第109回午前第52問の類似問題

第100回午前:第90問

妊娠に伴う身体の変化で正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 腸蠕動の亢進

2: 膣分泌物の減少

3: 拡張期血圧の上昇

4: 皮膚の瘙痒感の増加

5: 尿中への糖の排泄増加

Aさん(73歳、女性)は、動悸の精密検査の目的で入院した。心電図や血液検査などで異常所見はなかったが、Aさんは全身倦怠感、食欲不振、腰痛、便秘などを訴え続け、薬物療法を行っているが症状は改善していないという。日中はぼんやりと過ごしており「心臓がドキドキして、ハッと朝早く目が覚め、死ぬんじゃないかと思い、その後眠れなくなる」と言う。

第100回午前:第106問

Aさんの状態で考えられるのはどれか。

1: 脱抑制

2: 慢性退行状態

3: 認知機能の低下

4: 自律神経失調症状

第105回午後:第88問

加齢に伴う心血管系の変化で正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 心拍数の増加

2: 左室壁の肥厚

3: 収縮期血圧の上昇

4: 圧受容機能の亢進

5: 刺激伝導系の細胞数の増加

第111回午後:第52問

加齢に伴う高齢者の循環器系の変化で正しいのはどれか。

1: 運動時の心拍出量が増大する。

2: 拡張期血圧が上昇する。

3: 心室壁が厚くなる。

4: 脈圧が狭小化する。

第101回午後:第63問

高齢者の疾患の特徴として正しいのはどれか。

1: ADLへの影響は少ない。

2: 症状の出現は定型的である。

3: 環境からの影響を受けにくい。

4: 複数の臓器に障害が生じやすい。

Aさん(94 歳、男性)は、要介護1で、妻(84歳)と2人暮らしであった。肺炎(pneumonia)で入院治療していたが本日退院し、介護老人保健施設に初めて入所した。現在の障害高齢者の日常生活自立度判定基準はランクB-2、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準はランクⅡaである。食欲は良好で、食事の姿勢や動作は自立している。部分義歯で不具合はなく、口腔内の異常はない。

第105回午前:第97問

入所時の身長170 cm、体重50 kg。1か月間で体重が3kg減少した。血液検査データは、血清アルブミン3.2 g/dL、CRP 0.1 mg/dL。反復唾液嚥下テストは30秒間で4回である。 Aさんの状態のアセスメントで適切なのはどれか。

1: 流動食が必要である。

2: 炎症反応が続いている。

3: 認知症(dementia)による摂食行動の問題がある。

4: タンパク質・エネルギー低栄養状態<PEM>である。

第104回午前:第27問

ホルモンとその作用の組合せで正しいのはどれか。

1: バソプレシン ──── 利尿の促進

2: オキシトシン ──── 乳汁産生の促進

3: テストステロン ──── タンパク合成の促進

4: アルドステロン ──── ナトリウムイオン排泄の促進

Aさん(23歳、男性)は、マラソンの途中で嘔吐し、意識混濁状態となり救急車で搬送された。来院時、体温39.5℃で、熱中症(heatillness)と診断された。気管挿管と人工呼吸器管理が実施された。膀胱留置カテーテルを挿入後に輸液療法を開始して、ICUに入室した。表面冷却と血管内冷却によって体温は37℃台に下降した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 身体所見 : ICU入室時、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅱ-20。体温37.8℃、呼吸数28/分、脈拍110/分、血圧94/74mmHg。暗赤色尿を1時間で20mL認めた。 検査所見 : Hb16.8g/dL、Ht48.6%、Na130mEq/L、K6.5mEq/L、Cl100mEq/L、クレアチンキナーゼ〈CK〉48,000IU/L、尿素窒素60mg/dL、クレアチニン2.4mg/dL、AST〈GOT〉70IU/L、ALT〈GPT〉88IU/L。尿一般検査でミオグロビン陽性。胸部エックス線写真および頭部CTで異常所見なし。心電図でSTの変化はなく、洞性頻脈を認めた。

第106回午後:第116問

Aさんは腎不全が悪化し、持続的血液透析を1週間実施した。入院後20日が経過し、Aさんは尿量100mL/時間以上、クレアチニン1.4mg/dLとなった。気管チューブと膀胱留置カテーテルは抜去され、状態は落ち着いている。ADLは拡大し、3日後に退院することとなった。 Aさんへの退院指導で適切なのはどれか。

1: 水分を制限する。

2: 蛋白質を制限する。

3: 積極的に運動する。

4: 生野菜を積極的に摂取する。

第101回午前:第64問

ベンゾジアゼピン系薬を服用中の高齢者について、若年者と比較した特徴で正しいのはどれか。

1: 薬物感受性が低い。

2: 薬物の作用が持続しにくい。

3: 薬物の相互作用が起こりにくい。

4: 薬物の血中濃度が高くなりやすい。

第104回午前:第64問

高齢女性に生じやすい疾患と原因の組合せで正しいのはどれか。

1: 腟炎 (vaginitis) ──── 腟分泌物の酸性化

2: 外陰炎 (vulvitis)  ──── プロゲステロンの減少

3: 子宮脱 (uterine prolapse)  ──── 骨盤底筋群の筋力低下

4: 子宮体癌 (uterine corpus cancer)  ──── プロラクチンの増加

第103回午後:第23問

気管内吸引の時間が長いと低下しやすいのはどれか。

1: 血圧

2: 体温

3: 血糖

4: 動脈血酸素飽和度〈SaO2〉

第105回午後:第58問

向精神薬と副作用(有害事象)の組合せで正しいのはどれか。

1: 抗精神病薬 ──── 多毛

2: 抗認知症薬 ──── 依存性

3: 抗てんかん薬 ──── 急性ジストニア

4: 抗うつ薬 ──── セロトニン症候群

第109回午後:第62問

エストロゲン低下によって更年期の女性に起こるのはどれか。

1: 骨量の低下

2: 内臓脂肪の減少

3: 脳血流量の増加

4: HDLコレステロールの上昇

第104回午前:第28問

低体温からの回復に伴う生体の反応はどれか。

1: 廃用

2: 発汗

3: ふるえ

4: 乳酸の蓄積

Aさん(73歳、女性)は夫(73歳)と2人暮らし。6年前にParkinson〈パーキンソン〉病Parkinson diseaseと診断され、レボドパ〈L-dopa〉を1日3回内服している。Hoehn - Yahr〈ホーエン・ヤール〉重症度分類のステージⅢ、要介護1である。夫が付き添い神経内科外来に月1回、杖歩行で通院している。外来受診のとき、Aさんは足がすくんで転びやすくなったことを主治医に相談し、レボドパ〈L-dopa〉を1日4回に増量して様子を見ることになった。Aさんと夫は薬の副作用〈有害事象〉について外来看護師に尋ねた。

第111回午前:第115問

外来看護師がAさんと夫に説明する副作用〈有害事象〉の内容で正しいのはどれか。

1: 低血糖

2: 体重増加

3: 呼吸器症状

4: 不随意運動

第101回午後:第29問

抗利尿ホルモン〈ADH〉について正しいのはどれか。

1: 尿細管における水分の再吸収を抑制する。

2: 血漿浸透圧によって分泌が調節される。

3: 飲酒によって分泌が増加する。

4: 下垂体前葉から分泌される。