日本の平成22年(2010年)における総人口に最も近いのはどれか。
1: 1億人
2: 1億3千万人
3: 1億6千万人
4: 1億9千万人
飲酒に起因する健康障害はどれか。
1: 肝硬変(cirrhosis)
2: 膠原病(collagen disease)
3: Me´nie`re〈メニエール〉病(Me´nie` re’s disease)
4: Parkinson〈パーキンソン〉病(Parkinson’s disease)
日本において国民皆保険制度が適用されているのはどれか。
1: 医療保険
2: 介護保険
3: 火災保険
4: 生命保険
ヘルシンキ宣言で提唱されたのはどれか。
1: リビングウィル
2: ヘルスプロモーション
3: ノーマライゼーション
4: インフォームド・コンセント
新たに業務に従事する看護師に対する臨床研修実施の努力義務が規定されているのはどれか。
1: 医療法
2: 学校教育法
3: 看護師等の人材確保の促進に関する法律
4: 保健師助産師看護師学校養成所指定規則
Down〈ダウン〉症候群(Down’s syndrome)を生じるのはどれか。
1: 13トリソミー
2: 18トリソミー
3: 21トリソミー
4: 性染色体異常
日本における平成21年(2009年)の5〜9歳の子どもの死因で最も多いのはどれか。
1: 肺炎(pneumonia)
2: 心疾患(heart disease)
3: 不慮の事故(accidents)
4: 悪性新生物(malignant neoplasm)
成人期において基礎代謝量が最も多い時期はどれか。
1: 青年期
2: 壮年前期
3: 壮年後期
4: 向老期
医療法において、病院とは[ ]人以上の患者を入院させるための施設を有するものと規定されている。 [ ]に入るのはどれか。
1: 10
2: 20
3: 50
4: 100
分娩第2期はどれか。
1: 陣痛開始から子宮口全開大まで
2: 排臨から発露まで
3: 子宮口全開大から胎児娩出まで
4: 胎児娩出から胎盤娩出まで
サーカディアンリズムの周期はどれか。
1: 約8時間
2: 約12時間
3: 約24時間
4: 約48時間
前立腺癌(prostate cancer)に特徴的な腫瘍マーカーはどれか。
1: AFP
2: CA19-9
3: CEA
4: PSA
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌〈MRSA〉に有効な薬はどれか。
1: バンコマイシン塩酸塩
2: セファゾリンナトリウム
3: ストレプトマイシン硫酸塩
4: ベンジルペニシリンカリウム
成人女性に一時的な導尿を行う際に、カテーテルを挿入する長さはどれか。
1: 1〜3cm
2: 5〜7cm
3: 9〜11cm
4: 18〜20cm
空気感染を防止するための防護用具はどれか。
1: ガウン
2: ゴーグル
3: N95マスク
4: 外科用マスク
無菌操作を必要とするのはどれか。
1: 鼻腔吸引
2: 気管内吸引
3: 口腔内吸引
4: 胃内容物の吸引
日本の平成22年(2010年)における母の年齢階級別出生率が最も高いのはどれか。
1: 20〜24歳
2: 25〜29歳
3: 30〜34歳
4: 35〜39歳
5: 40〜44歳
ワルファリンと拮抗作用があるのはどれか。
1: ビタミンA
2: ビタミンC
3: ビタミンD
4: ビタミンE
5: ビタミンK
体位の写真(①〜⑤)を別に示す。 Fowler〈ファウラー〉位はどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
肘正中皮静脈からの採血における駆血部位の写真(①〜⑤)を別に示す。 正しいのはどれか。 ただし、庵は刺入部である。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
高血圧性脳出血(hypertensive cerebral hemorrhage)で最も頻度の高い出血部位はどれか。
1: 被殻
2: 視床
3: 小脳
4: 橋
酸塩基平衡の異常と原因の組合せで正しいのはどれか。
1: 代謝性アルカローシス ─ 下痢
2: 代謝性アシドーシス ─ 嘔吐
3: 代謝性アシドーシス ─ 慢性腎不全(chronic renal failure)
4: 呼吸性アシドーシス ─ 過換気症候群(hyperventilation syndrome)
母乳が主な感染経路となるのはどれか。
1: 成人T細胞白血病〈ATL〉ウイルス
2: 単純ヘルペスウイルス〈HSV〉
3: サイトメガロウイルス
4: 風疹ウイルス
日本の平成21年(2009年)における人口の動向について正しいのはどれか。
1: 年少人口の構成割合は20%台である。
2: 老年人口の構成割合は20%台である。
