aさん(88 歳、男性)は、長女(60歳、無職)と2人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度判定基準ランクC2。 仙骨部の褥瘡の治療のため、膀胱留置カテーテルを挿入することになった。 膀胱留置カテーテルを挿入中のAさんを介護する長女に対して、訪問看護師が指導する内容で適切なのはどれか。
1: 「褥瘡が治癒するまでおしりは洗浄しないでください」
2: 「体位変換ごとに蓄尿バッグを空にしてください」
3: 「カテーテルは太ももに固定してください」
4: 「尿に浮遊物がないか確認してください」
平成28年(2016年)の介護サービス施設・事業所調査における要介護度別利用者数の構成割合で、 要介護5の利用者が最も多いのはどれか。
1: 訪問介護
2: 訪問看護
3: 居宅介護支援
4: 訪問入浴介護
医療法における医療計画で正しいのはどれか。
1: 国が策定する。
2: 在宅医療が含まれる。
3: 3年ごとに見直される。
4: 病床の整備は含まれない。
災害対策基本法に定められている内容で正しいのはどれか。
1: 物資の備蓄
2: 避難所の設置
3: 災害障害見舞金の支給
4: 救護班による医療の提供
2015年の経済協力開発機構(OECD)の報告書の日本に関する記述で正しいのはどれか。
1: 喫煙率が最も低い。
2: 高齢化率が最も高い。
3: 人口千人当たりの病床数が最も少ない。
4: 国内総生産(GDP)に対する医療費の割合が最も高い。
眼球に入る光の量を調節するのはどれか。
1: 角膜
2: 虹彩
3: 瞳孔
4: 水晶体
5: 毛様体
最終代謝産物に尿酸が含まれるのはどれか。
1: 核酸
2: リン脂質
3: 中性脂肪
4: グルコース
5: コレステロール
排尿時に収縮するのはどれか。
1: 尿管
2: 尿道
3: 膀胱平滑筋
4: 内尿道括約筋
5: 外尿道括約筋
重症筋無力症(myasthenia gravis)で正しいのはどれか。
1: 男性に多い。
2: 心肥大を生じる。
3: 朝に症状が強くなる。
4: 自己免疫疾患である。
5: 70歳以上に好発する。
成人の気管内吸引の方法で適切なのはどれか。
1: 実施前に咽頭部の分泌物を吸引する。
2: 吸引圧は‐40kPa(300mmHg)に調整する。
3: 気管チューブと同じ内径のカテーテルを用いる。
4: カテーテルの挿入開始から終了まで30秒で行う。
5: カテーテルは気管分岐部より深い位置まで挿入する。
交感神経の作用はどれか。2つ選べ。
1: 散瞳
2: 精神性発汗
3: 腸蠕動の促進
4: 排尿筋の収縮
5: グリコーゲン合成の促進
気管で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 軟骨は筒状である。
2: 胸骨角の高さで分岐する。
3: 交感神経の働きで収縮する。
4: 吸息相の気管内圧は陰圧である。
5: 頸部では食道の背側に位置する。
食道癌(esophageal cancer)で正しいのはどれか2つ選べ。
1: 女性に多い。
2: 日本では腺癌が多い。
3: 放射線感受性は低い。
4: 飲酒は危険因子である。
5: 胸部中部食道に好発する。
急性膵炎(acute pancreatitis)で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 成因はアルコール性より胆石性が多い。
2: 重症度判定には造影CTが重要である。
3: 血中アミラーゼ値が低下する。
4: 鎮痛薬の投与は禁忌である。
5: 初発症状は上腹部痛である。
地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律(医療介護総合確保推進法)で推進するのはどれか。2つ選べ。
1: 子育て世代包括支援センター
2: 地域包括ケアシステム
3: 子どもの医療費の助成
4: 地域生活支援事業
5: 地域医療構想
アルコール依存症(alcohol dependence syndrome)の一次予防はどれか。2つ選べ。
1: 年齢確認による入手経路の制限
