Aさん(66歳、女性)は、4年前に前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)と診断され、介護老人福祉施設に入所している。時々、隣の席の人のおやつを食べるため、トラブルになることがある。 この状況で考えられるAさんの症状はどれか。
1: 脱抑制
2: 記憶障害
3: 常同行動
4: 自発性の低下
5: 物盗られ妄想
A さん(90 歳、女性)は、Alzheimer〈アルツハイマー〉病 (Alzheimer disease) で、重度の認知機能の低下がある。要介護 4 で、短期入所〈ショートステイ〉や通所介護を利用している。長年、長男夫婦が自宅で介護している。
現在の A さんの Alzheimer〈アルツハイマー〉病 (Alzheimer disease) の状態で最も適切なのはどれか
1: 視線を動かすことができる。
2: 車椅子を操作することができる。
3: 季節に合わせて服を選ぶことができる。
4: Mini-Mental State Examination〈MMSE〉20 点である。
患者の状態と看護師のコミュニケーションの方法との組合せで正しいのはどれか。
1: 構音障害 ──── 発音を促す
2: 聴力障害 ──── 後方から声をかける
3: 認知症(dementia) ─── 患者のペースに合わせて話す
4: 失語 ──── 言葉の誤りを繰り返し訂正する
Alzheimer〈アルツハイマー〉病で正しいのはどれか。
1: 基礎疾患として高血圧症hypertensionが多い。
2: アミロイドβタンパクが蓄積する。
3: 初期には記銘力障害はみられない。
4: MRI所見では前頭葉の萎縮が特徴的である。
5: 脳血流シンチグラフィ所見では頭頂葉の血流増加がある。
認知症(dementia)の中核症状はどれか。
1: 幻聴
2: 抑うつ
3: 希死念慮
4: 見当識障害
認知症(dementia)の高齢者に対するノーマライゼーションで正しいのはどれか。
1: 散歩を勧める。
2: 決められた服を着るよう勧める。
3: 重度の場合は精神科病棟に入院を勧める。
4: 食べこぼしのあるときに箸を使用しないよう勧める。
Alzheimer〈アルツハイマー〉病(Alzheimer disease)で正しいのはどれか。
1: 基礎疾患として高血圧症(hypertension)が多い。
2: 初期には記銘力障害はみられない。
3: アミロイドβタンパクが蓄積する。
4: MRI所見では前頭葉の萎縮が特徴的である。
認知症(dementia)を説明しているのはどれか。
1: 知的発達の遅延
2: 意識障害の出現
3: 全身の筋肉の進行性萎縮
4: 一度獲得した知的機能の衰退
介護老人福祉施設に入居中の高齢者。認知症高齢者の日常生活自立度判定基準Ⅳ、四肢の麻痺はない。衣類の選択について最も適切なのはどれか。
1: 材質選びは本人に任せる。
2: ボタンでとめる上着を選ぶ。
3: 夜間就寝時には寝衣に着替える。
4: 皮膚の瘙痒感があれば、つなぎ服を着用させる。
認知症(dementia)が疑われる人や認知症の人およびその家族を訪問し、複数の専門職でアセスメントや自立生活の支援を行うのはどれか。
1: 成年後見人
2: 介護認定審査会
3: 認知症対応型通所介護
4: 認知症初期集中支援チーム
軽度認知障害(mild neurocognitive disorder)で正しいのはどれか。
1: 一過性の障害である。
2: 実行機能障害がある。
3: 物忘れを自覚している。
4: 日常生活動作(ADL)が障害される。
80歳の男性のAさんは軽度の認知症(dementia)で、集合住宅で1人で暮らしている。喫煙習慣がある。生活環境の安全に関する訪問看護の活動で、毎回の訪問時に確認する必要があるのはどれか。2つ選べ。
1: 戸締り
2: 喫煙本数
3: 煙草(たばこ)の吸い殻処理
4: 浴室の換気システム
5: 預金通帳の保管場所
Aさん(73歳、女性)は、動悸の精密検査の目的で入院した。心電図や血液検査などで異常所見はなかったが、Aさんは全身倦怠感、食欲不振、腰痛、便秘などを訴え続け、薬物療法を行っているが症状は改善していないという。日中はぼんやりと過ごしており「心臓がドキドキして、ハッと朝早く目が覚め、死ぬんじゃないかと思い、その後眠れなくなる」と言う。
Aさんの状態で考えられるのはどれか。
1: 脱抑制
2: 慢性退行状態
3: 認知機能の低下
4: 自律神経失調症状
認知症高齢者との対話で適切なのはどれか。
1: 表情を見せながら話す。
2: 高齢者の横から話しかける。
3: 会話の内容を記憶しているか確認する。
4: 言葉が出てこない時は思い出すまで待ち続ける。
前頭葉の障害に伴う症状で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
1: 人格の変化
2: 感覚性失語
3: 自発性の欠乏
4: 平衡機能障害
5: 左右識別障害
A さん(88 歳、女性)は、中等度の認知症 (dementia) である。介護老人保健施設の短期入所〈ショートステイ〉を利用している。A さんに入浴を勧めると A さんは「風呂なんて嫌だ」と強い口調で言い、理由を聞いても話さない。このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: 全身清拭する。
2: 入浴の必要性を説明する。
3: 石けんとタオルを見せる。
4: 気持ちが落ち着いてから再び入浴を勧める。
Aさん(80歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)の治療のために入院した。Aさんは多弁であり「めがねをとってください」のことを「めとねをとってください」などと話す様子が観察される。 Aさんの症状で正しいのはどれか。
1: 錯語
2: 感情失禁
3: 喚語困難
4: 運動性失語
知的障害(精神遅滞)(intellectual disabilityrmental retardationt)の原因となる疾患はどれか。
1: 統合失調症(schizophrenia)
2: フェニルケトン尿症(phenylketonuria)
3: アルツハイマー病(Alzheimer disease)
4: クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)
Aさん(76歳、女性)は1人暮らし。脳血管疾患cerebrovascular diseaseで右半身麻痺があり、障害高齢者の日常生活自立度判定基準はB-2である。週に2回の訪問看護を利用している。食事の準備と介助および食後の口腔ケアのため訪問介護を利用することになった。訪問介護の担当者は、Aさんのケアについて訪間看護師に助言を求めた。 訪問看護師が訪問介護の担当者に助言する内容で正しいのはどれか。
1: 健側に頸部を回旋させ食事の介助をする。
2: 野菜は繊維に対し垂直に切って調理する。
3: 歯肉出血がみられたら口腔ケアは中止する。
4: 食事中はA さんの好きなテレビ番組を見せる。
Aさん ( 80歳、男性 )は、肺炎 (pneumonia)と高血圧症 (hypertension)で入院している。入院日の夜から Aさ んにはせん妄の症状がみられる。 Aさんの家族は「しっかりした人だったのに急におかしくなってしまった」と動揺している。せん妄について Aさんの家族への説明で正しいのはどれか。
1: 「認知症 (dementia)の一種です」
2: 「昼間に起こりやすいです」
3: 「一度起こると治りません」
4: 「環境の変化で起こることがあります」