Aさん ( 42歳、男性 )は、血尿を主訴に泌尿器科を受診した。診察の結果、 Aさんは膀胱鏡検査を受けることになった。 Aさんへの検査についての説明で適切なのはどれか。
1: 「入院が必要です」
2: 「前日は夕食を食べないでください」
3: 「局所麻酔で行います」
4: 「終了後は水分の摂取を控えてください」
救急外来を受診した成人患者で、治療の緊急度が最も高いのはどれか。
1: 2時間ほど前から右上下肢に力が入らず、ろれつが回らない。
2: 3日前にペットの葬儀が終わり、食欲がなく、夜眠れない。
3: プールでの日焼けによって背部全体が発赤している。
4: 市販の風邪薬を通常の2倍量服用した。
成人患者に浣腸を行うときに、患者の体位で適切なのはどれか。
1: 坐位
2: 仰臥位
3: 右側臥位
4: 左側臥位
超音波ガイド下で肝生検を受ける患者への説明で適切なのはどれか。
1: 「検査当日は朝から食事ができません」
2: 「肝生検は腰椎麻酔をしてから行います」
3: 「針を刺す瞬間に大きく呼吸をしてください」
4: 「検査後すぐにベッドの脇のポータブルトイレが使えます」
Aさん(40歳、男性)。入院時体重65kg。既往歴に特記すべきことはなく、全身状態は良好である。胃癌(gastric cancer)のため胃全摘出術を受けた。術中の出血量は 450mlで輸血はされなかった。術後1日、体温37.5℃、呼吸数24/分、脈拍120/分、血圧162/90mmHg。Hb14.8 g/dl。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉92%(酸素吸入3l/分)。尿量50ml/時。創部のドレーンからは少量の淡血性排液がある。硬膜外持続鎮痛法が行われているが、創痛が強いため呼吸が浅く、離床はできていない。
術後1週から食事が開始されたが、毎食後に下腹部痛を伴う下痢があり、Aさんは「食事をするのが怖い」と訴えた。 看護師が確認する必要があるのはどれか。
1: 食後の体位
2: 1日の歩行量
3: 術前の食事の嗜好
4: 食事摂取の所要時間
Aさん(28歳、初産婦) は、夫(30歳) と2 人暮らし。妊娠25週4日に妊娠糖尿病(GDM)(gestational diabetes mellitus)と診断され、インスリンの自己注射を行っている。胎位が骨盤位であったため妊娠38週2日に予定帝王切開術を受け、3,050g の男児を出産した。麻酔は脊髄くも膜下麻酔で、術中の経過に異常はなく、出血量は480mLであった。弾性ストッキングを着用している。児Apgarr(アプガー)スコアは1分後8点、5分後10点。児のバイタルサインは直腸温37.3℃、呼吸数45/分、心拍数154/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)99%であった。
手術後1日。Aさんのバイタルサインは、体温37.3℃、脈拍68/分、血圧124/66mmHg であった。排ガスはあるが、排便はない。Aさんは膀胱留置カテーテルの抜去後、看護師に付き添われ歩いて室内のトイレに行った。排尿後、すぐにベッドに横になった。Aさんは「起き上がってから頭が痛くなりました。めまいやふらつきはありませんでした」と看護師に話す。子宮底の高さは臍高、子宮は硬く触れ、血性悪露が中等量みられた。後陣痛はない。 Aさんへの対応で適切なのはどれか。
1: 手術前から着用している弾性ストッキングを脱がせる。
2: 腹部の冷罨法を行う。
3: 床上排泄を促す。
4: 水分摂取を促す。
全身麻酔下で食道再建術を受ける患者への術前オリエンテーションで適切なのはどれか。
1: 「口から息を吸って鼻から吐く練習をしてください」
2: 「手術の直前に下剤を飲んでもらいます」
3: 「手術中はコンタクトレンズをつけたままで良いです」
4: 「麻酔の際は喉に呼吸用の管を入れます」
Aさん(59歳、女性)は、午前2時ころにバットで殴られたような激しい頭痛を自覚し、嘔吐した。午前4時、Aさんは、頭痛を我慢できなくなったために、家族に付き添われて救急搬送され、緊急入院した。入院時、ジャパン・コーマ・スケール 〈JCS〉Ⅰ-1、四肢の麻痺を認めない。
開頭術後24時間が経過した。JCSⅠ-2。体温 37.5 ℃。脈拍 88/分、血圧 138/84 mmHg。呼吸数18/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98%(酸素吸入3l/分)。脳室ドレナージが行われている。Aさんへの看護で適切なのはどれか。
1: 両腋窩を冷やす。
2: 酸素吸入を中止する。
3: 起き上がらないように説明する。
