小児の睡眠の特徴で正しいのはどれか。
1: 新生児の全睡眠におけるレム睡眠の割合は約 50%である。
2: 乳児の睡眠は単相性である。
3: 成長に伴いレム睡眠が増加する。
4: 10歳ころから成人と同じ睡眠覚醒リズムになる。
標準的な発育をしている乳児の体重が出生時の体重の約2倍になる時期はどれか。
1: 生後3か月
2: 生後6か月
3: 生後9か月
4: 生後12か月
標準的な発育をしている児において脳重量が成人の約90%に達する年齢はどれか。
1: 5〜6歳
2: 8〜9歳
3: 11〜12歳
4: 15〜16歳
標準的な発育をしている児において体重が出生時の約2倍になる月齢はどれか。
1: 1か月
2: 3か月
3: 6か月
4: 9か月
正常な成長・発達をしている子どもの情緒の分化で、生後6か月ころからみられるのはどれか。
1: 恐れ
2: 嫉妬
3: 喜び
4: 恥ずかしさ
小児医療に関する課題とその対応の組合せで正しいのはどれか。
1: 低出生体重児の増加 ──── 人工乳による哺育の推進
2: 育児不安が強い親の増加 ──── 子どもの自立支援
3: 障害児の在宅医療のニーズの増加 ──── レスパイトケアの充実
4: 小児救急医療を受診する子どもの増加 ──── ドクターカーの充実
5: 成人になった小児慢性疾患患者の増加 ──── 親の意思決定の支援
子どもの成長・発達における臨界期について正しいのはどれか。
1: 諸機能の獲得・成熟を決定づける時期
2: 遺伝的因子による影響が発現しやすい時期
3: 成長・発達のスピードが緩やかになる時期
4: 発達検査において通過率が90 %となる時期
1 歳 0 か月の幼児の標準的な身長と体重の組合せで正しいのはどれか。
1: 身長55 cm ──── 体重6 kg
2: 身長75 cm ──── 体重6 kg
3: 身長75 cm ──── 体重9 kg
4: 身長100 cm ──── 体重9 kg
5: 身長100 cm ──── 体重12 kg
子どもの遊びで正しいのはどれか。
1: 身体機能の発達を促す。
2: 1歳でごっこ遊びが多くみられる。
3: 感覚遊びは8歳ころからみられるようになる。
4: テレビの長時間視聴は乳児の言語発達を促す。
A君(男児)は3歳の誕生日を迎えた。生後8か月のときに鶏卵の摂取でアナフィラキシーを起こしたため、かかりつけ医を受診した。それ以降、現在までA君は鶏卵の摂取を禁止するよう説明されている。鶏卵以外の食物は摂取して問題がない。今回、A君は保育所の入所にあたり、かかりつけ医からアレルギー外来のあるB病院を紹介され受診した。3歳児健康診査が今後予定されている。A君は身長95cm(50パーセンタイル)、体重15kg(75パーセンタイル)、自分の名前と年齢を答えることができる。階段を1人で昇ることができるが、スキップはできない。排泄はオムツにしている。
A君の発育と発達のアセスメントで正しいのはどれか。
1: 肥満である。
2: 言語発達に遅れがある。
3: 排泄の自立に遅れがある。
4: 運動発達は年齢相応である。
Aさん(36歳、2回経産婦)は正常な妊娠経過で、妊娠37週2日に2600gの児を正常分娩した。分娩の所要時間は3時間40分、出血量は250ml、会陰裂傷はない。
生後3日目。児の体重は2450g、体温37.3度、呼吸数52/分、心拍数134/分である。顔面、胸部の皮膚に黄染がみられ、血清総ビリルビンは10.0mg/dl。児の皮膚は乾燥しており、手首の皮膚が一部剥離している。昨日の児の排便は4回の黄緑色の軟便、排尿回数は6回であった。 児のアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 低出生体重児である。
2: 排泄は正常である。
3: アレルギー反応がみられる。
4: バイタルサインは正常である。