3: 従属人口指数は70台である。
4: 老年化指数は180台である。
同じ問題や悩みを抱えた人々が助け合う活動はどれか。
1: ケースワーク
2: ピアサポート
3: コミュニティワーク
4: コンサルテーション
社会保険と根拠となる法律の組合せで正しいのはどれか。
1: 医療保険 ─ 健康保険法
2: 年金保険 ─ 老人福祉法
3: 雇用保険 ─ 雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律
4: 労働者災害補償保険 ─ 労働基準法
法律によって医療費の公費負担が認められる疾患はどれか。
1: Creutzfeldt-Jakob〈クロイツフェルト・ヤコブ〉病(Creutzfeldt-Jakob disease)
2: サルコイドーシス(sarcoidosis)
3: 劇症肝炎(fulminant hepatitis)
4: 肺結核(pulmonary tuberculosis)
健康日本21でたばこ対策として取り組んでいる目標はどれか。
1: 禁煙外来受診者の増加
2: 公共の場での分煙の徹底
3: 育児中の母親の喫煙の減少
4: 喫煙が及ぼす社会的影響についての知識の普及
看護計画における看護上の問題について適切なのはどれか。
1: 医師と共有しない。
2: 原因は1つに絞る。
3: 退院するまで変更しない。
4: 原因が不明な事象も問題とする。
看護記録の内容で適切でないのはどれか。
1: 患者の訴えたこと
2: 実施したケアの内容
3: ケア後の患者の変化
4: ケア後の看護師の感想
医療法施行規則で規定されているのはどれか。
1: 病室の室温
2: 病室の照度
3: ベッドの高さ
4: 1床あたりの床面積
Aさん(50歳、男性)は、心筋梗塞(myocardial infarction)で病院に緊急搬送されたが、2時間後に死亡した。Aさんの家族は突然の出来事で混乱している。 Aさんの家族への対応で最も適切なのはどれか。
1: 死後の処置への家族の同席を断る。
2: Aさんと家族だけの時間をつくる。
3: Aさんの死についての話題は避ける。
4: 心筋梗塞(myocardial infarction)による死亡は多いと慰める。
入院中の患者における中心静脈栄養法〈IVH〉の管理で適切なのはどれか。
1: 刺入部は毎日消毒する。
2: 定期的に血糖値を確認する。
3: カテーテルの刺入部は見えないように覆う。
4: 輸液セットはカテーテルを抜去するまで交換しない。
水封式持続吸引法による胸腔ドレナージについて正しいのはどれか。
1: ドレーンの回路は開放式である。
2: 水封室の水面は呼吸に伴って上下に動く。
3: 吸引圧は-50〜-100cmH2Oに調整する。
4: ドレーンバッグは挿入部よりも高く設置する。
7時から翌朝7時までの24時間尿を採取する方法として正しいのはどれか。
1: 7時に排尿した尿から蓄尿を始める。
2: 排便時に出た尿は蓄尿しない。
3: 翌朝7時に出た尿は蓄尿しない。
4: 24時間の全尿の一部を採取する。
成人の学習の特徴として正しいのはどれか。
1: 学習者のこれまでの経験が資源となる。
2: 外的動機づけによって学習が促進される。
3: 自己評価よりも他者による評価が重要である。
4: 課題中心の学習よりも講義形式による学習の方が効果が高い。
術前の検査値で創傷治癒の遅延因子となるのはどれか。
1: 血清アルブミン低値
2: 血清総ビリルビン低値
3: 糸球体濾過値〈GFR〉高値
4: 動脈血酸素分圧〈PaO2〉高値
乳癌(breast cancer)に対する乳房温存手術後の放射線治療を受ける患者への説明で正しいのはどれか。
1: 放射線肺炎(radiation pneumonitis)のリスクがある。
2: 対側の乳癌(breast cancer)の予防が目的である。
3: 治療期間中はブラジャーの使用を避ける。
4: 治療期間中はマーキングした部位を洗わない。
緩和ケアについて正しいのはどれか。
1: 患者の家族は対象に含まない。
2: ケア計画は多職種が話し合って立案する。
3: 疹痛コントロールの第一選択はモルヒネである。
4: 根治的な治療法がないと医師が説明したときから始める。
気管支喘息(asthma)に対する副腎皮質ステロイドの吸入療法について正しいのはどれか。
1: 副作用は内服より少ない。
2: 吸入後に含嗽はしない。
3: 食後の吸入が食前より効果的である。
4: 吸い込むタイミングで効果に差はない。
甲状腺癌(thyroid cancer)のために甲状腺全摘術と頸部リンパ節郭清術とを受けた患者の術後管理で正しいのはどれか。
1: 甲状腺クリーゼ(thyroid crisis)の観察をする。
2: 嗄声のある間は経口摂取を禁止する。
3: ドレーンからの乳び漏の有無を観察する。
