認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)で正しいのはどれか。
1: 光熱費は自己負担である。
2: 12人を1つのユニットとしている。
3: 看護師の配置が義務付けられている。
4: 介護保険制度の施設サービスである。
5: 臨死期は提携している病院に入院する。
A さん(72 歳、男性)は、アパートの 1 階に 1 人で暮らしている。家族や親戚はいない。15 年前から心不全 (heart failure) のために利尿薬を毎朝内服している。半年前に要支援 2 の認定を受け、介護予防通所介護を週に 2 回利用している。早朝、A さんは玄関の外で座り込んでいるところを近所の人に発見され救急搬送された。来院時、体温37.4 ℃、呼吸数 20/分、脈拍 98/分、血圧 100/70 mmHg であった。血液検査と尿検査の結果、脱水症と診断された。
A さんは看護師に「頭がふわふわして歩けない。めいもする。昨日の夜から気持ちが悪くなり、朝までに 2 、 3 回吐いた。体に力が入らない」と話した。A さんの脱水症について追加で情報収集すべき内容で最も適切なのはどれか。
1: 昨日の経口摂取量
2: 排尿の自立状況
3: 生活活動強度
4: 睡眠の状況
外来で点滴静脈内注射が開始され、入院した。夕方から A さんの表情に落ち着きがない様子や看護師の説明を聞かない様子がみられた。夜間から朝までぶつぶつと独り言を話していた。A さんの看護で最も適切なのはどれか。
1: 夜間の病室内の照明を消す。
2: 日中に車椅子での散歩を介助する。
3: A さんに点滴を抜かないように説明する。
4: 夜間は睡眠導入薬の処方を医師に依頼する。
入院後 5 日。A さんの症状は改善し、明日退院する予定である。床頭台の隅に利尿薬が残っていたため看護師が質問すると、A さんは「看護師さんから薬をもらうとすぐ飲んでいるよ」と話した。また、自分の病室を間違えることが数回あった。A さんが在宅療養を継続するために、看護師が介護支援専門員へ伝える情報として優先度が高いのはどれか。
1: 生活リズム
2: 食事の摂取量
3: 服薬管理の状況
4: 脱水症の治療内容
A さん(90 歳、女性)は、Alzheimer〈アルツハイマー〉病 (Alzheimer disease) で、重度の認知機能の低下がある。要介護 4 で、短期入所〈ショートステイ〉や通所介護を利用している。長年、長男夫婦が自宅で介護している。
現在の A さんの Alzheimer〈アルツハイマー〉病 (Alzheimer disease) の状態で最も適切なのはどれか
1: 視線を動かすことができる。
2: 車椅子を操作することができる。
3: 季節に合わせて服を選ぶことができる。
4: Mini-Mental State Examination〈MMSE〉20 点である。
A さんは、誤嚥性肺炎 (aspiration pneumonia) のために入退院を繰り返している。今回の入院で主治医はA さんの家族に胃瘻の造設を含めた今後の方針を説明した。A さんの長男は胃瘻の造設を希望せず、主に介護を行ってきた長男の妻は「私には決められない」と迷っている。A さんの長男の妻に対する看護師の対応として最も適切なのはどれか。
1: 「あなたが A さんの立場ならどうしますか」
2: 「介護支援専門員の考えを聞いてみましょう」
3: 「私の経験から胃瘻を造らないことを勧めます」
4: 「A さんはこのような状況になったとき、どうしたいと言っていましたか」
その後、A さんは誤嚥性肺炎 (aspiration pneumonia) の症状が軽快し、胃瘻を造設せずに退院する予定である。家族は自宅での介護を考えていたが、長男の妻が脳出血 (cerebral hemorrhage) で入院したため、Aさんの退院先の再検討を行うことになった。A さんの退院先として最も適切なのはどれか。
1: 軽費老人ホーム
2: 介護老人福祉施設
3: 回復期リハビリテーション病棟
4: 認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)
日本の平成 24 年(2012 年)の養護者による高齢者虐待の種類で最も多いのはどれか。
1: 身体的虐待
2: 心理的虐待
3: 介護等放棄
4: 性的虐待
高齢者の総合機能評価〈CGA〉について正しいのはどれか。
1: 介護者の介護負担は含まない。
2: 多職種チームで結果を共有する。
3: 疾患の改善を目指すことが目的である。
4: 主な対象者は重度の要介護高齢者である。
