慢性腎不全(chronic renal failure)で正しいのはどれか。
1: 高蛋白食が必要である。
2: 高カルシウム血症(hypercalcemia)となる。
3: 最も多い原因は腎硬化症(nephrosclerosis)である。
4: 糸球体濾過値〈GFR〉は正常である。
5: 代謝性アシドーシスを起こしやすい。
慢性腎臓病 (chronic kidney disease)の説明で正しいのはどれか。
1: 糖尿病腎症 (diabetic nephropathy)は含まれない。
2: 病期分類の 5期から蛋白制限が必要である。
3: 腎障害を示す所見が 1週間持続すれば診断できる。
4: 糸球体濾過量〈GFR〉の低下は診断の必要条件である。
5: 病期の進行とともに心血管疾患のリスクも高くなる。
慢性腎不全(chronic renal failure)によって起こるのはどれか。2つ選べ。
1: 低血圧
2: 低リン血症
3: 低カリウム血症
4: 低カルシウム血症
5: 代謝性アシドーシス
水腎症の原因(hydronephrosis)で正しいのはどれか。2 つ選べ。
1: 前立腺癌(prostate cancer)
2: 陰囊水腫(scrotal hydrocele)
3: ループス腎炎(lupus nephritis)
4: 神経因性膀胱(neurogenic bladder)
5: 腎アミロイドーシス(renal amyloidosis)
尿ケトン体が陽性になる疾患はどれか。
1: 肝硬変(cirrhosis)
2: 糖尿病(diabetes mellitus)
3: 尿路感染症(urinary tract infection)
4: ネフローゼ症候群(nephrotic syndrome)
A君(13歳、男子)。2週前から下腿の紫斑、腹痛、膝関節の疼痛が出現し、近くのクリニックを受診した。血尿および蛋白尿も認められたため、病院を紹介され受診した。既往歴および家族歴に特記すべきことはない。 身体所見:体温36.7 ℃、血圧110/66mmHg。意識清明。腹痛、浮腫なし。両膝関節の軽度の疼痛があるが、腫脹および発赤なし。両下腿に紫斑が散在している。 検査所見:血液所見:赤血球470万/μL、白血球5,600/μL、血小板21万/μL。プロトロンビン活性〈PT活性〉105%(基準値80〜120%)、活性化部分トロンボプラスチン時間〈APTT〉32.0秒(基準対照31.2秒)。クレアチニン0.56mg/dL、アルブミン3.7g/dL、CRP0.1mg/dL。補体価(CH50)41IU/mL(基準値30〜45IU/mL)、抗核抗体陰性。尿所見:蛋白3+、潜血2+、赤血球50〜99/1視野。
A君の状態から最も考えられる疾患はどれか。
1: 川崎病(Kawasaki disease)
2: 血友病(Ahemophilia A)
3: 急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia)
4: 全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus)〈SLE〉
5: Henoch-Schönlein〈ヘノッホ・シェーンライン〉紫斑病(Henoch-Schönlein purpura)〈IgA血管炎〉(IgA vasculitis)
A さん(52 歳、男性)は、 5 年前に健康診断で高血圧を指摘されていたが、そのままにしていた。 5 年ぶりに健康診断を受けたところ尿蛋白+で、内科を受診し腎機能障害を指摘された。A さんは、身長 160 cm、体重 56 kg であり、体温 36.1 ℃、呼吸数18/分、脈拍 64/分、整で、血圧 166/96 mmHg であった。血液検査データは、Hb9.3 g/dL、アルブミン 3.6 g/dL、クレアチニン 2.3 mg/dL、HbA1c 5.6 %、K 3.9mEq/L、推算糸球体濾過量〈eGFR〉25 mL/分/1.73 m2 であり、特に自覚症状はなく、浮腫はみられない。
A さんは、慢性腎臓病 (chronic kidney disease) ステージ 4 と診断され、精査目的で入院した。「特に症状がないのに腎臓が悪いと言われて本当に驚いたよ。高血圧が関係していると医師に言われたけれど、どういうことですか」と A さんが看護師に尋ねた。A さんへの説明で適切なのはどれか。
