アルツハイマー型認知症(dementia of Alzheimer type)の患者にみられる実行機能障害はどれか。
1: シャツを前後反対に着る。
2: 調理の手順がわからなくなる。
3: 物音がすると食事を中断する。
4: 鏡に映った自分の姿に話しかける。
5: 歯ブラシで髪の毛をとかそうとする。
Alzheimer〈アルツハイマー〉病(Alzheimer disease)で正しいのはどれか。
1: 基礎疾患として高血圧症(hypertension)が多い。
2: 初期には記銘力障害はみられない。
3: アミロイドβタンパクが蓄積する。
4: MRI所見では前頭葉の萎縮が特徴的である。
Alzheimer〈アルツハイマー〉病で正しいのはどれか。
1: 基礎疾患として高血圧症hypertensionが多い。
2: アミロイドβタンパクが蓄積する。
3: 初期には記銘力障害はみられない。
4: MRI所見では前頭葉の萎縮が特徴的である。
5: 脳血流シンチグラフィ所見では頭頂葉の血流増加がある。
認知症(dementia)の高齢者に対するノーマライゼーションで正しいのはどれか。
1: 散歩を勧める。
2: 決められた服を着るよう勧める。
3: 重度の場合は精神科病棟に入院を勧める。
4: 食べこぼしのあるときに箸を使用しないよう勧める。
Mini-Mental State Examination〈MMSE〉の説明で正しいのはどれか。
1: 情緒状態を調べる。
2: 確定診断に用いられる。
3: 得点が低いほど機能が低い。
4: 被検者の日常の行動を評価する。
Aさん(80歳、女性)は、脳血管性認知症(cerebrovascular dementia)、Mini-Mental State Examination〈MMSE〉18点で施設に入所している。看護師が「お風呂に入りますよ」と声をかけると、Aさんは「男の人は入っていないか」と尋ねる。看護師が「男の人はいませんよ」と説明するが、Aさんは「本当にいないのか」と繰り返し、なかなか納得しない。 Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: 「男の人はいないから行きましょう」
2: 「お風呂に入ったら気持ちよくなりますよ」
3: 「遅くなるとお風呂に入れなくなりますよ」
4: 「男の人がいないことを一緒に確認してみましょうか」
Aさん(72歳、女性)は、 1人で暮らしている。Aさんは 1年前に夫を亡くした後、近所付き合いが少なくなっていた。遠方に住む Aさんの息子が時々電話で様子を確認していた。最近は元気がなく、 Aさんの息子が心配して様子を見に来たところ、食事を食べた様子がなく、ごみは捨てられていなかった。 Aさんは発熱してぐったりしており、息子に連れられて病院を受診した。 Aさんは脱水状態の治療と抑うつ状態の疑いのため検査が必要であると判断されて入院した。Aさんの既往歴に特記すべきことはない。
Aさんは入院直後、Mini-Mental State Examination〈MMSE〉30点であった。さらに情報収集のために用いるアセスメント方法で適切なのはどれか。
1: DBDスケール〈Dementia Behavior Disturbance Scale〉
2: Hoehn-Yahr〈ホーエン・ヤール〉の重症度分類
3: GDS〈Geriatric Depression Scale〉15
4: Borg〈ボルグ〉スケール
80歳の男性のAさんは軽度の認知症(dementia)で、集合住宅で1人で暮らしている。喫煙習慣がある。生活環境の安全に関する訪問看護の活動で、毎回の訪問時に確認する必要があるのはどれか。2つ選べ。
1: 戸締り
2: 喫煙本数
3: 煙草(たばこ)の吸い殻処理
4: 浴室の換気システム
5: 預金通帳の保管場所
被験者が図形を描き写す内容が含まれる認知機能の評価はどれか。
1: 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準
2: Mini-Mental State Examination(MMSE)
3: 高齢者の総合機能評価CGA簡易版(CGA7)
4: 改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
介護老人福祉施設に入居中の高齢者。認知症高齢者の日常生活自立度判定基準Ⅳ、四肢の麻痺はない。衣類の選択について最も適切なのはどれか。
1: 材質選びは本人に任せる。
2: ボタンでとめる上着を選ぶ。
3: 夜間就寝時には寝衣に着替える。
4: 皮膚の瘙痒感があれば、つなぎ服を着用させる。
Aさん(87歳、男性)。3年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉型認知症(dementia of Alzheimer type)と診断された。1年前に妻が亡くなってから1人で暮らしている。日常生活は問題なく送れていたが、最近Aさんは薬を飲み忘れることが増えてきたり、電話の応対ができなかったりすることがあり、日常生活に支障が出るようになった。
