老年期の身体的な特徴で正しいのはどれか。
1: 尿量の増加
2: 味覚の感度の向上
3: 体温調節能の低下
4: 外来抗原に対する抗体産生の亢進
妊娠に伴う身体の変化で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 腸蠕動の亢進
2: 膣分泌物の減少
3: 拡張期血圧の上昇
4: 皮膚の瘙痒感の増加
5: 尿中への糖の排泄増加
老化による免疫機能の変化はどれか。
1: 胸腺の肥大
2: T細胞の増加
3: 獲得免疫の反応の低下
4: 炎症性サイトカインの産生の減少
老化による身体機能の変化と薬物動態への影響との組合せで正しいのはどれか。
1: 血中蛋白の低下ー薬効の減少
2: 腎血流量の低下ー薬効の減少
3: 肝血流量の低下ー薬効の増大
4: 消化機能の低下ー薬効の増大
急性期の患者の特徴で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 症状の変化が乏しい。
2: エネルギー消費量が少ない。
3: 身体の恒常性が崩れやすい。
4: 生命の危機状態になりやすい。
5: セルフマネジメントが必要となる。
血液中のカルシウムイオン濃度が低下した際に、ホルモン分泌量が増加するのはどれか。
1: 膵島
2: 甲状腺
3: 下垂体
4: 副腎皮質
5: 副甲状腺
高齢者の薬物動態の特徴で正しいのはどれか。
1: 薬物の吸収の亢進
2: 薬物の代謝の亢進
3: 薬物の排泄の増加
4: 血中濃度の半減期の延長
Aちゃん(生後3週)は、在胎40週、3,070gで出生した。生後5日で退院し、退院時の体重は3,080gであった。完全母乳栄養である。 現病歴:5日前から嘔吐があり、次第に哺乳のたびに噴水状に嘔吐するようになった。今朝も嘔吐があり、吐物は白色である。排尿もないため家族に連れられ来院した。Aちゃんは肥厚性幽門狭窄症hypertrophic pyloric stenosisが疑われ入院した。 身体所見:体重3,380g、体温36.7℃。脈拍120/分、整。血圧74/52mmHg。大泉門は陥凹、皮膚のツルゴールは低下、上腹部は軽度膨隆。 検査所見:白血球9,600/μL。Na131mEq/L、K3.4mEq/L、Cl86mEq/L、CRP0.1mg/dL。
Aちゃんの状態のアセスメントで正しいのはどれか。
1: 脱水症dehydrationは軽度である。
2: 非胆汁性嘔吐である。
3: 炎症反応の上昇がある。
4: 出生後の体重増加は良好である。
9歳のAちゃんは、2か月前から口渇、多飲および多尿があった。学校の健康診断で尿糖が陽性であったため、受診した。受診時の検査で、Aちゃんは血糖398mg/dl(食後3時間経過)、HbA1C9.3%、動脈血pH7.40、尿糖4+、尿ケトン体+で、1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus)の疑いで入院した。
Aちゃんのアセスメントで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 高血糖
2: 浸透圧利尿
3: 腎機能の低下
4: ケトアシドーシス
5: グルカゴンの分泌低下
体温低下を引き起こすのはどれか。
1: カテコラミンの分泌亢進
2: 甲状腺ホルモンの分泌低下
3: 副甲状腺ホルモン〈PTH〉の分泌低下
4: 副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉の分泌亢進
甲状腺ホルモンの分泌が亢進した状態の身体所見について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 徐脈
2: 便秘
3: 眼球突出
4: 皮膚乾燥
5: 手指振戦
老年期の加齢に伴う生殖器および生殖機能の変化で正しいのはどれか。
1: 卵巣が肥大する。
2: 腟壁が薄くなる。
3: 精液中の精子がなくなる。
4: 男性はテストステロンが増加する。
加齢による身体生理機能の変化とそれによって影響を受ける薬物動態の組合せで正しいのはどれか。
1: 体内水分量の減少 ─ 代謝
2: 体内脂肪量の増加 ─ 排泄
3: 血清アルブミンの減少 ─ 分布
4: 糸球体濾過値〈GFR〉の低下 ─ 吸収
老年期の免疫機能の特徴で正しいのはどれか。
1: T細胞は減少する。
2: B細胞は増加する。
3: 自己抗体の産生は低下する。
4: 外来抗原に対する抗体の産生は亢進する。
老年期にみられる身体的な変化はどれか。
1: 血管抵抗の増大
2: 消化管の運動の亢進
3: 水晶体の弾性の増大
4: メラトニン分泌量の増加
A君(13歳、男子)。2週前から下腿の紫斑、腹痛、膝関節の疼痛が出現し、近くのクリニックを受診した。血尿および蛋白尿も認められたため、病院を紹介され受診した。既往歴および家族歴に特記すべきことはない。 身体所見:体温36.7 ℃、血圧110/66mmHg。意識清明。腹痛、浮腫なし。両膝関節の軽度の疼痛があるが、腫脹および発赤なし。両下腿に紫斑が散在している。 検査所見:血液所見:赤血球470万/μL、白血球5,600/μL、血小板21万/μL。プロトロンビン活性〈PT活性〉105%(基準値80〜120%)、活性化部分トロンボプラスチン時間〈APTT〉32.0秒(基準対照31.2秒)。クレアチニン0.56mg/dL、アルブミン3.7g/dL、CRP0.1mg/dL。補体価(CH50)41IU/mL(基準値30〜45IU/mL)、抗核抗体陰性。尿所見:蛋白3+、潜血2+、赤血球50〜99/1視野。
その後6か月間、A君は外来で経過観察となった。関節症状および紫斑は自然に消失したが、尿の異常と低蛋白血症は変わらず、その他の所見も変化がなかった。 A君の尿の異常の確定診断をするために最も重要な検査はどれか。
1: 腎生検
2: 咽頭培養
3: 腹部MRI
4: クレアチニンクリアランスの測定
下垂体ホルモンの分泌低下により生じるのはどれか。 2 つ選べ。
1: 性早熟症 (sexual precocity)
2: 低身長症 (short stature)
3: 先端巨大症 (acromegaly)
4: Sheehan〈シーハン〉症候群 (Sheehan syndrome)
5: Cushing〈クッシング〉症候群 (Cushing syndrome)
副腎皮質ステロイドの作用はどれか。
1: 体重の減少
2: 血糖の低下
3: 血圧の低下
4: 免疫の促進
5: 炎症の抑制
副腎皮質ステロイドの作用はどれか。
1: 炎症の抑制
2: 食欲の抑制
3: 免疫の促進
4: 血糖の低下
5: 血圧の低下
慢性腎不全(chronic renal failure)で正しいのはどれか。
1: 高蛋白食が必要である。
2: 高カルシウム血症(hypercalcemia)となる。
3: 最も多い原因は腎硬化症(nephrosclerosis)である。
4: 糸球体濾過値〈GFR〉は正常である。
5: 代謝性アシドーシスを起こしやすい。