右季肋部の疝痛発作を特徴とする疾患はどれか。
1: 胃癌(gastric cancer)
2: 腸閉塞(ileus)
3: 胆石症(cholelithiasis)
4: 十二指腸潰瘍(duodenal ulcer)
成人の立位の腹部エックス線写真を下に示す。この所見から最も考えられる疾患はどれか。
1: 胆石症 (cholelithiasis)
2: イレウス (ileus)
3: 潰瘍性大腸炎 (ulcerative colitis)
4: 十二指腸潰瘍 (duodenal ulcer)
尿ケトン体が陽性になる疾患はどれか。
1: 肝硬変(cirrhosis)
2: 糖尿病(diabetes mellitus)
3: 尿路感染症(urinary tract infection)
4: ネフローゼ症候群(nephrotic syndrome)
左心不全left heart failureでみられる症状はどれか。
1: 肝腫大
2: 下腿浮腫
3: 起坐呼吸
4: 頸静脈怒張
左前胸部から頸部や左上肢への放散痛が生じる疾患はどれか。
1: 胃潰瘍gastric ulcer
2: 狭心症angina pectoris
3: 胆石症cholelithiasis
4: 尿管結石症ureterolithiasis
水腎症の原因(hydronephrosis)で正しいのはどれか。2 つ選べ。
1: 前立腺癌(prostate cancer)
2: 陰囊水腫(scrotal hydrocele)
3: ループス腎炎(lupus nephritis)
4: 神経因性膀胱(neurogenic bladder)
5: 腎アミロイドーシス(renal amyloidosis)
終末期がん患者にみられる悪液質の徴候はどれか。2つ選べ。
1: 末梢神経障害
2: リンパ浮腫
3: がん疼痛
4: 食欲不振
5: 体重減少
放射線被ばく後、新たな発症について長期の観察が必要な障害はどれか。
1: 胃炎(gastritis)
2: 食道炎(esophagitis)
3: 甲状腺癌(thyroid cancer)
4: 高尿酸血症(hyperuricemia)
5: 皮膚のびらん
Aさん(17歳、高校生)。身長158cm、体重48kg。Aさんは最近、月経時に下腹部痛が繰り返し出現し、寝込むことが多くなった。心配した母親と一緒に、Aさんは産婦人科クリニックを受診し、医師から機能性月経困難症(functional dysmenorrhea)と診断された。既往歴に特記すべきことはない。
Aさんの下腹部痛についての説明で適切なのはどれか。
1: プロスタグランディンの過剰産生によって起こる。
2: 無排卵性の月経によって起こる。
3: 卵巣内のうっ血によって起こる。
4: 経血の流出によって起こる。
上行結腸癌(ascending colon cancer)の術後に考えられる合併症はどれか。
1: 便失禁
2: 腸閉塞
3: 排尿障害
4: 勃起不全
A さん(52 歳、女性)は、子宮頸癌 (cancer of the uterine cervix) で広汎子宮全摘術後に排尿障害を発症した。退院に向けて自己導尿の練習を開始したが、39.0 ℃の発熱と右背部の叩打痛が出現した。A さんの症状の原因として考えられるのはどれか。
1: 膀胱炎 (cystitis)
2: 虫垂炎 (appendicitis)
3: 腎盂腎炎 (pyelonephritis)
4: 骨盤内膿瘍
胸痛を訴えるのはどれか。
1: 髄膜炎(meningitis)
2: 腎結石(renal stone)
3: 急性心筋梗塞(acute myocardial infarction)
4: Ménière〈メニエール〉病(Ménièreʼs disease)
Aさん56歳、(女性、会社員)は、夕食の1時間後から腹痛・嘔吐が出現し救急外来を受診した。2か月前から自然に消失する右季肋部痛を繰り返していた。 身体所見 :身長155cm、体重82kg。体温38.2 ℃、呼吸数16/分、脈拍110/分、血圧126/70mmHg。眼球結膜に黄染あり。右季肋部に圧痛あり。意識清明。 検査所見 :白血球14,960/μL、Hb 12.8g/dL。総ビリルビン8.7 mg/dL、直接ビリルビン7.2mg/dL、アミラーゼ121 IU/L、リパーゼ45IU/L、尿素窒素18.9mg/dL、血清クレアチニン0.98 mg/dL。CRP 9.2 mg/dL。 腹部超音波検査所見:胆嚢壁の肥厚、胆嚢の腫大、総胆管の拡張、総胆管結石を認めた。
Aさんの病態で正しいのはどれか。
1: 急性胃炎(acute gastritis)
2: 急性腎不全(acute renal failure)
3: 閉塞性黄疸(obstructive jaundice)
