Aさん(34歳、男性)は、運送会社で配達を担当している。6か月前の職場の健康診断で、血圧142/90 mmHg と尿蛋白2+、尿潜血2+を指摘されたが放置していた。1週前、感冒様症状の後に紅茶色の尿がみられたため内科を受診した。血清IgA が高値でIgA腎症(IgA nephropathy)が疑われ入院した。
確定診断のために必要な検査はどれか。
1: 腎生検
2: 尿細胞診
3: 腎血管造影
4: 腹部超音波検査
5: 腎シンチグラフィ
疾患と確定診断のために用いられる検査との組合せで最も適切なのはどれか。
1: 脳炎(encephalitis) ──── 脳脊髄液検査
2: パニック障害(panic disorder) ──── 脳波検査
3: 特発性てんかん(idiopathic epilepsy) ──── 頭部MRI
4: パーソナリティ障害(personality disorder) ──── 頭部CT
放射性同位元素を用いるのはどれか。
1: 脳血管造影
2: 膀胱鏡検査
3: 頭部CT検査
4: 腹部超音波検査
5: 骨シンチグラフィ
ペースメーカー植込みの有無を事前に確認すべき検査はどれか。
1: 超音波検査
2: エックス線撮影
3: 骨シンチグラフィ
4: 磁気共鳴画像(MRI)
フィジカルアセスメントにおいて触診で有無を判断するのはどれか。
1: 腱反射
2: 瞳孔反射
3: 腸蠕動運動
4: リンパ節の腫脹
成人の採血検査で最も用いられるのはどれか。
1: 外頸静脈
2: 大腿静脈
3: 大伏在静脈
4: 肘正中皮静脈
肝障害の指標となる血液生化学検査の項目はどれか。
1: CRP
2: 尿素窒素
3: アミラーゼ
4: ALT〈GPT〉
全身性のけいれん発作時の対応で優先するのはどれか。
1: 血圧測定
2: 四肢の固定
3: 気道の確保
4: 静脈路の確保
在胎40週2日、正常分娩で出生した男児。出生時体重3,300g、身長48.5cm。生後1日の体重は3,200g。バイタルサインは腋窩温37.2℃、呼吸数70/分、心拍数130/分。出生後24時間までに、排尿が1回、排便が1回みられた。
児の状態で正常から逸脱しているのはどれか。
1: 体温
2: 呼吸数
3: 心拍数
4: 排尿回数
5: 排便回数
貧血(anemia)の診断に用いられるのはどれか。
1: 血糖値
2: 尿酸値
3: C反応性蛋白値
4: ヘモグロビン濃度
A 君( 8 歳、男児)は、携帯型電子ゲームやサッカーが好きである。A 君は宿題をしているときに、突然意識を失い、10 数秒持続する四肢の屈曲を伴うけいれんを起こした。その後、全身の筋肉の収縮と弛緩を繰り返すけいれんが 10 秒程度続き、A 君の呼吸は停止しチアノーゼが認められた。けいれんが終了し呼吸は回復したが、意識障害が持続していたため病院に救急搬送された。
A 君の意識は徐々に回復したが、健忘が認められる。頭部 CT 検査で頭部外傷は認められなかった。A 君は、てんかん (epilepsy) の疑いで入院した。A 君に対する検査で優先度が高いのはどれか
1: 脳波検査
2: 知能検査
3: 人格検査
4: 脳脊髄液検査
大腸内視鏡検査について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 検査前日の朝から絶食とする。
2: 腸管洗浄液は6時間かけて内服する。
3: 迷走神経反射によって血圧が低下する可能性がある。
4: 検査後に嚥下障害を生じる可能性がある。
5: 検査後に下血の有無を観察する。
Aちゃん(3歳、女児)は、父親(会社員)と母親(会社員)との3人暮らし。Aちゃんは、生後11か月のときに、卵による食物アレルギー(food allergy)と診断され、医師の指示で卵の除去食療法をしていた。保育所では卵を除去した給食が提供されている。Aちゃんは保育所の給食の時間に、隣の席の園児の卵が入ったおかずを摂取し、蕁麻疹と咳嗽が出現した。保育士に連れられて救急外来を受診した。Aちゃんは保育士に抱っこされ、「かゆい」と訴えており、咳込みがみられた。
受診時に観察する項目で優先度が高いのはどれか。
1: 体温
2: 心拍数
3: 腸蠕動音
4: 蕁麻疹の範囲