1: 「高血圧で尿が少なくなり腎臓を悪くします」
2: 「高血圧が続くと腎臓の濾過機能が低下します」
3: 「高血圧では腎臓病の症状が現れにくくなります」
4: 「腎臓の機能がさらに低下すると血圧は低くなります」
慢性腎不全(chronic renal failure)で透析導入を判断するときの指標となる検査はどれか。
1: 尿酸〈UA〉値
2: 糸球体濾過値〈GFR〉
3: 点滴静注腎盂造影〈DIP〉
4: PSP〈フェノールスルホンフタレイン〉15分値
平成29年(2017年)の患者調査において医療機関を受診している総患者数が最も多いのはどれか。
1: 喘息asthma
2: 糖尿病diabetes mellitus
3: 脳血管疾患cerebrovascular disease
4: 高血圧性疾患hypertensive disease
腎盂腎炎(pyelonephritis)について正しいのはどれか。
1: 両腎性である。
2: 初尿を用いて細菌培養を行う。
3: 肋骨脊柱角の叩打痛が特徴である。
4: 原因菌は Gram〈グラム〉陽性球菌が多い。
難病の患者に対する医療等に関する法律〈難病法〉に基づく医療費助成の対象となる疾患はどれか。
1: 中皮腫(mesothelioma)
2: C型肝炎(hepatitis C)
3: 慢性腎不全(chronic renal failure)
4: 再生不良性貧血(aplastic anemia)
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)の患者にワクチン接種を勧めるのはどれか。
1: B型肝炎(hepatitis B)
2: 日本脳炎(Japanese encephalitis)
3: 流行性耳下腺炎(mumps)
4: インフルエンザ(influenza)
循環式浴槽の水質汚染によって発生するのはどれか。
1: B型肝炎 (hepatitis B)
2: マラリア (malaria)
3: レジオネラ肺炎 (legionella pneumonia)
4: 後天性免疫不全症候群〈AIDS〉 (acquired immunodeficiency syndrome)
成人の急性腎盂腎炎(acute pyelonephritis)で正しいのはどれか。
1: 男性に多い。
2: 標準予防策と接触感染予防策
3: 初尿を用いて細菌培養を行う。
4: 原因菌はGram<グラム>陰性桿菌が多い。
Aさん56歳、(女性、会社員)は、夕食の1時間後から腹痛・嘔吐が出現し救急外来を受診した。2か月前から自然に消失する右季肋部痛を繰り返していた。 身体所見 :身長155cm、体重82kg。体温38.2 ℃、呼吸数16/分、脈拍110/分、血圧126/70mmHg。眼球結膜に黄染あり。右季肋部に圧痛あり。意識清明。 検査所見 :白血球14,960/μL、Hb 12.8g/dL。総ビリルビン8.7 mg/dL、直接ビリルビン7.2mg/dL、アミラーゼ121 IU/L、リパーゼ45IU/L、尿素窒素18.9mg/dL、血清クレアチニン0.98 mg/dL。CRP 9.2 mg/dL。 腹部超音波検査所見:胆嚢壁の肥厚、胆嚢の腫大、総胆管の拡張、総胆管結石を認めた。
Aさんの病態で正しいのはどれか。
1: 急性胃炎(acute gastritis)
2: 急性腎不全(acute renal failure)
3: 閉塞性黄疸(obstructive jaundice)
4: 溶血性貧血(hemolytic anemia)
生活習慣が発症に関連している疾患はどれか。
1: 肺気腫(pulmonary emphysema)
2: 1型糖尿病(type1 diabetes mellitus)
3: 肥大型心筋症(hypertrophic cardiomyopathy)
4: 重症筋無力症(myasthenia gravis)
下血がみられる疾患はどれか。
1: 肝囊胞(liver cyst)
2: 大腸癌(colorectal cancer)
3: 卵巣癌(ovarian cancer)
4: 腎盂腎炎(pyelonephritis)
平成29年(2017年)の患者調査における外来受療率(人口10万対)で最も多い傷病はどれか。
1: 新生物〈腫瘍〉
2: 呼吸器系の疾患
3: 消化器系の疾患
4: 内分泌、栄養及び代謝疾患