4: テタニーが生じた場合は副甲状腺ホルモンを補充する。
肝硬変(cirrhosis)で皮下出血、腹水貯留および手指の振戦がある患者に対する食事で適切なのはどれか。
1: 高蛋白食
2: 高脂肪食
3: 低残渣食
4: 塩分制限食
右乳癌(breast cancer)のために胸筋温存乳房切除術と腋窩リンパ節郭清術とを受けた患者。呼吸循環機能は安定しており、右腋窩部と乳房皮下とにドレーンが挿入されている。 術後1日の看護で適切なのはどれか。
1: 右側臥位を勧める。
2: 右肘関節の回内・回外運動を勧める。
3: 右上肢の中枢から末に向かってマッサージをする。
4: 右上肢の前方挙上は術後10日間行わないよう指導する。
Aさんは、特定の相手に対して「とても尊敬しています」と過度に好意を示すこともあれば「あなたは最低だ。嫌い」と嫌悪感を同時に訴えることもある。 Aさんに現れている現象はどれか。
1: 否認
2: 逆転移
3: アンビバレンス〈両価性〉
4: エディプスコンプレックス
Asperger〈アスペルガー〉症候群(Asperger syndrome)について正しいのはどれか。
1: 女性に多い。
2: 出生時に診断される。
3: 自我障害が特徴である。
4: 知的能力の発達は保たれる。
精神疾患の患者に対する心理教育について正しいのはどれか。
1: 精神分析を実施する。
2: 家族関係が疾患の原因であることを説明する。
3: 症状が悪化するときのサインに気づけるよう指導する。
4: 状態に合わせて服薬量を自分で増減する方法を説明する。
電気けいれん療法の適応となるのはどれか。
1: 失見当識
2: 重症うつ病(depression)
3: 悪性症候群(malignant syndrome)
4: Parkinson〈パーキンソン〉病(Parkinson’s disease)
Aさん(42歳、男性)、会社員。うつ病(depression)で自殺企図のために入院した。外傷はない。入院時に看護師が「大変でしたね」と声をかけたが、Aさんは一言も話そうとせず、硬い表情をしている。 この時点でのAさんへの対応で適切なのはどれか。
1: 「気分転換にお散歩に行きませんか」
2: 「今夜は多床室で休んでいただきます」
3: 「仕事が合わないのではありませんか」
4: 「持ち物を一緒に確認させていただけますか」
訪問看護の利用者の特徴として正しいのはどれか。
1: 年齢は65〜69歳が最も多い。
2: 要介護度は要支援2が最も多い。
3: 脳血管疾患(cerebrovascular disease)を含む循環器系疾患(circulatory disease)が最も多い。
4: 介護保険よりも医療保険によるサービス受給者が多い。
退院調整部署と連携しながら、ある患者の退院支援を進めることになった。 病棟看護師が行う支援として最も適切なのはどれか。
1: 経済問題への対応
2: 患者の希望の聴取
3: 介護保険制度の説明
4: 在宅のケアプラン立案
要介護認定者が訪問看護を受ける際、医療保険から給付される疾病または状態はどれか。
1: 関節リウマチ(rheumatoid arthritis)
2: 在宅酸素療法を受けている状態
3: 人工呼吸器を使用している状態
4: 全身性エリテマトーデス〈SLE〉(systemic lupus erythematosus)
Aさんは在宅療養をしており、皮下埋め込み式ポートから高カロリー輸液を間欠的に注入している。 訪問看護師がAさんに行う日常生活の指導内容として適切なのはどれか。
1: 穿刺針の固定は不要である。
2: 抜針した当日の入浴はできない。
3: 穿刺針は一般廃棄物として処理する。
4: 刺入部の発赤を認めた場合は訪問看護師に連絡する。
ハヴィガースト, R.J.(Havighurst, R.J.)の老年期における発達課題として正しいのはどれか。
1: 子どもを独立させる。
2: 満足できる収入を得る。
3: 配偶者の死に適応する。
4: 異世代の人と親密な関係を結ぶ。
加齢に伴う呼吸循環機能の変化について正しいのはどれか。
1: 残気量は変化しない。
2: 肺の弾性は低下する。
3: 左心室壁は薄くなる。
4: 安静時の心拍出量は増加する。
96歳の女性。要支援2の認定を受け、介護予防通所介護を利用している。 援助として適切なのはどれか。
1: 入浴は特殊浴槽を使用する。
2: 排泄時には援助者が下着を脱がせる。
3: 椅子に座るときには安全ベルトを使用する。
4: 運動を取り入れたレクリエーションへの参加を促す。
高齢者に多い弛緩性便秘の原因で正しいのはどれか。
1: 長期臥床
2: 便意の我慢
3: 腸管内の炎症
4: 下行結腸の蠕動亢進
介護保険施設においてノロウイルス感染症(norovirus infection)が発生した。 感染を拡大させないための対応として適切なのはどれか。