5: 黄疸は生理的範囲を逸脱している。
在胎39週4日で、正常分娩で出生した児。出生体重3,000g、身長48.0cm。出生直後、児に付着していた羊水をふき取り、インファントラジアントウォーマーの下で観察を行った。体温37.5 ℃、呼吸数56/分、心拍数150/分、呼吸音は異常なし。看護師は観察を終え、温めておいたベビー服を着衣させ、同様に温めておいた寝具を用いて準備をしたコットに児を寝かせた。コットは壁際や窓辺を避け、空調の排気口からの風が当たらない場所に配置した。
生後1日。児の状態は、体温37.0℃、呼吸数48/分、心拍数120/分、呼吸音は異常なし。体重2,850g。出生後から現在までの状態は安定していた。母親も分娩時の疲労から回復し、産後の状態も安定しているため、 母児同室を開始することとなった。この施設では、自律授乳を行っている。母親へのオリエンテーションの内容で適切なのはどれか。
1: 「新生児室へ行く時は、赤ちゃんをコットに寝かせて移動してください」
2: 「沐浴の時は、赤ちゃんのネームバンドを外しましょう」
3: 「赤ちゃんの体温1時間おきに測ってください」
4: 「授乳は3時間ごとにしてください」
在胎 38 週に正常分娩で出生した児で、体重 2,400 g の児が体重 3,000 g の児に比べて起こしやすい症状はどれか。
1: 高血糖
2: 心雑音
3: 低体温
4: 無呼吸
体重10パーセンタイル値の説明で正しいのはどれか。
1: 1か月前と比べ体重が10%増加した。
2: 同年齢で同性の児の平均体重よりも10%軽い。
3: 同年齢で同性の児の身長相応の体重よりも10%軽い。
4: 同年齢で同性の児100人中、10番目に軽い体重である。
健常な幼児の基本的生活習慣の獲得で正しいのはどれか。
1: 1 歳 6 か月でうがいができるようになる。
2: 2 歳 6 か月で靴を履けるようになる。
3: 3 歳でコップを使って飲めるようになる。
4: 4 歳で手を洗って拭くようになる。
5: 5 歳で昼寝は 1 日 1 回になる。
子どもの運動機能の発達について正しいのはどれか。
1: 身体の下部から頭部の方向に進む。
2: 全身的な動きから細かな動きへ進む。
3: 新生児期には遺伝より環境の影響を受ける。
4: 反射運動は乳児期後期から幼児期にかけて活発になる。
成人の睡眠で正しいのはどれか。
1: レム睡眠中は骨格筋が弛緩する。
2: 入眠前の喫煙は睡眠導入時間を短くする。
3: ノンレム睡眠中はエネルギー代謝が亢進する。
4: 睡眠周期は90分のレム睡眠と数分のノンレム睡眠を繰り返す。
生後1、2か月のDown<ダウン>症候群(Down's syndrome)の乳児にみられる特徴はどれか。
1: 活気があり機嫌が良い。
2: 体重増加は良好である。
3: 筋緊張が強く抱っこしにくい。
4: 舌が小さく吸啜が困難である。
5: 哺乳の途中で眠ってしまうことが多い。
2歳6か月の幼児で正常な発達と判断されるのはどれか。
1: 前後上下の空間認識ができる。
2: 手掌全体で2cm角の積み木をつかむ。
3: 2〜3か月前から二語文を話している。
4: 半年前から手を引かなくても歩けるようになった。
Aさん(25歳、初産婦)は、正常な妊娠経過で妊娠 39週5日に3,100 gの児を分娩した。分娩所要時間 16時間 30分、出血量は 300 m l。会陰切開・縫合術を受けた。
生後3日。Aさんの児は母乳のみを哺乳している。体重 2,850 g。体温 37.3 ℃、心拍数 156 /分、呼吸数50 /分で周期性呼吸がみられる。児の全身観察では乳房の軽度腫脹がみられる。児の昨日の哺乳回数は 12回であった。排便は2回で移行便であり、排尿は4回であった。 児の観察結果で正常を逸脱している所見はどれか。
1: 排尿回数
2: 体重減少率
3: 乳房の腫脹
4: 周期性呼吸