2: スクリーニングテストの実施
3: 精神科デイケアへの参加
4: 小学生への健康教育
5: 患者会への参加
医療法で規定されているのはどれか。2つ選べ。
1: 保健所
2: 特定機能病院
3: 地方衛生研究所
4: 市町村保健センター
5: 医療安全支援センター
終末期がん患者にみられる悪液質の徴候はどれか。2つ選べ。
1: 末梢神経障害
2: リンパ浮腫
3: がん疼痛
4: 食欲不振
5: 体重減少
世界保健機(WHO)の主要な活動はどれか。2つ選べ。
1: 児童労働の撲滅
2: 保健事業の技術的協力
3: 人類の飢餓からの解放
4: 感染症の撲滅事業の促進
5: 労働者の労働条件の改善
Aさん(60歳、男性、元建設業)は、妻(57歳) と2人暮らし。 2年前に 悪性胸膜中皮腫(malignant pleural mesothelioma)と診断され、化学療法を受けたが効果がみられず、外来通院していた。2週前から、胸痛、息苦しさ、倦怠感が増強したため、症状コントロール目的で入院した。 バイタルサイン:体温36.0 ℃、呼吸数24/分、脈拍92/分、血圧126/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>86~90%(room air)。 身体所見:両側下肺野で呼吸音が減弱しており、軽度の副雑音が聴取される 。 血液所見:赤血球370万/μL、Hb 8.8g/dL、白血球6,700/μL、総蛋白5.2g/dL、アルブミン3.8g/dL、CRP1.5mg/dL。 動脈血液ガス分析(room air):pH7.31、動脈血二酸化炭素分圧<PaCO2>40Torr、動脈血酸素分圧<PaO2>63Torr。 胸部エックス線写真:胸膜肥厚と肋骨横隔膜角の鈍化が認められる。肺虚脱なし。
Aさんの呼吸困難の原因で考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: 胸水
2: 気胸(pneumothorax)
3: 貧血(anemia)
4: CO2ナルコーシス
5: 呼吸性アルカローシス
入院後、症状緩和のためモルヒネの内服と経鼻カニューレによる酸素療法2L/分が開始された。経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>は95%前後で維持されるようになったが、Aさんは夜間の息苦しさを訴えている。Aさんの呼吸困難を緩和するための体位で適切なのはどれか。
1: 半腹臥位
2: 右側臥位
3: 左側臥位
4: セミファウラー位
入院後2週、Aさんの身体状態は急激に悪化し、A さんは「息が吸えない。苦しい。何とかしてくれ」と訴え、眉間にしわを寄せて口呼吸をしている。軽度の喘鳴がみられ、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>は88~92%(経鼻カニューレによる酸素療法2L/分)である。また、頻繁に体位を変えて落ち着きがなく、つじつまが合わない訴えと場所の見当識障害もみられる。毎日面会に来ている妻は「どうなってしまったのでしょうか。苦しそうでかわいそう」と涙ぐみ、ベッドから離れたところで座っている。Aさんの妻への看護師の説明で適切なのはどれか。
1: 「Aさんが場所を間違っても否定しないで下さい」
2: 「口腔内吸引をするとAさんの呼吸が楽になります」
3: 「タッチングをするとAさんの安心感につながります」
4: 「Aさんの症状が落ち着くまで自宅で待機して下さい」
Aさん(56歳、男性、会社員)は、デスクワークが多い仕事をしている。40歳時の会社の健康診断で 2型糖尿病(type 2 diabetes mellitus)と診断され、紹介されたクリニックで血糖降下薬を処方されて内服を継続していた。50歳ころから視力の低下と持続性蛋白尿を指摘され、腎臓内科を受診し食事指導を受けた。しかし、仕事が忙しく食事指導の内容を守れていなかった。1年前から、足のしびれが出現するようになった。
Aさんの現在の状況のアセスメントで適切なのはどれか。
1: 緑内障(glaucoma)が疑われる。