1: 感染者の居室はアルコールで拭く。
2: 感染者の吐物は乾燥してから処理する。
3: 感染者が使用したリネンは60℃の加熱処理を行う。
4: 感染者が使用した食器は次亜塩素酸ナトリウムで消毒する。
大骨頸部骨折(femoral neck fracture)に対する人工骨頭置換術の術後1週以内における看護で適切なのはどれか。
1: 手術当日に全身清拭は行わない。
2: 術後初めての食事は全介助で行う。
3: 患肢の他動運動は術後①日から行う。
4: 臥床時は患肢を外転中間位に保持する。
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)について正しいのはどれか。
1: 20人の生活単位を基本とする。
2: 看護職員の配置が義務づけられている。
3: 介護保険制度における地域密着型サービスである。
4: 連続して利用できる期間は原則3か月以内である。
出生前診断のための羊水検査について適切なのはどれか。
1: 検査がもたらす母児への影響を事前に説明する。
2: 胎児に染色体異常が発見された場合は結果を知らせない。
3: 夫婦の意見が対立した場合は夫の意見を優先する。
4: 妊婦の母親から問い合わせがあった場合は検査結果を伝える。
性感染症〈STD〉(sexually transmitted disease)について正しいのはどれか。
1: 経口避妊薬の内服が予防に有効である。
2: 患者のパートナーは治療の対象ではない。
3: 10代では性器ヘルペス(genital herpes)の罹患が最も多い。
4: 性器クラミジア感染症(genital chlamydiosis)の罹患は不妊症(infertility)の危険因子である。
正常新生児に対して出生後2時間以内に実施するのはどれか。
1: 聴力検査
2: 抗菌薬の点眼
3: 心拍モニタリング
4: 先天性代謝異常検査
Aさん(30歳、初産婦)は、妊娠 39週2日で前期破水(premature membrane rupture)と診断され入院した。胎児は頭位で臍帯下垂はみられず、胎児心拍数は正常である。 Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
1: 入浴を勧める。
2: 歩行を禁止する。
3: 3〜4時間ごとに導尿をする。
4: 3〜4時間ごとに外陰部のパッドを交換する。
A君(10歳、男児)は、既往歴はなく健康である。A君の弟のB君(5歳)は、白血病(leukemia)のため入院しており、治療の一環として骨髄移植を必要としている。A君がドナー候補に挙がっており、両親はA君をドナーとした骨髄移植を希望している。 骨髄移植に関するA君への看護師の説明で適切なのはどれか。
1: 骨髄採取後は腰の痛みを伴う。
2: A君は何も心配しなくてよい。
3: A君が頑張ればお母さんが喜ぶ。
4: B君の病気を治すためにはA君がドナーになるしかない。
子どもの遊びについて正しいのはどれか。
1: 象徴遊びは3〜4歳で最も盛んになる。
2: 感覚運動遊びは5歳ころまでみられる。
3: 並行遊びは6歳以降に増える。
4: 構成遊びは8歳ころに現れる。
離乳食の進め方で正しいのはどれか。
1: 開始前からスプーンに慣れさせる。
2: 開始時は炭水化物より蛋白質の割合を多くする。
3: 開始時から人工乳はフォローアップミルクにする。
4: 開始から2か月ころは舌でつぶせる固さの食物にする。
体幹部の写真を別に示す。最も疑われるウイルス感染症はどれか。
1: 伝染性軟属腫(molluscum contagiosum)
2: 伝染性紅斑(erythema infectiosum)
3: 水痘(varicella)
4: 風疹(rubella)
細胞内におけるエネルギー産生や呼吸に関与する細胞内小器官はどれか。
1: ミトコンドリア
2: リボソーム
3: ゴルジ体
4: 小胞体
5: 核
ナトリウムイオンが再吸収される主な部位はどれか。
1: 近位尿細管
2: Henle〈ヘンレ〉のループ〈係蹄〉下行脚
3: Henle〈ヘンレ〉のループ〈係蹄〉上行脚
4: 遠位尿細管
5: 集合管
人体の右側のみにあるのはどれか。
1: 総頸動脈
2: 腕頭動脈
3: 腋窩動脈
4: 内頸動脈
5: 鎖骨下動脈
ペニシリン投与によって呼吸困難となった患者への第一選択薬はどれか。
1: ジギタリス
2: テオフィリン
3: アドレナリン
4: 抗ヒスタミン薬
5: 副腎皮質ステロイド
下肢の閉塞性動脈硬化症〈ASO〉(arteriosclerosis obliterans)の症状はどれか。
1: 間欠性跛行
2: 線維束性収縮
3: 近位筋優位の萎縮
4: 足背動脈の拍動の亢進
5: 登攀性起立(Gowers〈ガワーズ〉徴候)
