ビタミンと生理作用の組合せで正しいのはどれか。
1: ビタミンA ──── 嗅覚閾値の低下
2: ビタミンD ──── Fe2+吸収の抑制
3: ビタミンE ──── 脂質の酸化防止
4: ビタミンK ──── 血栓の溶解
降圧利尿薬により血中濃度が低下するのはどれか。
1: ナトリウム
2: 中性脂肪
3: 尿酸
4: 血糖
Aさん(40歳、男性)。入院時体重65kg。既往歴に特記すべきことはなく、全身状態は良好である。胃癌(gastric cancer)のため胃全摘出術を受けた。術中の出血量は 450mlで輸血はされなかった。術後1日、体温37.5℃、呼吸数24/分、脈拍120/分、血圧162/90mmHg。Hb14.8 g/dl。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉92%(酸素吸入3l/分)。尿量50ml/時。創部のドレーンからは少量の淡血性排液がある。硬膜外持続鎮痛法が行われているが、創痛が強いため呼吸が浅く、離床はできていない。
術後1日のAさんのアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 体温の上昇は感染による。
2: 脈拍の増加は貧血による。
3: 血圧の上昇は麻酔の影響による。
4: 酸素飽和度の低下は創痛による。
5: 尿量の減少は循環血液量の減少による。
起立性低血圧について正しいのはどれか。
1: 脱水との関連はない。
2: 高齢者には起こりにくい。
3: 塩分の過剰摂取によって起こる。
4: 脳血流の一時的な増加によって生じる。
5: 自律神経障害を起こす疾患で生じやすい。
加齢によって高齢者に便秘が起こりやすくなる原因で適切なのはどれか。
1: 経口摂取量の低下
2: 味覚の閾値の低下
3: 腸管での水分吸収の低下
4: 直腸内圧感受性の閾値の低下
貧血の定義で正しいのはどれか。
1: 血圧が低下すること
2: 脈拍が速くなること
3: 立ち上がると失神を起こすこと
4: ヘモグロビン濃度が減少していること
老年期の身体的な特徴はどれか。
1: 総水分量が増加する。
2: 胸腺の重量が増加する。
3: 嗅覚の閾値が低下する。
4: 高音域における聴力が低下する。
Aさん(89歳、女性)は、息子夫婦と3人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度判定基準A-2。腹部膨満感とふらつきを自覚したため受診したところ、原発不明の癌による多臓器への転移と腹水貯留が認められ、入院した。入院時に、医師からAさんと家族に、回復の見込みが低いことが伝えられた。看護師に、Aさんは「もう十分長生きできましたから、自然に最期を迎えたいです」と話した。 身体所見:身長148cm、体重43kg、腹囲80cm。体温36.8℃、血圧128/80mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)97%。意識レベル清明。 検査所見:Hb 6.9g/dL、総蛋白4.5g/dL、アルブミン2.9g/dL、AST(GOT)45IU/L(U/L)、AST(GOT)60IU/L(U/L)、Na 130mEq/L、K 4.2mEq/L。
Aさんは全身の衰弱がみられるものの、Aさんの希望で病室のトイレには歩いて行くことになった。看護師は、Aさんは転倒するリスクが高いと判断した。 Aさんの転倒要因はどれか。2つ選べ。
1: 貧血(anemia)
2: 腹水貯留
3: 肝機能低下
4: 低酸素血症(hypoxemia)
5: 低カリウム血症(hypokalemia)
体温低下を引き起こすのはどれか。
1: カテコラミンの分泌亢進
2: 甲状腺ホルモンの分泌低下
3: 副甲状腺ホルモン〈PTH〉の分泌低下
4: 副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉の分泌亢進
副腎皮質ステロイドの作用はどれか。
1: 炎症の抑制
2: 食欲の抑制
3: 免疫の促進
4: 血糖の低下
5: 血圧の低下
慢性腎不全(chronic renal failure)によって起こるのはどれか。2つ選べ。
1: 低血圧
2: 低リン血症
3: 低カリウム血症
4: 低カルシウム血症
5: 代謝性アシドーシス
作業と健康障害の組合せで正しいのはどれか。
1: VDT作業 ー 栄養機能障害
2: 有機溶剤を扱う作業 ー 呼吸機能障害
3: 電離放射線を扱う作業 ー 造血機能障害
4: 石綿(アスベスト)を扱う作業 ー 排尿機能障害
臓器と産生されるホルモンの組合せで正しいのはどれか。
1: 膵臓 ー グルカゴン
2: 副腎 ー プロラクチン
3: 腎臓 ー アルドステロン
4: 脳下垂体 ー インクレチン
5: 視床下部 ー テストステロン
便秘の原因となる加齢に伴う身体的変化で誤っているのはどれか。
1: 大腸粘膜の萎縮
2: 骨盤底筋群の筋力低下
3: 直腸内圧の閾値の低下
4: 大腸の内括約筋の緊張の低下
慢性腎不全(chronic renal failure)で正しいのはどれか。
1: 高蛋白食が必要である。
2: 高カルシウム血症(hypercalcemia)となる。
3: 最も多い原因は腎硬化症(nephrosclerosis)である。
4: 糸球体濾過値〈GFR〉は正常である。
5: 代謝性アシドーシスを起こしやすい。
加齢に伴う血管壁の硬化による血圧への影響はどれか。
1: 収縮期血圧は上昇し、拡張期血圧は低下する。
2: 収縮期血圧は低下し、拡張期血圧は上昇する。
3: 収縮期血圧も拡張期血圧も上昇する。
4: 収縮期血圧も拡張期血圧も低下する。
抗癌薬の副作用(有害事象)である骨髄抑制を示しているのはどれか。
1: 嘔吐
2: 下痢
3: 神経障害
4: 白血球減少
高齢者が術後に呼吸器合併症を発症しやすい理由はどれか。
1: 1秒率の減少
2: 残気量の減少
3: 嚥下反射の亢進
4: 気道の線毛運動の亢進
Aさん(82歳、男性)。妻との2人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準はランクJ。Aさんは搔痒感のために皮膚科を受診し、老人性皮膚搔痒症(pruritus senilis)と診断され、抗ヒスタミン内服薬が処方された。身長165cm、体重55kg。Aさんの趣味は散歩で、毎日1km程度を歩いている。
Aさんは「食べにくくてあまり食事が摂れていない。階段の昇り降りをしたり、10分以上歩いたりすると疲れてしまい、あまり外に出なくなった」と言う。体重は1か月間で2kg減少していた。他に自覚症状はなく、血液検査の結果は、血清蛋白の低下の他に異常はなかった。 このときのAさんに出現している現象として最も考えられるのはどれか。
1: 脱水
2: 筋肉量の減少
3: 胃酸の分泌増加
4: 関節可動域〈ROM〉の制限