4: 溶血性貧血(hemolytic anemia)
高齢女性に生じやすい疾患と原因の組合せで正しいのはどれか。
1: 腟炎 (vaginitis) ──── 腟分泌物の酸性化
2: 外陰炎 (vulvitis) ──── プロゲステロンの減少
3: 子宮脱 (uterine prolapse) ──── 骨盤底筋群の筋力低下
4: 子宮体癌 (uterine corpus cancer) ──── プロラクチンの増加
潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis)によって生じるのはどれか。
1: 滲出性下痢
2: 分泌性下痢
3: 脂肪性下痢
4: 浸透圧性下痢
Aさん(53歳、男性、会社員)は、1週前から倦怠感が強く、尿が濃くなり、眼の黄染もみられたため、近くの医療機関を受診し黄疸と診断された。総合病院の消化器内科を紹介され受診した。時々、便が黒いことはあったが、腹痛はなかった。既往歴に特記すべきことはない。来院時のバイタルサインは、体温36.8℃、脈拍68/分、血圧134/82mmHgであった。血液検査データは、アルブミン4.2g/dL、AST〈GOT〉69IU/L、ALT〈GPT〉72IU/L、総ビリルビン14.6 mg/dL、直接ビリルビン12.5mg/dL、アミラーゼ45IU/L、Fe27μg/dL、尿素窒素16.5mg/dL、クレアチニン0.78mg/dL、白血球9,200/μL、Hb11.2g/dL、血小板23万/μL、CRP2.8mg/dLであった。
Aさんのアセスメントで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 脱水がある。
2: 閉塞性黄疸(obstructive jaundice)である。
3: 膵炎(pancreatitis)を発症している。
4: 急性腎不全(acute renal failure)を発症している。
5: 鉄欠乏性貧血(iron-deficiency anemia)の可能性がある。
透析導入患者の原疾患として最も多いのはどれか。
1: 慢性糸球体腎炎(chronic glomerulonephritis)
2: 多発性嚢胞腎(polycystic kidney)
3: ループス腎炎(lupus nephritis)
4: 糖尿病腎症(diabetic nephropathy)
5: 腎硬化症(nephrosclerosis)
Aさん(48歳、男性、会社員)は、大量の飲酒の後、急激な上腹部痛と背部痛を訴え、救急外来を受診し、急性膵炎acute pancreatitisと診断された。 Aさんの救急外来受診時の血液検査結果で予測されるのはどれか。
1: 血小板数の増加
2: 血清LDH値の低下
3: 血清γ–GTP値の低下
4: 血清アミラーゼ値の上昇
5: 血清カルシウム値の上昇
低体温が起こるのはどれか。
1: 尿崩症 (diabetes insipidus)
2: 褐色細胞腫 (pheochromocytoma)
3: 甲状腺機能低下症 (hypothyroidism)
4: Cushing〈クッシング〉症候群 (Cushing syndrome)
A君(13歳、男子)。2週前から下腿の紫斑、腹痛、膝関節の疼痛が出現し、近くのクリニックを受診した。血尿および蛋白尿も認められたため、病院を紹介され受診した。既往歴および家族歴に特記すべきことはない。 身体所見:体温36.7 ℃、血圧110/66mmHg。意識清明。腹痛、浮腫なし。両膝関節の軽度の疼痛があるが、腫脹および発赤なし。両下腿に紫斑が散在している。 検査所見:血液所見:赤血球470万/μL、白血球5,600/μL、血小板21万/μL。プロトロンビン活性〈PT活性〉105%(基準値80〜120%)、活性化部分トロンボプラスチン時間〈APTT〉32.0秒(基準対照31.2秒)。クレアチニン0.56mg/dL、アルブミン3.7g/dL、CRP0.1mg/dL。補体価(CH50)41IU/mL(基準値30〜45IU/mL)、抗核抗体陰性。尿所見:蛋白3+、潜血2+、赤血球50〜99/1視野。
A君の状態から最も考えられる疾患はどれか。
1: 川崎病(Kawasaki disease)
2: 血友病(Ahemophilia A)
3: 急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia)
4: 全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus)〈SLE〉
5: Henoch-Schönlein〈ヘノッホ・シェーンライン〉紫斑病(Henoch-Schönlein purpura)〈IgA血管炎〉(IgA vasculitis)