透析導入患者の原疾患として最も多いのはどれか。
1: 慢性糸球体腎炎(chronic glomerulonephritis)
2: 多発性嚢胞腎(polycystic kidney)
3: ループス腎炎(lupus nephritis)
4: 糖尿病腎症(diabetic nephropathy)
5: 腎硬化症(nephrosclerosis)
収縮期血圧の上昇をきたす要因はどれか。
1: 副交感神経の興奮
2: 循環血液量の減少
3: 末血管抵抗の増大
4: 血液の粘稠度の低下
5: 動脈血酸素分圧〈PaO2〉の上昇
所見と病態の組合せで正しいのはどれか。
1: Raynaud〈レイノー〉現象 ─ 四肢末端の虚血
2: 頸静脈の怒張 ─ 左心系の循環障害
3: 全身性浮腫 ─ リンパ管の還流障害
4: チアノーゼ ─ 還元ヘモグロビンの減少
5: 上室性期外収縮 ─ 心室から発生する異所性興奮
生後4日の新生児の状態で正常を逸脱しているのはどれか。
1: 臍帯が乾燥している。
2: 体重減少が7%である。
3: 黒緑色の便が排泄されている。
4: 排気とともに少量の母乳を吐く。
5: 皮膚が乾燥し一部がはがれている。
疾病とその特徴的な所見の組合せで正しいのはどれか。
1: 急性虫垂炎(acute appendicitis) ─ 血便
2: ネフローゼ症候群(nephrotic syndrome) ─ 高血圧
3: 重症筋無力症(myasthenia gravis) ─ けいれん
4: クループ症候群(croup syndrome) ─ 吸気性喘鳴
5: Cushing〈クッシング〉症候群(Cushing syndrome) ─ 頸部リンパ節腫脹
アポクリン汗腺が多く分布する部位はどれか。2つ選べ。
1: 顔面
2: 腋窩
3: 手掌
4: 足底
5: 外陰部
原発緑内障(primary glaucoma)について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 眼球が突出する。
2: 眼圧が上昇する。
3: 瞳孔が縮小する。
4: 視神経が萎縮する。
5: 眼底に出血がみられる。
入所者または居住者が公的保険による訪問看護サービスを受けることができるのはどれか。2つ選べ。
1: 乳児院
2: 介護老人保健施設
3: 高齢者専用賃貸住宅
4: 介護療養型医療施設
5: 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
妊娠高血圧症候群(pregnancy-induced hypertension)について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 有酸素運動で軽快する。
2: 高蛋白質食で軽快する。
3: 肥満妊婦に生じやすい。
4: 病型の1つとして子癇(eclampsia)がある。
5: 胎児の健康状態への影響はない。
Aさん(58歳、男性)、建築作業員。趣味はジョギングで毎日5kmを走っている。 55歳のときに肺気腫(pulmonary emphysema)を指摘されている。1か月前から咳嗽が続いて止まらないため、自宅近くの病院を受診した。胸部エックス線撮影で異常陰影が認められ、精密検査の結果、右下葉に肺癌(lung cancer)が見つかり、標準開胸右下葉切除術が予定された。20歳から喫煙歴があり、肺気腫(pulmonary emphysema)を指摘されるまで1日40本程度吸っていた。
手術は無事終了し、胸腔ドレーンが挿入されたが、水封ドレナージのみで持続吸引は行われていない。術直後、胸腔ドレーンの先端から呼気時にエアリークが認められた。ドレーン挿入部と接続部とを確認したが異常はなかった。医師は、「再手術は経過を見て判断する」と言っている。 看護師の対応として適切なのはどれか。
1: 水平仰臥位にする。
2: 肩関節の運動を促す。
3: ドレーンをクランプする。
4: 皮下気腫の出現に注意する。
術後2日。硬膜外持続鎮痛法が行われているが、Aさんは咳嗽時や体動時に苦痛表情をしている。 看護師の対応として適切なのはどれか。
1: 体動を少なくするように指導する。
2: 創部のガーゼの上から温罨法を行う。
3: 鎮痛薬の追加使用について医師と検討する。
4: 胸腔ドレーンの吸引圧について医師と検討する。
エアリークは自然に消失し、経過は良好であるため退院予定となった。体動時の痛みは持続しているが、ADLに支障はない。 Aさんへの退院時の生活指導として適切なのはどれか。
1: 「傷の痛みはすぐによくなりますので心配ありません」
2: 「リハビリテーションはジョギングから始めましょう」
3: 「外出時はマスクを使用してください」
4: 「退院後2、3日から入院前と同じ仕事をしても大丈夫です」
