新生児の呼吸の生理的特徴で適切なのはどれか。
1: 成人に比べて肺のガス交換面積が大きい。
2: 周期性呼吸がみられる。
3: 胸式呼吸が主である。
4: 口呼吸が主である。
在胎40週2日、正常分娩で出生した男児。出生時体重3,300g、身長48.5cm。生後1日の体重は3,200g。バイタルサインは腋窩温37.2℃、呼吸数70/分、心拍数130/分。出生後24時間までに、排尿が1回、排便が1回みられた。
児の状態で正常から逸脱しているのはどれか。
1: 体温
2: 呼吸数
3: 心拍数
4: 排尿回数
5: 排便回数
肺サーファクタントの分泌によって胎児の肺機能が成熟する時期はどれか。
1: 在胎10週ころ
2: 在胎18週ころ
3: 在胎26週ころ
4: 在胎34週ころ
在胎38週4日、骨盤位のため予定帝王切開術で出生した男児。看護師はインファントラジアントウォーマー下で児の全身を観察した。羊水混濁はなかった。 身体所見: 身長49.0cm、体重2,900g、頭囲33.0cm、胸囲32.0cm。直腸温37.8℃、呼吸数55/分、心拍数150/分。大泉門は平坦、骨重積なし、産瘤なし、頭血腫なし。胎脂は腋窩にあり。筋緊張は強く、四肢は屈曲位。皮膚は厚い。うぶ毛は背中の1/2にあり。耳介は硬い。精巣は両側ともに完全に下降。外表奇形はなし。 検査所見: Apgar〈アプガー〉スコアは1分後9点、5分後10点。臍帯動脈血pH7.30。
出生後2時間。児のバイタルサインを確認したところ、直腸温37.5℃、呼吸数75/分、心拍数160/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉87%であった。心雑音はなし。鼻翼呼吸および呻吟がみられた。四肢末端にチアノーゼあり。 この児の状態で考えられるのはどれか。
1: 胎便吸引症候群〈MAS〉(meconium aspiration syndrome)
2: 呼吸窮迫症候群〈RDS〉(respiratory distress syndrome)
3: 心室中隔欠損症〈VSD〉(ventricular septal defect)
4: 新生児一過性多呼吸〈TTN〉(transient tachypnea of newborn)
成人患者の気管内の一時的吸引における吸引圧で正しいのはどれか。
1: -100〜-150mmHg
2: -200〜-250mmHg
3: -300〜-350mmHg
4: -400〜-450mmHg
成人の鼻孔から噴門までの長さで適切なのはどれか。
1: 5〜15 cm
2: 25〜35 cm
3: 45〜55 cm
4: 65〜75 cm
標準的な発育をしている乳児の体重が出生時の体重の約2倍になる時期はどれか。
1: 生後3か月
2: 生後6か月
3: 生後9か月
4: 生後12か月
幼児の心肺蘇生における胸骨圧迫の方法で正しいのはどれか。
1: 胸骨中央下部を圧迫する。
2: 実施者の示指と中指とで行う。
3: 1分間に60回を目安に行う。
4: 1回の人工呼吸につき3回行う。
過呼吸で正しいのはどれか。
1: 吸気時に下顎が動く。
2: 1回換気量が増加する。
3: 呼吸数が24/分以上になる。
4: 呼吸リズムが不規則になる。
1回の鼻腔内吸引時間の目安で適切なのはどれか。
1: 10~15秒
2: 20~25秒
3: 30~35秒
4: 40~45秒
小児期における消化器の特徴で正しいのはどれか。
1: 新生児期は胃内容物が食道に逆流しやすい。
2: 乳児期のリパーゼの活性は成人と同程度である。
3: ラクターゼの活性は1歳以降急速に高まる。
4: アミラーゼの活性は12~13歳で成人と同程度になる。
5: 出生直後の腸内細菌叢は母親の腸内細菌叢の構成と同一である。
乳幼児で人見知りが始まる時期はどれか。
1: 生後2~3か月
2: 生後6~12か月
3: 生後18~24か月
4: 生後36~42か月
加齢に伴う呼吸機能の変化で正しいのはどれか。
1: 残気量の低下
2: 肺活量の低下
3: 1秒率の増加
4: 気道クリアランスの向上
加齢に伴う呼吸循環機能の変化について正しいのはどれか。
1: 残気量は変化しない。
2: 肺の弾性は低下する。
3: 左心室壁は薄くなる。
4: 安静時の心拍出量は増加する。
Aさん(32歳、経産婦)は、身長160cmで、非妊時体重は52kgであった。妊娠33週2日の妊婦健康診査では、体重59kg、血圧110/76mmHg、尿蛋白(-)、尿糖(-)、浮腫+、子宮底長は28cmである。胎児心拍の最良聴取部位は左臍棘線中央にあり、「最近、動くとおなかが頻繁に張ります。便秘がひどくなっているせいかもしれません」と言う。
2時間後にAさんは、2650gの児を娩出した。児のアプガースコアは1分後、5分後ともに9点であり、羊水混濁はなかった。出生3時間後の児の状態は、体温36.8度、心拍数145/分、呼吸数65/分で、四肢に軽度のチアノーゼが見られる。 児の状態で考えられるのはどれか。
1: 無呼吸発作(apnea attack)
2: 呼吸窮迫症候群〈RDS〉(respiratory distress syndrome)
3: 胎便吸引症候群〈MAS〉(meconium aspiration syndrome)
4: 新生児一過性多呼吸〈TTN〉(transient tachypnea of the newborn)