4: 痛み刺激を与えて意識レベルを確認する。
Aさん(63歳、男性)。BMI24。前立腺肥大症(prostatic hyperplasia)のため経尿道的前立腺切除術を受け、手術後3日で膀胱留置カテーテルが抜去された。数日後に退院する予定である。 Aさんへの退院指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 散歩を控える。
2: 水分摂取を促す。
3: 長時間の座位を控える。
4: 時間をかけて入浴する。
5: 排便時に強くいきまないようにする。
Aちゃん(生後5か月、女児)は、出生時、腟の後方に瘻孔があり、腸内容物が排出され、低位鎖肛(anal atresia with a low lesion)と診断された。他に奇形は認められず、瘻孔は腟と尿道に交通していなかったため、体重増加を待って会陰式肛門形成術を行う予定とされていた。Aちゃんは順調に体重が増加しており、定期受診のため来院した。
Aちゃんは、定期受診の1か月後、予定どおり会陰式肛門形成術を行った。術後2日、1日に6回の排便があり、造設された肛門周囲に発赤がみられている。 排便後の対応で最も適切なのはどれか。
1: 石けんで洗浄する。
2: 微温湯で洗浄する。
3: お尻拭きシートで拭き取る。
4: ポビドンヨードで消毒をする。
Aさんは妊娠37週0日に骨盤位のため予定帝王切開術となった。術後の経過は母児ともに順調である。Aさんへの看護として適切なのはどれか。
1: 手術室で出生児と対面する。
2: 2日に初回歩行をする。
3: 3日に初回授乳をする。
4: 4日以降に弾性ストッキングを履く。
Aさん(32歳、初産婦)は妊娠39週4日に3,200gの男児を経腟分娩で出産した。分娩時に会陰切開縫合術を受けた。児のApgar〈アプガー〉スコアは1分後9点、5分後10点であった。分娩時の出血量200mL、分娩所要時間12時間30分であった。分娩室から病室に帰室する前に尿意を自覚したためトイレまで歩行し、排尿があった。
帰室時に看護師がAさんに行う説明で適切なのはどれか。
1: 「排泄後は会陰部を消毒しましょう」
2: 「会陰縫合部が痛くなったら温めましょう」
3: 「6時間おきにトイレに行って排尿しましょう」
4: 「悪露に血の塊が混じったら看護師に知らせてください」
成人のグリセリン浣腸で肛門に挿入するチューブの深さはどれか。
1: 2cm
2: 5cm
3: 12cm
4: 15cm
気管支鏡検査を受ける成人患者への援助で正しいのはどれか。
1: 検査の予約の際に抗凝固薬の内服の有無を確認する。
2: 検査の1時間前から飲食しないように指導する。
3: 検査中の咳は我慢しなくてよいと指導する。
4: 検査後は 肺気腫(pulmonary emphysema)の症状に注意する。
Aさん(32歳、初産婦)は前置胎盤placenta previaのため妊娠37週0日の午前10時から帝王切開術を受ける予定である。 手術前日の看護師の対応で適切なのはどれか。
1: 浣腸を行う。
2: 夕食が禁食となっているか確認する。
3: 輸血の準備ができているか確認する。
4: 下肢に間欠的空気圧迫装置を装着する。
1回の鼻腔内吸引時間の目安で適切なのはどれか。
1: 10~15秒
2: 20~25秒
3: 30~35秒
4: 40~45秒
経鼻経管栄養法を受ける成人患者の体位で適切なのはどれか。
1: 砕石位
2: 半坐位
3: 腹臥位
4: Sims(シムス)位
成人の気管内吸引の方法で適切なのはどれか。
1: 実施前に咽頭部の分泌物を吸引する。
2: 吸引圧は‐40kPa(300mmHg)に調整する。
3: 気管チューブと同じ内径のカテーテルを用いる。
4: カテーテルの挿入開始から終了まで30秒で行う。
5: カテーテルは気管分岐部より深い位置まで挿入する。
A君( 8歳、男児 )は、頭痛、食欲不振、全身倦怠感、肉眼的血尿および両眼瞼の浮腫を主訴に病院を受診した。 1か月前に扁桃炎 (tonsillitis)に罹患した以外は既往歴に特記すべきこ とはない。扁桃炎 (tonsillitis)は抗菌薬を内服し軽快した。血液検査の結果、 溶連菌感染後急性糸球体腎炎 (poststreptcoccal acute glomerulonephritis)と診断されて入院した。入院時、 A君は体温 36.8℃、呼吸 数20/分、脈拍は 80/分、整で血圧 132/80 mmHgであった。
A君の入院時の看護計画で適切なのはどれか。
1: 水分摂取を促す。
2: 背部の冷罨法を行う。
3: 1日 3回の血圧測定を行う。
4: 食事の持ち込みを許可する。