Aさん(40歳、男性)。入院時体重65kg。既往歴に特記すべきことはなく、全身状態は良好である。胃癌(gastric cancer)のため胃全摘出術を受けた。術中の出血量は 450mlで輸血はされなかった。術後1日、体温37.5℃、呼吸数24/分、脈拍120/分、血圧162/90mmHg。Hb14.8 g/dl。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉92%(酸素吸入3l/分)。尿量50ml/時。創部のドレーンからは少量の淡血性排液がある。硬膜外持続鎮痛法が行われているが、創痛が強いため呼吸が浅く、離床はできていない。
術後1日のAさんのアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 体温の上昇は感染による。
2: 脈拍の増加は貧血による。
3: 血圧の上昇は麻酔の影響による。
4: 酸素飽和度の低下は創痛による。
5: 尿量の減少は循環血液量の減少による。
術後1週から食事が開始されたが、毎食後に下腹部痛を伴う下痢があり、Aさんは「食事をするのが怖い」と訴えた。 看護師が確認する必要があるのはどれか。
1: 食後の体位
2: 1日の歩行量
3: 術前の食事の嗜好
4: 食事摂取の所要時間
下痢の回数は減り、摂食も良好で、術後3週で退院が決定した。Aさんへの退院指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 炭水化物を中心にした食事を勧める。
2: 下痢は1か月程度でおさまると説明する。
3: 食事は分割して少量ずつ摂取するよう勧める。
4: 食後に冷汗が出たら水分を摂(と)るよう説明する。
5: ビタミンB12が吸収されにくくなると説明する。
Aさん(52歳、男性)、自営業。既往歴に特記すべきことはない。屋根を補修するためにはしごを登っていたところ、足を滑らせて転落し、頭部を打撲した。救急車で病院に搬送され、頭部 CTで、右前頭葉と側頭葉の脳挫傷(cerebral contusion)と右側頭葉の脳内血腫(intracerebral hematoma)を認めた。
入院時、Aさんは痛み刺激に対しても開眼することはなく、払いのけるような動作をするのみで、左上下肢の動きが右上下肢に比べて弱かった。ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉による評価はどれか。
1: Ⅱ-20
2: Ⅱ-30
3: Ⅲ-100
4: Ⅲ-200
5: Ⅲ-300
緊急で開頭血腫除去術が行われ、硬膜外にドレーンが挿入された。術後はIC Uに入室した。ICU入室6時間後のAさんの状態は、血圧138/76mmHg、脈拍82/分、体温 37.4℃。呼びかけに対して容易に開眼し、簡単な指示に応じることができるようになった。しかし、その後2時間で意識レベルが術前のレベルまで進行性に低下した。血圧156/68mmHg、脈拍67/分、体温37.8℃、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉96%(酸素吸入3l/分)。この状況から考えられるAさんの病態として適切なのはどれか。
1: 術後感染
2: 脳血管攣縮(cerebrovascular spasm)
3: 低酸素血症(hypoxemia)
4: 術後頭蓋内出血 (intracranial hemorrhage)
このときのAさんへの看護で適切なのはどれか。
1: 後頭部を氷枕で冷やす。
2: 上半身を30度程度挙上する。
3: 左上下肢の関節屈曲運動を行う。
4: 右上肢を抑制して硬膜外ドレーン抜去を予防する。
Aさん(50歳、男性)は、双極性障害(bipolar disorder)で、これまでにうつ状態と躁状態で入院歴がある。会社員の兄と2人で暮らしている。3か月前から服薬を中断するようになり、気分が沈みはじめ、1週前から朝起きられなくなった。2日前から1日中ベッドの中にいるようになったため、兄に付き添われて入院した。入院時は亜昏迷状態で、発語はほとんどなく、自力での歩行が困難なほど脱力が強かった。入院後、三環系抗うつ薬が開始された。
入院当日の看護として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 発語を促す。
2: 入浴を促す。
3: 食物形態を工夫する。
4: 個室への入室を勧める。
5: レクリエーションへの参加を勧める。
Aさんの排泄に関する看護として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 便秘を予防する。
2: 水分摂取を制限する。
3: 排尿の有無を観察する。
4: 排泄回数を記載するよう説明する。
5: 自分でポータブルトイレを使用するよう説明する。
