Aさん(71歳、女性)は、要介護1で、ベッドからの立ち上がりや入浴などに一部介助を必要とするが、歩行器で室内を移動できる。失禁することがあるため失禁用のパッドを装着している。Aさんは介護老人保健施設の短期入所〈ショートステイ〉を利 用している。入所した日の夕方から、水様便と嘔吐とがみられ、感染性胃腸炎(infectious gastroenteritis)が疑われてトイレ付きの個室に移動した。
感染症の拡大を予防する方法で適切なのはどれか。
1: 使い捨ての食器に変える。
2: 汚物の付着した衣類は焼却処分する。
3: 排泄介助を行う看護師はガウンを装着する。
4: Aさんの手指を速乾性擦式の手指消毒薬で消毒する。
5: Aさんが触れた歩行器を 80%エタノールで清拭する。
インフルエンザが流行しているが、小規模多機能型居宅介護を行う事業所では罹患者はいない。この事業所で看護師が行う罹患予防の対策で最も適切なのはどれか。
1: 宿泊の利用を断る。
2: 湿度を 10 %以下に保つ。
3: 利用者に手洗いを勧める。
4: 利用者に予防的に抗インフルエンザ薬を与薬する。
感染徴候のない在宅療養者に対する床上での排便の援助において、訪問看護師が行う感染対策で適切なのはどれか。
1: 援助時には使い捨てのエプロンを着用する。
2: 使用済みのオムツは感染性廃棄物として処分する。
3: 使用済みの寝衣は次亜塩素酸ナトリウム液に浸す。
4: 陰部洗浄で使用したボトルの洗浄に中性洗剤は用いない。