2: 運動療法が必要である。
3: 糖尿病性神経障害(diabetic neuropathy)が疑われる
4: 高蛋白質の食事摂取が必要である。
Aさんは、3か月前に 末期腎不全(end-stage renal failure)の状態で腎代替療法(血液透析)が必要であると腎臓内科の医師から説明された。シャント造設のための入院を予定していたが、仕事が忙しく延期となっていた。1週前から感冒症状があり、体重増加、全身浮腫、全身A怠感、呼吸苦が出現したため、緊急入院となった。透析用のカテーテルを挿入し、緊急血液透析を行った。 入院時の身体所見:体重73kg(1週間で4kg増加)血圧178/105 mmHg。 入院時の検査所見:Hb 9.5g/dL、血清尿素窒素72mg/dL、血清クレアチニン9.0mg/dL、血清カリウム6.8mEq/L、血清ナトリウム138.5mEq/L。 緊急入院時のAさんの胸部エックス線写真(別冊No. 5)を別に示す。Aさんが緊急血液透析となった病態で正しいのはどれか。
1: 貧血(anemia)
2: 心不全(heart failure)
3: 低カリウム血症(hypokalemia)
4: 低ナトリウム血症(hyponatremia)
Aさんは、緊急血液透析によって全身状態が改善した。その後、シャント造設術を受け、週3回の血液透析となり、退院後は職場に近いクリニックで維持血液透析を受けることが決定した。Aさんから、退院後の生活について「仕事に復帰予定ですが、医療費の支払いが心配です」と発言があった。維持血液透析により身体障害者手帳を取得したAさんが利用できる医療費助成制度はどれか。
1: 医療扶助
2: 自立支援医療
3: 訪問看護療養費
4: 認定疾病に対する医療の給付
Aさん(81歳、男性)は、妻(73歳)と2人暮らし。自宅でのADLは自立し、認知機能に障害はない。Aさんは食欲不振と腹部不快感、微熱を主訴に受診したところ、急性胆嚢炎(acute cholecystitis)と診断され、その日のうちに入院した。Aさんのバイタルサインは、体温37.3 ℃、呼吸数22/分、脈拍90/分、血圧136/84mmHg。入院後は絶飲食の指示があり、持続点滴静脈内注射と抗菌薬の投与が開始された。トイレ歩行の許可は出ている。
Aさんの病室環境で適切なのはどれか。
1: 座った時に膝関節が90度になる高さにベッドを調整する。
2: 点滴スタンドをベッドに固定する。
3: ポータブルトイレを設置する。
4: 離床センサーを設置する。
入院後日、妻がAさんについて「入院してからよく寝ています。時々ここが病院だとわからないようです。話しかけても気づかず、天井を眺めていることもあるし、しゃべり続けることもあります」と看護師に訴えた。Aさんのバイタルサインは、体温36.9 ℃、呼吸数20/分、脈拍88/分、血圧144/80mmHg。Aさんの状態で最も考えられるのはどれか。
1: うつ病(depression)
2: せん妄(delirium)
3: ナルコレプシー(narcolepsy)
4: 急性ストレス反応
入院後3週、Aさんは症状が改善し、退院することになった。Aさんは「退院したら孫たちと温泉旅行をして、おいしいものをたくさん食べることが楽しみです。何か気を付けることはありますか。」と看護師に話した退院時のAさんへの指導で適切なのはどれか。
1: 「上腹部の痛みがあったら受診してください」
2: 「食事内容の制限はありません」
3: 「運動は控えてください」
4: 「入浴しないでください」
Aさん(80歳、男性)は、(妻80歳)と2人暮らし。血管性認知症(vascular dementia)でパーキンソニズムがみられる。認知症高齢者の日常生活自立度判定基準ランクⅡb、要介護2。普段は妻がAさんの身の回りの世話をしているが、妻が入院したため短期入所療養介護のサービスを受けることになった。入所時のAさんは歩行開始困難、加速歩行、すくみ足などの歩行障害がみられた。Aさんは「最近、家の中でつまずくことが多くなりました」と入所中の施設の看護師に話した。
Aさんへの歩行指導で適切なのはどれか。
1: 歩行時の方向転換は素早く行うようにする。
