性感染症〈STD〉(sexually transmitted disease)について正しいのはどれか。
1: 経口避妊薬の内服が予防に有効である。
2: 患者のパートナーは治療の対象ではない。
3: 10代では性器ヘルペス(genital herpes)の罹患が最も多い。
4: 性器クラミジア感染症(genital chlamydiosis)の罹患は不妊症(infertility)の危険因子である。
Aさん(20歳、女性、大学生)は、最近、同じ大学に所属するパートナー(21歳、男性)との性交後に白色帯下が増えた。外陰部に腫瘤はみられず搔痒感や痛みはないが、時々、下腹部に痛みがあった。Aさんは性感染症<STD>(sexually transmitted disease)を疑い、1人で産婦人科クリニックを受診した。診察時の体温36.8 ℃、脈拍62/分であった。
Aさんの状態に最もあてはまる性感染症<STD>(sexually transmitted disease)はどれか。
1: 性器ヘルペス(genital herpes)
2: 尖圭コンジローマ(condyloma acuminatum)
3: 腟トリコモナス症(vaginal tricomonas infection)
4: 性器クラミジア感染症(genital chlamydiosis)
平成25年(2013年)の感染症発生動向調査による年間の性感染症〈STD〉(sexually transmitted disease)報告数で最も多いのはどれか。
1: 性器クラミジア感染症(genital chlamydiosis )
2: 尖圭コンジローマ(condyloma acuminatum )
3: 性器ヘルペス(genital herpes)
4: 淋菌感染症(gonococcal infection)
不妊症(infertility)とその原因の組合せで正しいのはどれか。
1: 卵管の疎通性障害 ──── 骨盤腹膜炎(pelvic inflammatory disease)
2: 子宮形態異常 ──── 子宮内膜症(endometriosis)
3: 造精能の障害 ──── 勃起不全(erectile dysfunction)
4: 受精障害 ──── エストロゲン分泌不良
妊婦の感染症と児への影響の組合せで正しいのはどれか。
1: 風疹(rubella) ──── 白内障(cataract)
2: 性器ヘルペス(genital herpes) ──── 聴力障害
3: トキソプラズマ症(toxoplasmosis) ──── 先天性心疾患(congenital heart disease)
4: 性器クラミジア感染症(genital chlamydiosis) ──── 小頭症(microcephaly)
高齢女性に生じやすい疾患と原因の組合せで正しいのはどれか。
1: 腟炎 (vaginitis) ──── 腟分泌物の酸性化
2: 外陰炎 (vulvitis) ──── プロゲステロンの減少
3: 子宮脱 (uterine prolapse) ──── 骨盤底筋群の筋力低下
4: 子宮体癌 (uterine corpus cancer) ──── プロラクチンの増加
Aさん(20歳、女性、大学生)は、最近、同じ大学に所属するパートナー(21歳、男性)との性交後に白色帯下が増えた。外陰部に腫瘤はみられず搔痒感や痛みはないが、時々、下腹部に痛みがあった。Aさんは性感染症<STD>(sexually transmitted disease)を疑い、1人で産婦人科クリニックを受診した。診察時の体温36.8 ℃、脈拍62/分であった。
Aさんは「彼とは交際を続けたいので、性感染症<STD>(sexually transmitted disease)のことは黙っていてもよいですか。今日、相談に来たことも彼には話していません」と看護師に話した。 Aさんに対する看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: パートナーには話さなくてもよいと伝える。
2: パートナーに来院を促す電話をすると伝える。
3: Aさんが通う大学の保健センターの看護師に相談するよう勧める。
4: 性感染症<STD>(sexually transmitted disease)に罹患したことをAさんからパートナーに伝えるよう勧める。
梅毒(syphilis)について正しいのはどれか。
1: ウイルス感染症である。
2: 感染経路は空気感染である。
3: 治療の第一選択薬はステロイド外用薬である。
4: 梅毒血清反応における生物学的偽陽性の要因に妊娠がある。
不妊症 (infertility) について正しいのはどれか。
1: 6 か月間避妊せずに性交渉があっても妊娠しない状態である。
2: 頻度は妊娠を希望し避妊しないカップル 10 組に 3 組である。
3: 体外受精に要する費用の公的な助成制度がある。
4: 女性の年齢と不妊症 (infertility) の治療効果は関係しない。
5: 男性側の原因は 7 割程度である。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染している患者で、後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome)(AIDS)の状態にあると判断できる疾患はどれか。
1: 季節性インフルエンザ(seasonal influenza)
2: ニューモシスチス肺炎(pneumocystis pneumonia)
3: ノロウイルス性腸炎(norovirus enteritis)
4: 単純性膀胱炎(uncomplicated cystitis)
Aさん(20歳、女性、大学生)は、最近、同じ大学に所属するパートナー(21歳、男性)との性交後に白色帯下が増えた。外陰部に腫瘤はみられず搔痒感や痛みはないが、時々、下腹部に痛みがあった。Aさんは性感染症<STD>(sexually transmitted disease)を疑い、1人で産婦人科クリニックを受診した。診察時の体温36.8 ℃、脈拍62/分であった。
Aさんは医師から「パートナーにも感染の可能性があるので性交渉をしないように」と説明を受けた。Aさんは看護師に「パートナーとはいつから性交渉をしてもよいですか」と相談した。 性交渉を再開する時期の説明で正しいのはどれか。
1: 処方された内服薬をAさんが飲み終えた後
2: Aさんの性感染症<STD>(sexually transmitted disease)の症状がなくなった後
3: パートナーが性感染症<STD>(sexually transmitted disease)の検査を受けた後
4: Aさんとパートナーの性感染症<STD>(sexually transmitted disease)の治癒が確認された後
ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症(human immunodeficiency virus infection)について適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 本人より先に家族に病名を告知する。
2: 国内では異性間性的接触による感染が最も多い。
3: 適切な対応によって母子感染率を下げることができる。
4: 性行為の際には必ずコンドームを使用するよう指導する。
5: HIVに感染していれば後天性免疫不全症候群〈AIDS〉(acquired immunodeficiency syndrome)と診断できる。