第106回午前第14問の類似問題

Aさん(73歳、女性)は、動悸の精密検査の目的で入院した。心電図や血液検査などで異常所見はなかったが、Aさんは全身倦怠感、食欲不振、腰痛、便秘などを訴え続け、薬物療法を行っているが症状は改善していないという。日中はぼんやりと過ごしており「心臓がドキドキして、ハッと朝早く目が覚め、死ぬんじゃないかと思い、その後眠れなくなる」と言う。

第100回午前:第106問

Aさんの状態で考えられるのはどれか。

1: 脱抑制

2: 慢性退行状態

3: 認知機能の低下

4: 自律神経失調症状

Aさん(52歳、女性)。自宅で突然激しい頭痛と悪心が出現し、自力で救急車を要請し、搬送された。ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉I-2で頭痛を訴えており、発汗著明であった。瞳孔径は両側3.0mm。上下肢の麻痺はない。Aさんは頭部CTでくも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)と診断され、ICUに入室した。入室時のバイタルサインは、体温36.8℃、呼吸数24/分、脈拍92/分、血圧156/98mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉95%であった。

第107回午後:第96問

手術後14日、頭部CTで右大脳半球に小範囲の脳梗塞(cerebral infarction)が認められた。Aさんは、左上肢の挙上はできるが維持が困難であり、左膝の屈曲はできるが左下肢の挙上は困難である。意識は清明であるが、Aさんは左片麻痺があるため動こうとしない。 Aさんへの看護で最も適切なのはどれか。

1: 日常生活動作<ADL>の自立度をアセスメントする。

2: 歩行訓練のときは杖の使用を勧める。

3: 左上肢の筋力増強運動を指導する。

4: 車椅子への移乗は全介助で行う。

第104回午後:第81問

小脳の機能はどれか。 2 つ選べ。

1: 関節角度の知覚

2: 振動感覚の中継

3: 姿勢反射の調節

4: 随意運動の制御

5: 下行性の疼痛抑制

第107回午前:第13問

関節や神経叢の周辺に限局して起こる感覚障害の原因はどれか。

1: 脊髄障害

2: 物理的圧迫

3: 脳血管障害

4: 糖尿病の合併症(diabetes mellitus)

Aさん(71歳、女性)は、要介護1で、ベッドからの立ち上がりや入浴などに一部介助を必要とするが、歩行器で室内を移動できる。失禁することがあるため失禁用のパッドを装着している。Aさんは介護老人保健施設の短期入所〈ショートステイ〉を利 用している。入所した日の夕方から、水様便と嘔吐とがみられ、感染性胃腸炎(infectious gastroenteritis)が疑われてトイレ付きの個室に移動した。

第106回午前:第98問

Aさんは下痢と嘔吐の症状が続き、発症当日の夜から、集中力の低下と頻脈とがみられた。口渇はない。翌朝は症状が軽減したものの、午後になり見当識障害も現れた。 Aさんに起きている状態として最も考えられるのはどれか。

1: 脱水

2: 硬膜下血腫(subdural hematoma)

3: 認知症(dementia)の中核症状

4: 隔離による拘禁症状

第100回午後:第30問

脳ヘルニアの症状はどれか。

1: 頻脈

2: 縮瞳

3: 頸静脈の怒張

4: チェーンストークス呼吸

第104回午後:第87問

前頭葉の障害に伴う症状で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

1: 人格の変化

2: 感覚性失語

3: 自発性の欠乏

4: 平衡機能障害

5: 左右識別障害

第111回午後:第18問

左心不全left heart failureでみられる症状はどれか。

1: 肝腫大

2: 下腿浮腫

3: 起坐呼吸

4: 頸静脈怒張

第104回午後:第15問

貧血の定義で正しいのはどれか。

1: 血圧が下がること

2: 脈拍を自覚すること

3: 立ち上がると失神すること

4: 血色素量が減っていること

第105回午前:第16問

認知症(dementia)の中核症状はどれか。

1: 幻聴

2: 抑うつ

3: 希死念慮

4: 見当識障害