2: 目線を足元に向けて歩くようにする。
3: 足踏みをしてから歩くようにする。
4: 歩行時はすり足で歩くようにする。
入所初日の夜、Aさんはトイレに行った後、入所者Bさんの部屋に入ったという夜勤者からの申し送りがあった。
1: Aさんの部屋の前にAさんが認識しやすい目印を掲示する。
2: 夜間は2時間ごとにAさんを起こしてトイレに誘導する。
3: 夜間は尿器を使用することをAさんに勧める。
4: AさんとBさんの部屋を入れ替える。
Aさんは「もっと歩けるようになりたい。妻の負担にならずに生活できるようになりたい」と話している。退所後にAさんが利用する介護給付におけるサービスで最も適切なのはどれか。
1: 訪問介護
2: 療養通所介護
3: 通所リハビリテーション
4: 認知症対応型共同生活介護<認知症高齢者グループホーム>
A君(8歳、男児、小学3年生)は、父親(40歳、会社員)と母親(38歳、主婦)との3人暮らし。 多飲と夜尿を主訴に小児科を受診した。尿糖4+のため、1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus)の疑いで病院に紹介され、精密検査を目的に入院した。A君は身長123cm、体重27.5kg(1か月前の体重は29.5 kg)。入院時のバイタルサインは、体温36.9℃、脈拍100/分、血圧98/42mmHg。随時血糖300mg/dL、HbA1c 9.3%、抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ<GAD>抗体陽性。尿糖4+、尿ケトン体3+。血液ガス分析pH 7.02であった。
入院時に確認する症状はどれか。2つ選べ。
1: 咳嗽
2: 腹痛
3: 浮腫
4: 発疹
5: 意識レベル
入院後、インスリンの持続点滴静脈内注射が開始された。入院後3日に血糖値が安定し、インスリンの持続点滴静脈内注射が中止された。ペン型注射器によるインスリン療法が開始され、看護師は母親とA君に自己血糖測定とインスリン自己注射について説明した。A君は「自分で注射するなんてできない」と言ってインスリン自己注射の練習が進まない。A君への看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: インスリン自己注射の必要性を繰り返し説明する。
2: A君が納得するまで母親にインスリン注射をしてもらう。
3: インスリン自己注射ができるようになったら退院できると話す。
4: インスリン自己注射をしている同年代の糖尿病患児と話す機会を作る。
A君と母親は、自己血糖測定とインスリン自己注射に関する手技を身につけて退院し、外来通院となった。退院後2か月、A君と母親が定期受診で来院した際、看護師がA君に生活の様子を尋ねたところ「学校では血糖測定もインスリン注射もやっているよ。給食は楽しみで好き嫌いなく食べているよ」と話した。母親は「帰宅時に時々手の震えや空腹感を訴え、血糖を測定すると60mg/dL台のことがあり、自分で補食を選んで食べています。なぜ日によって低血糖になることがあるのでしょうか」と話している。看護師がA君の低血糖の原因をアセスメントする際に優先して収集すべき情報はどれか。
1: インスリン自己注射に対するA君の認識
2: 学校内でインスリン自己注射を行う場所
3: 学校での運動量
4: 給食の摂取量
Aさん(28歳、初妊婦)は、夫(30歳、会社員)と2人暮らし。妊娠37週0日で妊婦健康診査のため来院した。身長160cm、体重62kg(非妊時体重54kg)。血圧122/74mmHg。Hb12.1g/dL、Ht36%。尿蛋白(-)、尿糖(-)。下肢に軽度の浮腫を認める。子宮底長32cm、推定胎児体重2,810g。Aさんは「1時間に、1時間に2、3回お腹が張ることがありますが、休んでいるとおさまります」と言う。
このときのAさんの状態で正しいのはどれか。
1: 陣痛発来
2: 正常な妊娠経過
3: 胎児発育不全<FGR>(fetal growth restriction)
4: 妊娠高血圧症候群<HDP>(hypertensive disorders of pregnancy)
