認知症(dementia)を説明しているのはどれか。
1: 知的発達の遅延
2: 意識障害の出現
3: 全身の筋肉の進行性萎縮
4: 一度獲得した知的機能の衰退
Lewy〈レビー〉小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の初期にみられる症状はどれか。
1: 幻視
2: 失語
3: 脱抑制
4: 人格変化
思考の障害はどれか。2つ選べ。
1: 妄想
2: 幻聴
3: 昏迷
4: 連合弛緩
5: 抑うつ気分
アルツハイマー型認知症(dementia of Alzheimer type)の患者にみられる実行機能障害はどれか。
1: シャツを前後反対に着る。
2: 調理の手順がわからなくなる。
3: 物音がすると食事を中断する。
4: 鏡に映った自分の姿に話しかける。
5: 歯ブラシで髪の毛をとかそうとする。
老年期のうつ病(depression)に特徴的な症状はどれか。
1: 幻覚
2: 感情鈍麻
3: 心気症状
4: 着衣失行
典型的なうつ病(depression)の症状はどれか。
1: 幻聴
2: 感情失禁
3: 理由のない爽快感
4: 興味と喜びの喪失
認知症(dementia)が疑われる人や認知症の人およびその家族を訪問し、複数の専門職でアセスメントや自立生活の支援を行うのはどれか。
1: 成年後見人
2: 介護認定審査会
3: 認知症対応型通所介護
4: 認知症初期集中支援チーム
認知症(dementia)の高齢者に対するノーマライゼーションで正しいのはどれか。
1: 散歩を勧める。
2: 決められた服を着るよう勧める。
3: 重度の場合は精神科病棟に入院を勧める。
4: 食べこぼしのあるときに箸を使用しないよう勧める。
前頭葉の障害に伴う症状で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
1: 人格の変化
2: 感覚性失語
3: 自発性の欠乏
4: 平衡機能障害
5: 左右識別障害
知的障害(精神遅滞)(intellectual disabilityrmental retardationt)の原因となる疾患はどれか。
1: 統合失調症(schizophrenia)
2: フェニルケトン尿症(phenylketonuria)
3: アルツハイマー病(Alzheimer disease)
4: クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)
Aさん(73歳、女性)は、動悸の精密検査の目的で入院した。心電図や血液検査などで異常所見はなかったが、Aさんは全身倦怠感、食欲不振、腰痛、便秘などを訴え続け、薬物療法を行っているが症状は改善していないという。日中はぼんやりと過ごしており「心臓がドキドキして、ハッと朝早く目が覚め、死ぬんじゃないかと思い、その後眠れなくなる」と言う。
Aさんの状態で考えられるのはどれか。
1: 脱抑制
2: 慢性退行状態
3: 認知機能の低下
4: 自律神経失調症状
軽度認知障害(mild neurocognitive disorder)で正しいのはどれか。
1: 一過性の障害である。
2: 実行機能障害がある。
3: 物忘れを自覚している。
4: 日常生活動作(ADL)が障害される。
Aさん(66歳、女性)は、4年前に前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)と診断され、介護老人福祉施設に入所している。時々、隣の席の人のおやつを食べるため、トラブルになることがある。 この状況で考えられるAさんの症状はどれか。
1: 脱抑制
2: 記憶障害
3: 常同行動
4: 自発性の低下
5: 物盗られ妄想
患者の状態と看護師のコミュニケーションの方法との組合せで正しいのはどれか。
1: 構音障害 ──── 発音を促す
2: 聴力障害 ──── 後方から声をかける
3: 認知症(dementia) ─── 患者のペースに合わせて話す
4: 失語 ──── 言葉の誤りを繰り返し訂正する
意識障害はどれか。2つ選べ。
1: 昏睡
2: 制止
3: せん妄
4: 途絶
5: フラッシュバック
Aさん(71歳、女性)は、要介護1で、ベッドからの立ち上がりや入浴などに一部介助を必要とするが、歩行器で室内を移動できる。失禁することがあるため失禁用のパッドを装着している。Aさんは介護老人保健施設の短期入所〈ショートステイ〉を利 用している。入所した日の夕方から、水様便と嘔吐とがみられ、感染性胃腸炎(infectious gastroenteritis)が疑われてトイレ付きの個室に移動した。
Aさんは下痢と嘔吐の症状が続き、発症当日の夜から、集中力の低下と頻脈とがみられた。口渇はない。翌朝は症状が軽減したものの、午後になり見当識障害も現れた。 Aさんに起きている状態として最も考えられるのはどれか。
1: 脱水
2: 硬膜下血腫(subdural hematoma)
3: 認知症(dementia)の中核症状
4: 隔離による拘禁症状
Aさん(50歳、男性)は、双極性障害(bipolar disorder)で、これまでにうつ状態と躁状態で入院歴がある。会社員の兄と2人で暮らしている。3か月前から服薬を中断するようになり、気分が沈みはじめ、1週前から朝起きられなくなった。2日前から1日中ベッドの中にいるようになったため、兄に付き添われて入院した。入院時は亜昏迷状態で、発語はほとんどなく、自力での歩行が困難なほど脱力が強かった。入院後、三環系抗うつ薬が開始された。
Aさんの精神状態の経過観察において最も注意すべき症状はどれか。
1: 錯乱
2: 強迫行為
3: 失見当識
4: 気分高揚
小脳失調でみられるのはどれか。
1: 下肢の麻痺が認められる。
2: 姿勢保持が困難になる。
3: 血圧が不安定になる。
4: 体がこわばる。