A さん(70 歳、女性)は、夫の B さんと死別し、軽費老人ホームに入居している。A さんは「今、再婚をしたいと思う好きな人ができたのに、70 歳で再婚なんて恥ずかしいよと息子に叱られました。とても悲しいです」と話した。A さんへの対応で最も適切なのはどれか。
1: 「息子さんの気持ちは理解できます」
2: 「他の職員の考えを聞いてみましょう」
3: 「好きな人ができることは素敵なことですね」
4: 「亡くなった B さんのことは忘れてしまったのですか」
軽度の嚥下障害がある患者への誤嚥性肺炎 (aspiration pneumonia) の予防法で正しいのはどれか。
1: 流動食にする。
2: 軽く下顎を挙上して飲み込んでもらう。
3: 食後は 10 分程度の座位を保持する。
4: 口腔内を吸引しながらブラッシングする。
Parkinson〈パーキンソン〉病 (Parkinson’s disease) の症状について正しいのはどれか。
1: 満月様顔貌になる。
2: 腕を振らずに歩く。
3: 後ろに反り返って歩く。
4: 頭を左右に大きく振る。
抗コリン薬の投与が禁忌の疾患はどれか。 2 つ選べ。
1: 疥癬 (scabies)
2: 緑内障 (glaucoma)
3: 大腿骨骨折 (femoral fracture)
4: 前立腺肥大症 (prostatic hyperplasia)
5: 前頭側頭型認知症 (frontotemporal dementia)
A さん(68 歳、女性)は、 2 年前に高血圧症 (hypertention) と診断され、カルシウム拮抗薬を服用している。高血圧をきっかけに、喫煙を 1 日 30 本から 5 本に減らし、飲酒を週 3 回から 1 回に減らした。また、減量に取り組み、 2 年間で BMI が 25.5 から 22.9 に変化した。A さんは町の健康診査で骨密度が低下していることが分かり、整形外科を受診し骨粗鬆症 (osteoporosis) と診断された。A さんは「子どもができなかったし、夫もすでに亡くなりました。 1 人暮らしで家事は自分で行っているので、骨折や寝たきりの状態は困ります」と話した。
A さんの骨粗鬆症 (osteoporosis) の要因として最も考えられるのはどれか
1: 肥満
2: 喫煙
3: 出産経験がないこと
4: カルシウム拮抗薬の服用
看護師が A さんに運動を勧めたところ、A さんは「子どものころから運動は苦手で運動を続ける自信がない」と答えた。指導の内容で最も適切なのはどれか。
1: 歩行器を使って外出する。
2: 腰背部の背屈運動をする。
3: 介護予防サービスを利用する。
4: 買い物のときに 30 分程度歩く。
流動性知能はどれか。
1: 新聞を読む。
2: 町内会の役員を務める。
3: 結婚式のマナーを知っている。
4: 携帯電話に電話番号を登録する。
A さん(66 歳、男性)は、尿管結石症 (ureterolithiasis) で入院し、鎮痛薬の投与と点滴静脈内注射による持続輸液が開始された。日常生活は自立している。輸液開始の 1 時間後、A さんの病室で大きな音がしたので看護師が駆けつけると、A さんはベッドサイドに座り込んでいた。「トイレに行こうとベッドから立ち上がろうとして、点滴のスタンドをつかんだら滑った」と話した。転倒後の診察の結果に異常はなかった。A さんが再び転倒しないための対応で最も適切なのはどれか。
1: 床上排泄にする。
2: 誰の過失か明らかにする。
3: 転倒の原因を一緒に考える。
4: 夜間は家族に付き添いを依頼する。
A さん(88 歳、女性)は、中等度の認知症 (dementia) である。介護老人保健施設の短期入所〈ショートステイ〉を利用している。A さんに入浴を勧めると A さんは「風呂なんて嫌だ」と強い口調で言い、理由を聞いても話さない。このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: 全身清拭する。
2: 入浴の必要性を説明する。
3: 石けんとタオルを見せる。
4: 気持ちが落ち着いてから再び入浴を勧める。
A さん(75 歳、女性)は、自立した生活を送っている。尿失禁があるため、尿失禁用パッドを使用している。大腿内側部と外陰部の掻痒感を訴え、皮膚科を受診し、外陰部掻痒症 (pruritus vulvae) と診断された。このときの指導内容で適切なのはどれか。
1: 水分摂取を控える。
2: 間欠的自己導尿を行う。
3: 尿失禁用パッドの交換頻度を増やす。
4: 搔痒感のある部位をアルコール綿で清拭する。
手指の巧緻性が低下している高齢者が操作しやすい補聴器の種類はどれか。
1: 骨導補聴器
2: 耳あな型補聴器
3: 耳かけ型補聴器
4: ポケット型補聴器