Aさんの状態に該当する認知症高齢者の日常生活自立度判定基準のランクはどれか。
1: ランクⅡa
2: ランクⅡb
3: ランクⅢa
4: ランクⅢb
5: ランクM
Aさん(56歳、男性、会社員)は、デスクワークが多い仕事をしている。40歳時の会社の健康診断で 2型糖尿病(type 2 diabetes mellitus)と診断され、紹介されたクリニックで血糖降下薬を処方されて内服を継続していた。50歳ころから視力の低下と持続性蛋白尿を指摘され、腎臓内科を受診し食事指導を受けた。しかし、仕事が忙しく食事指導の内容を守れていなかった。1年前から、足のしびれが出現するようになった。
Aさんの現在の状況のアセスメントで適切なのはどれか。
1: 緑内障(glaucoma)が疑われる。
2: 運動療法が必要である。
3: 糖尿病性神経障害(diabetic neuropathy)が疑われる
4: 高蛋白質の食事摂取が必要である。
認知症高齢者との対話で適切なのはどれか。
1: 表情を見せながら話す。
2: 高齢者の横から話しかける。
3: 会話の内容を記憶しているか確認する。
4: 言葉が出てこない時は思い出すまで待ち続ける。
Aさん(75歳、男性)は妻(66歳)と2人暮らし。3か月前に認知症dementiaの診断を受けた。妻から訪問看護師に「夫は通所介護のときは穏やかに過ごしていると聞いているが、家では興奮することが多く、どう対応すればよいかわからない」と相談があった。 このときの妻に対する訪問看護師の最初の対応で適切なのはどれか。
1: 主治医に相談するよう勧める。
2: Aさんと散歩に出かけることを勧める。
3: 通所介護の頻度を増やすことを提案する。
4: Aさんが興奮する状況を妻と一緒に振り返る。
Aさん(77歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)による左片麻痺があり、右膝の痛みにより立位が困難である。端坐位で殿部をわずかに持ち上げることはできる。妻(77歳)は小柄で、体格差のある夫の移乗の介助に負担を感じている。 Aさんのベッドから車椅子への移乗の際、妻の介護負担を軽減する福祉用具で適切なのはどれか。
1: 歩行器
2: ベッド柵
3: 電動介助リフト
4: トランスファーボード
Aさん(66歳、女性)は、4年前に前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)と診断され、介護老人福祉施設に入所している。時々、隣の席の人のおやつを食べるため、トラブルになることがある。 この状況で考えられるAさんの症状はどれか。
1: 脱抑制
2: 記憶障害
3: 常同行動
4: 自発性の低下
5: 物盗られ妄想
Aさん(80歳、男性)は、(妻80歳)と2人暮らし。血管性認知症(vascular dementia)でパーキンソニズムがみられる。認知症高齢者の日常生活自立度判定基準ランクⅡb、要介護2。普段は妻がAさんの身の回りの世話をしているが、妻が入院したため短期入所療養介護のサービスを受けることになった。入所時のAさんは歩行開始困難、加速歩行、すくみ足などの歩行障害がみられた。Aさんは「最近、家の中でつまずくことが多くなりました」と入所中の施設の看護師に話した。
Aさんは「もっと歩けるようになりたい。妻の負担にならずに生活できるようになりたい」と話している。退所後にAさんが利用する介護給付におけるサービスで最も適切なのはどれか。
1: 訪問介護
2: 療養通所介護
3: 通所リハビリテーション
4: 認知症対応型共同生活介護<認知症高齢者グループホーム>
Aさん(57歳、女性)は1人暮らし。統合失調症schizophreniaで精神科病院への入退院を繰り返しており、今回は入院してから1年が経過している。日常生活動作〈ADL〉はほぼ自立し、服薬の自己管理ができるようになってきた。 Aさんが退院に向けて利用するサービスとして適切なのはどれか。
1: 療養介護
2: 施設入所支援
3: 地域移行支援
4: 自立訓練としての機能訓練
Aさん(22歳、統合失調症schizophrenia)は父親、母親、妹との4人暮らし。高校卒業後、アルバイトをしていたが、症状の悪化によって初めて精神科病院に入院した。退院後に一般企業で働きたいと希望している。 看護師がAさんに提案するサービスで適切なのはどれか。
1: 行動援護
2: 就労移行支援
3: 自立生活援助
4: 地域定着支援
A さん(88 歳、女性)は、中等度の認知症 (dementia) である。介護老人保健施設の短期入所〈ショートステイ〉を利用している。A さんに入浴を勧めると A さんは「風呂なんて嫌だ」と強い口調で言い、理由を聞いても話さない。このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: 全身清拭する。
2: 入浴の必要性を説明する。
3: 石けんとタオルを見せる。
4: 気持ちが落ち着いてから再び入浴を勧める。