妊婦健康診査後、Aさんは「数日前から頻回に尿意を感じるようになり、夜間もトイレへ行くために目が覚め、よく眠れない」と看護師に訴えてきた。Aさんに排尿時痛および残尿感はない。Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
1: 水分摂取を促す。
2: 骨盤底筋群の運動を促す。
3: 分娩後には改善する可能性が高いと説明する。
4: 睡眠薬の処方について医師に相談すると伝える。
Aさんは「初めての育児なので不安です。実家の母が手伝いに来てくれる予定ですが、夫は忙しくていつも22時ころにならないと帰ってきません」と言う。Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: 「新生児訪問指導の時に相談してください」
2: 「夫に早く帰ってきてもらうよう相談してください」
3: 「実母以外にも手伝ってくれる人をみつけましょう」
4: 「育児について不安に思っている内容を一緒に確認しましょう」
在胎39週4日で、正常分娩で出生した児。出生体重3,000g、身長48.0cm。出生直後、児に付着していた羊水をふき取り、インファントラジアントウォーマーの下で観察を行った。体温37.5 ℃、呼吸数56/分、心拍数150/分、呼吸音は異常なし。看護師は観察を終え、温めておいたベビー服を着衣させ、同様に温めておいた寝具を用いて準備をしたコットに児を寝かせた。コットは壁際や窓辺を避け、空調の排気口からの風が当たらない場所に配置した。
看護師が児の体温保持のために行ったことと、それにより予防される熱の喪失経路との組合せで正しいのはどれか。
1: 羊水をふき取ったこと―蒸散
2: 観察をインファントラジアントウォーマーの下で行ったこと―対流
3: 温めたベビー服と寝具を用いたこと―輻射
4: 風が当たらない場所にコットを配置したこと―伝導
生後1日。児の状態は、体温37.0℃、呼吸数48/分、心拍数120/分、呼吸音は異常なし。体重2,850g。出生後から現在までの状態は安定していた。母親も分娩時の疲労から回復し、産後の状態も安定しているため、 母児同室を開始することとなった。この施設では、自律授乳を行っている。母親へのオリエンテーションの内容で適切なのはどれか。
1: 「新生児室へ行く時は、赤ちゃんをコットに寝かせて移動してください」
2: 「沐浴の時は、赤ちゃんのネームバンドを外しましょう」
3: 「赤ちゃんの体温1時間おきに測ってください」
4: 「授乳は3時間ごとにしてください」
生後3日。看護師が朝の観察を行った時の児の状態は、体温37.0℃、呼吸数40/分、心拍数130/分。体重2,680g。顔面と胸部の皮膚に黄染が認められる。その他の部位は淡紅色である。手関節と足関節の皮膚に落屑がある。尿は6回/日、便は2回/日で移行便である。児の状態で生理的特徴から逸脱しているのはどれか。
1: 体温
2: 呼吸数
3: 皮膚色
4: 体重減少率
5: 皮膚の落屑
Aさん男性、(26歳、会社員)は、高校時代に自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)の診断を受け、外来通院をしながら仕事を続けていた。これまでの職場ではストレスが少なく、規則正しい生活ができていた。しかし、1か月前に新しい職場に異動になってから生活が不規則となり、数日前より無断欠勤が続いている。同居している家族に対して Aさんは「家にいると仕事のことばかり考えてしまい眠れない。食欲もないし、環境を変えてゆっくり休みたい」と話したため、Aさんは家族とともに精神科外来を受診し、休養目的で任意入院することになった。
看護師が入院時に聴取する情報で優先度が高いのはどれか。
1: 業務量の変化
2: 職場での人間関係
3: 最近1か月の生活状況
4: 無断欠勤に対する親の反応
入院中のAさんは、面会や検査等の予定が急に変更になると混乱し、看護師に対して予定を繰り返し確認することがあった。このときのAさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
