不妊症 (infertility) について正しいのはどれか。
1: 6 か月間避妊せずに性交渉があっても妊娠しない状態である。
2: 頻度は妊娠を希望し避妊しないカップル 10 組に 3 組である。
3: 体外受精に要する費用の公的な助成制度がある。
4: 女性の年齢と不妊症 (infertility) の治療効果は関係しない。
5: 男性側の原因は 7 割程度である。
女性の不妊症(infertility)の原因になる可能性がある性感染症〈STD〉はどれか。2つ選べ。
1: 梅毒(syphilis)
2: 淋菌感染症(gonococcal infection)
3: 性器ヘルペス(genital herpes)
4: 尖圭コンジローマ(condyloma acuminatum)
5: 性器クラミジア感染症(genital chlamydiosis)
高齢女性に生じやすい疾患と原因の組合せで正しいのはどれか。
1: 腟炎 (vaginitis) ──── 腟分泌物の酸性化
2: 外陰炎 (vulvitis) ──── プロゲステロンの減少
3: 子宮脱 (uterine prolapse) ──── 骨盤底筋群の筋力低下
4: 子宮体癌 (uterine corpus cancer) ──── プロラクチンの増加
A さん(48 歳、専業主婦)は、夫と 2 人で暮らしている。月経周期が 35〜61 日と不規則となり、外来を受診した。診察時、A さんは「一人娘が結婚して遠方に住み、私の体調不良について話しにくく、つらいです。夫とは以前はよく一緒に出かけましたが、今は仕事で忙しく、私は家にいることが多いです」と話した。
医師は更年期障害 (climacteric disorder) と診断した。診察後、A さんは「どうしてこのような症状が出るのかしら」と看護師に尋ねた。A さんへの説明で適切なのはどれか
1: 「子宮が固くなったためです」
2: 「卵管が狭くなったためです」
3: 「卵巣の機能が低下したためです」
4: 「視床下部の機能が低下したためです」
妊婦の感染症と児への影響の組合せで正しいのはどれか。
1: 風疹(rubella) ──── 白内障(cataract)
2: 性器ヘルペス(genital herpes) ──── 聴力障害
3: トキソプラズマ症(toxoplasmosis) ──── 先天性心疾患(congenital heart disease)
4: 性器クラミジア感染症(genital chlamydiosis) ──── 小頭症(microcephaly)
Aさん(17歳、高校生)。身長158cm、体重48kg。Aさんは最近、月経時に下腹部痛が繰り返し出現し、寝込むことが多くなった。心配した母親と一緒に、Aさんは産婦人科クリニックを受診し、医師から機能性月経困難症(functional dysmenorrhea)と診断された。既往歴に特記すべきことはない。
Aさんの下腹部痛についての説明で適切なのはどれか。
1: プロスタグランディンの過剰産生によって起こる。
2: 無排卵性の月経によって起こる。
3: 卵巣内のうっ血によって起こる。
4: 経血の流出によって起こる。
多胎妊娠で起こりやすい妊娠中の異常はどれか。
1: 早産(premature delivery)
2: 妊娠悪阻(hyperemesis gravidarum)
3: 妊娠糖尿病(gestational diabetes mellitus)
4: ビタミンB12欠乏性貧血(vitamin B12 deficiency anemia)
成熟期女性の受胎調節について適切なのはどれか。
1: 経口避妊薬は女性が主導で使用できる。
2: コンドーム法の避妊効果は99%以上である。
3: 基礎体温法は月経が不順な女性に有用である。
4: 子宮内避妊器具〈IUD〉は経産婦より未産婦に挿入しやすい。
思春期の続発性無月経について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: ストレスが誘因となる。
2: 乳房の発育は認められない。
3: 急激な体重の増減と関連する。
4: 妊娠を希望するまで治療対象にならない。
5: 診断基準の 1つとして 5か月以上の月経停止がある。
妊娠中期から末期の便秘について適切なのはどれか。
1: 妊娠中期は妊娠末期と比較して生じやすい。
2: エストロゲンの作用が影響している。
3: 子宮による腸の圧迫が影響している。
4: けいれん性の便秘を生じやすい。
女性の生殖機能について正しいのはどれか。
1: 子宮内膜は排卵後に増殖期となる。
2: 黄体期の基礎体温は低温期となる。
3: エストロゲンは卵巣から分泌される。
4: 排卵された卵子の受精能は約72時間である。
水腎症の原因(hydronephrosis)で正しいのはどれか。2 つ選べ。
1: 前立腺癌(prostate cancer)
2: 陰囊水腫(scrotal hydrocele)
3: ループス腎炎(lupus nephritis)
4: 神経因性膀胱(neurogenic bladder)
5: 腎アミロイドーシス(renal amyloidosis)
性感染症〈STD〉(sexually transmitted disease)について正しいのはどれか。
1: 経口避妊薬の内服が予防に有効である。
2: 患者のパートナーは治療の対象ではない。
3: 10代では性器ヘルペス(genital herpes)の罹患が最も多い。
4: 性器クラミジア感染症(genital chlamydiosis)の罹患は不妊症(infertility)の危険因子である。
性周期で正しいのはどれか。
1: 卵胞はプロゲステロンの作用で発育する。
2: 子宮内膜はエストロゲンによって増殖する。
3: 排卵後に黄体化ホルモン〈LH〉の分泌が急激に増加する。
4: 受精が成立しないと、卵胞は白体を経て黄体になる。
避妊法について適切なのはどれか。
1: 経口避妊薬は排卵を抑制する。
2: コンドーム法の避妊効果は99%以上である。
3: 基礎体温法は月経が不順な女性に有用である。
4: 子宮内避妊器具〈IUD〉は性交のたびに挿入が必要である。
尿失禁(incontinence)とその原因の組合せで正しいのはどれか。
1: 機能性尿失禁(functional incontinence) ──── 膀胱容量の減少
2: 反射性尿失禁(reflex incontinence) ──── 脊髄障害
3: 切迫性尿失禁(urge incontinence) ──── 膀胱の過伸展
4: 真性尿失禁(genuine incontinence) ──── 内分泌障害
便秘の原因となる加齢に伴う身体的変化で誤っているのはどれか。
1: 大腸粘膜の萎縮
2: 骨盤底筋群の筋力低下
3: 直腸内圧の閾値の低下
4: 大腸の内括約筋の緊張の低下
萎縮性腟炎(atrophic vaginitis)に伴う状態について正しいのはどれか。
1: 性交痛
2: 白色の帯下
3: 腟壁の肥厚化
4: 腟の自浄作用の亢進
5: エストロゲン分泌の増加