Aさんの精神状態の経過観察において最も注意すべき症状はどれか。
1: 錯乱
2: 強迫行為
3: 失見当識
4: 気分高揚
Aさん(40歳、女性)は統合失調症(schizophrenia)で入院歴があり、退院後は共同生活援助(グループホーム)を利用していた。1週前から同じグループホームに住む女性と口論したり、夜中にグループホームから飛び出したりするようになったため、職員に付き添われて精神科病院を受診した。診察時は、Aさんは意味不明の言葉を発し、時々興奮したように大声で叫んだ。また、診察室から飛び出したり、衣服を脱いだりする行為も観察された。
入院を開始するために必要な情報で優先度が高いのはどれか。
1: 保護者の有無
2: 前回の入院形態
3: 自立支援給付の受給状況
4: 精神障害者保健福祉手帳の取得状況
診察の結果、Aさんは入院することになり、外来看護師に付き添われて閉鎖病棟に来た。病棟の入り口でドアを開けた看護師が優先的に行うのはどれか。
1: 持参した薬を確認する。
2: 病棟のホールに誘導する。
3: 他の病棟スタッフに協力を要請する。
4: 入院のオリエンテーションを実施する。
入院後2週、症状が安定して、意思の疎通も良好となり、興奮もみられなくなった。入院後1か月にはADLもほぼ自立していた。入院後1か月のAさんへの看護で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 長期間の入院が必要であると説明する。
2: 退院して家族と同居することを検討する。
3: 入居していたグループホームと連絡を取る。
4: 警察にAさんの退院予定日を知らせておく。
5: 服薬の自己管理を開始するためのアセスメントを行う。
Aさん(48歳、女性)は、重症筋無力症(myasthenia gravis)を5年前に発症し、初期から副腎皮質ステロイドの内服治療を受けて自宅で生活している。現在は、眼瞼下垂、複視および上下肢の筋力低下がある。日中は、時間をかければ身の回りのことはできている。月1回の外来受診は強い疲労を伴う。夫とは離婚し、高校生の長女と2人で暮らしている。また、訪問サービスは訪問看護のみを利用している。
Aさんは「最近、口の中が痛いし、食事もおいしくない」と言う。口角に発赤があり、舌、上口蓋および頬粘膜に白色のものが付着して、その一部に出血がみられる。 Aさんの症状の原因として最も可能性が高いのはどれか。
1: う蝕(dental caries)
2: 歯周病(periodontal disease)
3: 口腔乾燥症(xerostomia)
4: 鵞口瘡〈口腔カンジダ症〉(thrushoral candidiasis)
Aさんがセルフケア能力を維持して、口腔内の清潔を保つための訪問看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 歯磨きの自助具を紹介する。
2: 含嗽はしないよう指導する。
3: 筋力低下の日内差について尋ねる。
4: 長女が口腔ケアを行うよう助言する。
5: 歯磨きは食事の前後に行うよう指導する。
Aさんは「娘との生活を続けるために私も頑張らなくてはいけないと思っている」と言う。 訪問看護師のAさんへの対応で適切なのはどれか。
1: 「Aさんの頑張り次第です」
2: 「将来は娘さんに介護してもらいましょう」
3: 「将来は施設に入所することを考えましょう」
4: 「ホームヘルパーの支援を受けることも考えましょう」
Aさん(87歳、女性)は、 6年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉型認知症(dementia of Alzheimer type)を発症した。在宅で療養していたが、夫が介護に疲れたために施設に入所した。現在、長谷川式簡易知的機能評価スケール〈HDS-R〉10点、障害高齢者の日常生活自立度判定基準B-1である。下肢筋力や立位バランスの低下がある。自宅では自分で車椅子に移乗してトイレに行き排泄していた。尿失禁はなかった。入所直後、Aさんは表情が険しく落ち着きがなく、看護師が声をかけても応じない。自発的にトイレに行きたいという発言はなく、着衣を尿で汚染することが多いためトイレ誘導を行うことにした。
看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: 大きな声で尿意を尋ねる。
2: 就寝中も起こしてトイレに誘導する。
3: 施設で決められた時刻にトイレに誘導する。
4: 声をかけても応じない場合は様子を見て再度トイレに誘導する。
入所後2週。Aさんの表情は穏やかになり行動も落ち着くようになった。自発的に車椅子に乗り廊下を移動している。尿意はあるが、尿失禁が続いている。 尿失禁の状態を把握するために行う看護師の対応で適切なのはどれか。
