第102回午後第86問の類似問題

第110回午前:第49問

加齢に伴う血管壁の硬化による血圧への影響はどれか。

1: 収縮期血圧は上昇し、拡張期血圧は低下する。

2: 収縮期血圧は低下し、拡張期血圧は上昇する。

3: 収縮期血圧も拡張期血圧も上昇する。

4: 収縮期血圧も拡張期血圧も低下する。

第106回午後:第49問

高齢者に術後の呼吸器合併症が発症しやすい理由で正しいのはどれか。

1: 残気量の減少

2: 肺活量の低下

3: 嚥下反射の閾値の低下

4: 気道の線毛運動の亢進

第109回午後:第55問

老化によって減少または低下するのはどれか。

1: 重心の動揺

2: 糸球体の数

3: 嗅覚の閾値

4: 前立腺の重量

第107回午後:第74問

過換気でみられるのはどれか。

1: 骨格筋の弛緩

2: 血中酸素分圧の低下

3: 体循環系の血管の収縮

4: 代謝性アルカローシス

5: 血中二酸化炭素分圧の上昇

Aさん(89歳、女性)は、息子夫婦と3人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度判定基準A-2。腹部膨満感とふらつきを自覚したため受診したところ、原発不明の癌による多臓器への転移と腹水貯留が認められ、入院した。入院時に、医師からAさんと家族に、回復の見込みが低いことが伝えられた。看護師に、Aさんは「もう十分長生きできましたから、自然に最期を迎えたいです」と話した。 身体所見:身長148cm、体重43kg、腹囲80cm。体温36.8℃、血圧128/80mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)97%。意識レベル清明。 検査所見:Hb 6.9g/dL、総蛋白4.5g/dL、アルブミン2.9g/dL、AST(GOT)45IU/L(U/L)、AST(GOT)60IU/L(U/L)、Na 130mEq/L、K 4.2mEq/L。

第108回午前:第100問

Aさんは全身の衰弱がみられるものの、Aさんの希望で病室のトイレには歩いて行くことになった。看護師は、Aさんは転倒するリスクが高いと判断した。 Aさんの転倒要因はどれか。2つ選べ。

1: 貧血(anemia)

2: 腹水貯留

3: 肝機能低下

4: 低酸素血症(hypoxemia)

5: 低カリウム血症(hypokalemia)

第111回午前:第54問

30歳を100%とした生理機能と比較して、老年期において機能の残存率の平均値が最も低下するのは次のうちどれか。

1: 基礎代謝率

2: 最大換気量

3: 細胞内水分量

4: 神経伝導速度

第104回午前:第7問

加齢によって衰えやすい機能はどれか。

1: 記銘力

2: 洞察力

3: 判断力

4: 統合力

Aさん(82歳、男性)。妻との2人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準はランクJ。Aさんは搔痒感のために皮膚科を受診し、老人性皮膚搔痒症(pruritus senilis)と診断され、抗ヒスタミン内服薬が処方された。身長165cm、体重55kg。Aさんの趣味は散歩で、毎日1km程度を歩いている。

第107回午前:第116問

Aさんは「食べにくくてあまり食事が摂れていない。階段の昇り降りをしたり、10分以上歩いたりすると疲れてしまい、あまり外に出なくなった」と言う。体重は1か月間で2kg減少していた。他に自覚症状はなく、血液検査の結果は、血清蛋白の低下の他に異常はなかった。 このときのAさんに出現している現象として最も考えられるのはどれか。