1: 文字や図を用いて説明する。
2: 確認を繰り返す理由を尋ねる。
3: 複数の情報を同時に提供する。
4: 状況を考えて行動するよう説明する。
入院後1か月、Aさんは十分な休養が得られた。退院後の職場復帰にあたり、Aさんから「仕事がうまくいかないと、すごく混乱して落ち着かなくなってしまう。そうなった時はどうしたら良いか」と看護師に相談があった。Aさんへの助言で適切なのはどれか。
1: 「混乱するAさんを職場の人がどう見ているか想像しましょう」
2: 「多くの人からアドバイスをもらいましょう」
3: 「混乱した原因を周囲の人に説明しましょう」
4: 「1人で落ち着ける場所に移動しましょう」
Aさん(57歳、男性)は、妻(55歳)と長女(28歳)の3人暮らし。4年前に直腸癌(rectal cancer)と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後、Aさんは直腸癌を再発し、治療を行ったが効果がなく、腹部のがん疼痛を訴えたため、疼痛をコントロールする目的で入院した。主治医からAさんと家族に余命4か月程度と告知され、Aさんは「痛みは取り除いてほしいが、延命治療は望まない。自宅で好きなことをして過ごしたい」と話している。現在、Aさんはオキシコドン塩酸塩を1日2回内服し、痛みがなければ日常生活動作<ADL>は、ほぼ自立している。
Aさんは退院後に訪問診療と訪問看護を利用することになり、今後の支援の方向性を確認するため、退院前にAさんと家族も参加するカンファレンスを開催した。 カンファレンスで確認する内容で最も優先度が高いのはどれか。
1: 看取りの場所
2: ストーマパウチの交換方法
3: 訪問リハビリテーションの必要性
4: 退院後の生活でAさんが行いたいこと
退院後、Aさんは痛みが強くなってきたため、主治医はオキシコドン塩酸塩を増量したが、Aさんは眠気が強くなり「薬を飲みたくない」と訴えた。そのため、フェンタニル貼付剤に切り替え、レスキュー薬としてフェンタニルクエン酸塩舌下錠が処方された。訪問看護師によるAさんの家族への疼痛緩和のための薬物療法の指導で適切のはどれか。
1: 副作用で便秘が生じた場合には貼付しない。
2: 残ったオキシコドン塩酸塩は自宅で保管する。
3: レスキュー薬は使用間隔を気にせず使用してよい。
4: フェンタニル貼付剤の交換時に家族が貼付面に触れないようにする。
退院後3か月。Aさんの食事や水分の摂取量は減り、徐々に傾眠傾向になってきた。Aさんの妻は訪問看護師に「少し怖いが、できればこのまま自宅で看ていきたい」と話した。Aさんを自宅で看取るための訪問看護師の対応で適切なのはどれか。
1: 高カロリー輸液の開始を医師と相談する。
2: Aさんの清潔ケアは看護師が行うことを妻に伝える。
3: 今後起こりうるAさんの状態の変化を妻に説明する。
4: Aさんが亡くなるまで家族がそばを離れないように伝える。
Aさん(75歳、女性)は、脂質異常症(dyslipidemia)と高血圧症(hypertension)で通院中で、定期受診のため、外来待合室で順番を待っていた。Aさんは、待合室の雑誌を取ろうと立ち上がり、歩こうとしたところ、右足が思うように動かず引きずって歩いた。外来看護師が声をかけると、Aさんは「らいじょうぶ」と返答したが、ろれつが回らなかった。
検査の結果、Aさんは左脳の運動野に脳梗塞(cerebral infarction)を発症していることが分かった。Aさんは3週間の入院治療を経て転院し、2か月間のリハビリテーションを行うことになった。転院先の医療機関に提供する情報で最も優先するのはどれか。
1: 診療情報提供書
2: 要介護認定の申請書
3: 医療相談員の相談記録
4: 使用中の車椅子の機種
5: 身体障害者手帳の申請書
Aさんは、2か月間のリハビリテーションの結果、健側をつかってベッド上で端坐位ができるようになり、補装具をつければ軽介助で歩行できる状態まで回復した。退院後はベッド柵をつけた介護用ベッドを設置し、自宅で生活をする予定である。Aさんが自宅で使用する介護用ベッドの柵の配置を図に示す。ベッド柵の配置で適切なのはどれか。