左前胸部から頸部や左上肢への放散痛が生じる疾患はどれか。
1: 胃潰瘍gastric ulcer
2: 狭心症angina pectoris
3: 胆石症cholelithiasis
4: 尿管結石症ureterolithiasis
McBurney〈マックバーネー〉点の圧痛を特徴とする疾患はどれか。
1: 胃潰瘍(gastric ulcer)
2: 急性膵炎(acute pancreatitis)
3: 尿管結石症(ureterolithiasis)
4: 急性虫垂炎(acute appendicitis)
5: 子宮内膜症(endometriosis)
下血がみられる疾患はどれか。
1: 肝囊胞(liver cyst)
2: 大腸癌(colorectal cancer)
3: 卵巣癌(ovarian cancer)
4: 腎盂腎炎(pyelonephritis)
成人の立位の腹部エックス線写真を下に示す。この所見から最も考えられる疾患はどれか。
1: 胆石症 (cholelithiasis)
2: イレウス (ileus)
3: 潰瘍性大腸炎 (ulcerative colitis)
4: 十二指腸潰瘍 (duodenal ulcer)
A さん(50 歳、男性)は、上腹部痛が突然出現したため、冷や汗をかき腹部を押さえながら家族と来院した。A さんは十二指腸潰瘍 (duodenal ulcer) の既往がある。このときに観察する徴候として最も適切なのはどれか。
1: Romberg〈ロンベルグ〉徴候
2: Blumberg〈ブルンベルグ〉徴候
3: Courvoisier〈クールボアジェ〉徴候
4: Trendelenburg〈トレンデレンブルグ〉徴候
潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis)の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 遺伝性である。
2: 直腸に好発する。
3: 縦走潰瘍が特徴である。
4: 大腸癌(colorectal cancer)の危険因子である。
5: 大量の水様性下痢が特徴である。
Aさん56歳、(女性、会社員)は、夕食の1時間後から腹痛・嘔吐が出現し救急外来を受診した。2か月前から自然に消失する右季肋部痛を繰り返していた。 身体所見 :身長155cm、体重82kg。体温38.2 ℃、呼吸数16/分、脈拍110/分、血圧126/70mmHg。眼球結膜に黄染あり。右季肋部に圧痛あり。意識清明。 検査所見 :白血球14,960/μL、Hb 12.8g/dL。総ビリルビン8.7 mg/dL、直接ビリルビン7.2mg/dL、アミラーゼ121 IU/L、リパーゼ45IU/L、尿素窒素18.9mg/dL、血清クレアチニン0.98 mg/dL。CRP 9.2 mg/dL。 腹部超音波検査所見:胆嚢壁の肥厚、胆嚢の腫大、総胆管の拡張、総胆管結石を認めた。
Aさんの病態で正しいのはどれか。
1: 急性胃炎(acute gastritis)
2: 急性腎不全(acute renal failure)
3: 閉塞性黄疸(obstructive jaundice)
4: 溶血性貧血(hemolytic anemia)
潰瘍性大腸炎 (ulcerative colitis)と比べた Crohn〈クローン〉病 (Crohn disease)の特徴について正しいのはどれか。 2 つ選べ。
1: 悪性化の頻度は低い。
2: 瘻孔を併発しやすい。
3: 初発症状は粘血便である。
4: 炎症は大腸に限局している。
5: 好発年齢は 50歳以上である。
発作性の胸内苦悶を伴う胸痛で、最も疑うべきものはどれか。
1: 心筋炎(myocarditis)
2: 狭心症(angina pectoris)
3: 肋間神経痛(intercostal neuralgia)
4: 逆流性食道炎(reflux esophagitis)
潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis)によって生じるのはどれか。
1: 滲出性下痢
2: 分泌性下痢
3: 脂肪性下痢
4: 浸透圧性下痢
A さん(52 歳、女性)は、子宮頸癌 (cancer of the uterine cervix) で広汎子宮全摘術後に排尿障害を発症した。退院に向けて自己導尿の練習を開始したが、39.0 ℃の発熱と右背部の叩打痛が出現した。A さんの症状の原因として考えられるのはどれか。
1: 膀胱炎 (cystitis)
2: 虫垂炎 (appendicitis)
3: 腎盂腎炎 (pyelonephritis)
4: 骨盤内膿瘍
上行結腸癌(ascending colon cancer)の術後に考えられる合併症はどれか。
1: 便失禁
2: 腸閉塞
3: 排尿障害
4: 勃起不全
便秘を訴えている患者の打診のアセスメント項目で適切なのはどれか。
1: 固い腫瘤
2: 筋性防御
3: 叩打痛
4: 鼓腸
Aさん(55歳、男性、会社員)は胃癌gastric cancerの終末期である。 Aさんの訴えのうちスピリチュアルペインの表出はどれか。
1: 「腹痛がずっと続いています」
2: 「吐き気が続くと思うと不安です」
3: 「今後の生活にかかるお金が心配です」
4: 「これまでの自分の人生が意味のないものに思えます」