1: 脱水

2: 筋肉量の減少

3: 胃酸の分泌増加

4: 関節可動域〈ROM〉の制限

第103回午前:第48問

成人の身体の特徴について正しいのはどれか。

1: 加齢に伴う聴力の低下は、低音で現れやすい。

2: 青年期は、成人期の中で基礎代謝量が最も高い。

3: 眼の調節力の低下は、硝子体の弾力性低下が原因である。

4: 女性の更年期障害は、テストステロンの分泌低下が原因である。

第105回午後:第88問

加齢に伴う心血管系の変化で正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 心拍数の増加

2: 左室壁の肥厚

3: 収縮期血圧の上昇

4: 圧受容機能の亢進

5: 刺激伝導系の細胞数の増加

第103回午後:第55問

加齢による視覚の変化とその原因の組合せで正しいのはどれか。

1: 老視 ─── 毛様体筋の萎縮

2: 色覚異常 ─── 眼圧の亢進

3: 視野狭窄 ─── 散瞳反応時間の延長

4: 明暗順応の低下 ─── 水晶体の硬化

第102回午前:第64問

高齢者に多い弛緩性便秘の原因で正しいのはどれか。

1: 長期臥床

2: 便意の我慢

3: 腸管内の炎症

4: 下行結腸の蠕動亢進

第107回午後:第50問

高齢者の薬物動態の特徴で正しいのはどれか。

1: 薬物の吸収の亢進

2: 薬物の代謝の亢進

3: 薬物の排泄の増加

4: 血中濃度の半減期の延長

第100回午前:第64問

薬物と特に高齢者で観察すべき内容との組合せで正しいのはどれか。

1: ループ利尿薬 ──── 出血傾向

2: ベンゾジアゼピン系睡眠薬 ──── 血中尿酸値

3: 非ステロイド性消炎鎮痛薬 ──── 消化器症状

4: β遮断薬 ──── 血中カリウム濃度

第110回午前:第47問

加齢の影響を受けにくく、高齢になっても維持されやすい認知機能はどれか。

1: 感覚記憶

2: 短期記憶

3: 結晶性知能

4: 流動性知能

9歳のAちゃんは、2か月前から口渇、多飲および多尿があった。学校の健康診断で尿糖が陽性であったため、受診した。受診時の検査で、Aちゃんは血糖398mg/dl(食後3時間経過)、HbA1C9.3%、動脈血pH7.40、尿糖4+、尿ケトン体+で、1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus)の疑いで入院した。

第100回午前:第112問

Aちゃんのアセスメントで正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 高血糖

2: 浸透圧利尿

3: 腎機能の低下

4: ケトアシドーシス

5: グルカゴンの分泌低下

第111回午後:第52問

加齢に伴う高齢者の循環器系の変化で正しいのはどれか。

1: 運動時の心拍出量が増大する。

2: 拡張期血圧が上昇する。

3: 心室壁が厚くなる。

4: 脈圧が狭小化する。

A さん(72 歳、男性)は、アパートの 1 階に 1 人で暮らしている。家族や親戚はいない。15 年前から心不全 (heart failure) のために利尿薬を毎朝内服している。半年前に要支援 2 の認定を受け、介護予防通所介護を週に 2 回利用している。早朝、A さんは玄関の外で座り込んでいるところを近所の人に発見され救急搬送された。来院時、体温37.4 ℃、呼吸数 20/分、脈拍 98/分、血圧 100/70 mmHg であった。血液検査と尿検査の結果、脱水症と診断された。

第104回午前:第97問

A さんは看護師に「頭がふわふわして歩けない。めいもする。昨日の夜から気持ちが悪くなり、朝までに 2 、 3 回吐いた。体に力が入らない」と話した。A さんの脱水症について追加で情報収集すべき内容で最も適切なのはどれか。

1: 昨日の経口摂取量

2: 排尿の自立状況

3: 生活活動強度

4: 睡眠の状況

Aさん(40歳、男性)。入院時体重65kg。既往歴に特記すべきことはなく、全身状態は良好である。胃癌(gastric cancer)のため胃全摘出術を受けた。術中の出血量は 450mlで輸血はされなかった。術後1日、体温37.5℃、呼吸数24/分、脈拍120/分、血圧162/90mmHg。Hb14.8 g/dl。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉92%(酸素吸入3l/分)。尿量50ml/時。創部のドレーンからは少量の淡血性排液がある。硬膜外持続鎮痛法が行われているが、創痛が強いため呼吸が浅く、離床はできていない。

第102回午前:第94問

術後1日のAさんのアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 体温の上昇は感染による。

2: 脈拍の増加は貧血による。

3: 血圧の上昇は麻酔の影響による。

4: 酸素飽和度の低下は創痛による。

5: 尿量の減少は循環血液量の減少による。

第105回午前:第83問

慢性腎不全(chronic renal failure)によって起こるのはどれか。2つ選べ。

1: 低血圧

2: 低リン血症

3: 低カリウム血症

4: 低カルシウム血症

5: 代謝性アシドーシス