1: 排泄動作を全介助する。
2: 夜間は下着をオムツに変更する。
3: 尿失禁の不快感について質問する。
4: 廊下を移動中、トイレに行きたいのかを確認する。
入所後3週。排尿行動の自立を目標とする看護計画を立案した。 看護計画として最も適切なのはどれか。
1: 昼夜ともにオムツは使用しない。
2: トイレの標示を目立つよう工夫する。
3: 尿で汚染した着衣を自分で片づけるよう指導する。
4: 尿意を感じた際にはナースコールで呼ぶよう説明する。
Aさん(24歳、初産婦)、事務職。妊娠8週である。現在、両親と妹との4人で暮らしている。パートナーは24歳の大学院2年生で就職が内定しており、Aさんと結婚する予定である。
Aさんは「気持ちが悪いのであまり食べられません。ご飯が炊き上がるにおいだけで吐き気がします」と話している。妊娠経過は順調である。 Aさんへの食事指導で最も適切なのはどれか。
1: 水分は糖分を含んだ飲料にする。
2: 栄養のバランスを崩さずに摂取する。
3: 1回量を少なくして食べる回数を増やす。
4: 積極的にカロリーの高い食物を摂取する。
Aさんは「妊娠することは考えていなかったので、自分の体にどんなことが起こるのか想像もつきません」と話した。看護師は、次の妊婦健康診査までに生じやすい変化について説明することにした。 Aさんに説明する内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 痔
2: 便秘
3: 静脈瘤
4: 帯下の増加
5: 皮膚の瘙痒感
妊娠16週の妊婦健康診査で、Aさんは「母親になる実感はまだありません。妊娠するといろいろなことが起こって驚くばかりです」と話した。妊娠経過は順調である。既にパートナーと結婚し、新居に引っ越している。 Aさんへの指導で最も優先度が高いのはどれか。
1: 保育所の選択
2: 育児用品の準備
3: バースプランの立案
4: 出産準備教室への参加
A君(8歳、男児)。公園から自転車で帰宅途中に転倒し、利き腕である右肘を強打した。疹痛と腫脹とがあり受診した。単純エックス線撮影の結果、右上腕骨顆上骨折(supracondylar fracture of the humerus)と診断され、治療のために入院した。
A君の上腕から手関節までシーネ固定を行った。 患肢の観察項目で最も優先度が高いのはどれか。
1: 知覚
2: かゆみ
3: 出血量
4: 関節拘縮
入院後2日。全身麻酔下で骨接合術が施行され、再び上腕から手関節までシーネ固定を行った。術後の全身状態は安定しており、夕食から食事が開始された。 このときのA君の食事摂取の方法で最も適切なのはどれか。
1: 側臥位で摂取する。
2: 流動食を摂取する。
3: 左手を使って摂取する。
4: 右手を使って摂取する。
術後8日、上腕から手関節までギプス固定を行った。術後10日に退院し、5週後に外来で抜釘術を行う予定である。退院指導で適切なのはどれか。
1: 外での遊びに制限はない。
2: ギプスがとれるまで入浴しない。
3: 患肢に痛みがあるときは受診する。
4: 患側の指先に冷感があるときは温める。
Aちゃん(2歳0か月、女児)。昨日から下痢と嘔吐とを繰り返し、食事が摂(と)れなくなったため、母親に抱かれて小児科外来を受診した。診察の結果、ウイルス性胃腸炎(viral gastroenteritis)と診断され入院した。入院時、体温38.2℃、呼吸数36/分、心拍数136/分であった。1週前の保育所の身体計測では身長89cm、体重12.0kgであった。個室隔離とし、点滴静脈内注射による持続輸液が開始された。
Aちゃんの体重を測定したところ11.6kgであった。皮膚の状態は前腕をつまむとすぐもどる。尿検査のため採尿パックを貼ると黄色の尿が10ml採取された。Aちゃんは、診察と処置が行われている間、ずっと母親に抱かれて泣いており、涙で頬を濡(ぬ)らしていた。 Aちゃんのアセスメントで正しいのはどれか。
1: 脱水症状はない。
2: 軽度脱水である。
3: 中等度脱水である。
4: 重度脱水である。
入院翌日。Aちゃんは活気がなく臥床している。下痢症状は改善し嘔吐もみられなくなったが、時々顔をしかめており、母親は「まだおなかが痛いみたいです」と看護師に話す。 Aちゃんの痛みへの対応で適切なのはどれか。
1: 食事摂取を促す。
2: 日中も部屋を暗くする。
3: 1人で過ごすようにする。
4: Aちゃんが好きな絵本を読み聞かせる。
Aちゃんは、排泄が自立していないため紙オムツを使用している。看護師が殿部を観察すると発赤とびらんとがみられた。 Aちゃんへの看護で適切なのはどれか。
1: 布オムツを使用する。
2: 38〜39℃の湯で殿部浴を行う。
3: オムツを外し、殿部を開放しておく。
4: アルコール入りのおしり拭きで殿部の清拭を行う。