臥床患者の体位変換とボディメカニクスの原則との組合せで正しいのはどれか。
1: 仰臥位から側臥位 ── トルクの原理
2: 仰臥位から長座位 ── 摩擦力
3: ベッドの片側への水平移動 ── 力のモーメント
4: ベッドの頭部への水平移動 ── てこの第1種の原理
臥床患者の安楽な体位への援助として適切なのはどれか。
1: 同一体位を5時間程度保持する。
2: 仰臥位では膝の下に枕を入れる。
3: 側臥位では両腕を胸の前で組む。
4: 腹臥位では下を挙上する。
転倒・転落の危険性が高い成人の入院患者に看護師が行う対応で正しいのはどれか。
1: 夜間はおむつを使用する。
2: 履物はスリッパを使用する。
3: 離床センサーの使用は控える。
4: 端坐位時に足底が床につくベッドの高さにする。
患者と看護師が面談をする際、両者の信頼関係を構築するための看護師の行動で最も適切なのはどれか。
1: 患者の正面に座る。
2: メモを取ることに集中する。
3: 患者と視線の高さを合わせる。
4: 事前に用意した文章を読み上げる。
自力での摂取が困難な臥床患者の食事介助で適切なのはどれか。
1: 水分摂取の介助を控える。
2: 仰臥位の姿勢を保持するよう介助する。
3: 食事内容が見える位置に食器を配置する。
4: 患者の下顎が上がるよう上方からスプーンで介助する。
仰臥位の患者の良肢位について正しいのはどれか。
1: 肩関節外転 90 度
2: 肘関節屈曲 0 度
3: 膝関節屈曲 90 度
4: 足関節底屈 0 度
Aさん(81歳、男性)は、妻(73歳)と2人暮らし。自宅でのADLは自立し、認知機能に障害はない。Aさんは食欲不振と腹部不快感、微熱を主訴に受診したところ、急性胆嚢炎(acute cholecystitis)と診断され、その日のうちに入院した。Aさんのバイタルサインは、体温37.3 ℃、呼吸数22/分、脈拍90/分、血圧136/84mmHg。入院後は絶飲食の指示があり、持続点滴静脈内注射と抗菌薬の投与が開始された。トイレ歩行の許可は出ている。
Aさんの病室環境で適切なのはどれか。
1: 座った時に膝関節が90度になる高さにベッドを調整する。
2: 点滴スタンドをベッドに固定する。
3: ポータブルトイレを設置する。
4: 離床センサーを設置する。
Aさん(75歳、女性)は、脂質異常症(dyslipidemia)と高血圧症(hypertension)で通院中で、定期受診のため、外来待合室で順番を待っていた。Aさんは、待合室の雑誌を取ろうと立ち上がり、歩こうとしたところ、右足が思うように動かず引きずって歩いた。外来看護師が声をかけると、Aさんは「らいじょうぶ」と返答したが、ろれつが回らなかった。
Aさんは、2か月間のリハビリテーションの結果、健側をつかってベッド上で端坐位ができるようになり、補装具をつければ軽介助で歩行できる状態まで回復した。退院後はベッド柵をつけた介護用ベッドを設置し、自宅で生活をする予定である。Aさんが自宅で使用する介護用ベッドの柵の配置を図に示す。ベッド柵の配置で適切なのはどれか。
Aさん(75歳、女性)は、1人暮らし。高血圧症hypertensionの内服治療をしているが、その他に既往歴はない。認知機能は問題ない。軽度の円背があるが、日常生活動作〈ADL〉は自立している。簡単な家事は自分で行っており、家の中で過ごすことが多かった。近所に住む長女が時々、Aさんの様子を見に来ていた。 ある日、Aさんは自宅の階段を踏み外して転落し、横向きになったまま動けなくなったところを訪問してきた長女に発見され、救急車で病院に運ばれ、右大腿骨頸部骨折femoral neck fractureと診断された。そのまま入院し、緊急手術を行うことになった。
手術後14日。Aさんは、回復期リハビリテーション病棟のトイレ付きの個室に移動した。Aさんは歩行訓練を行っているが、立ち上がるときにバランスを崩しやすく「夜トイレに行こうとしてベッドから立ち上がるときに、ふらふらする。また転んでしまうのが怖い」と言っている。 このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: ポータブルトイレを置く。
2: ベッドに移動介助バーを付ける。
3: ベッドの頭部側を45度挙上する。
4: 夜間はヒッププロテクターを装着する。
シーツ交換時にシーツを引っ張る動作でボディメカニクスを応用した姿勢はどれか。
1: 両足を前後に開き、両膝を伸ばす。
2: 両足を前後に開き、両膝を曲げる。
3: 両足をそろえ、両膝を伸ばす。
4: 両足をそろえ、両膝を曲げる。
ショックを起こした患者に最も適切な体位はどれか。
1: 腹臥位
2: 頭部挙上
3: 下肢挙上
4: 左側臥位
腰椎穿刺における乳児の体位と看護師による固定方法の写真①〜④を別に示す。正しいのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
左上肢に拘縮のある患者の寝衣交換で正しいのはどれか。
1: 脱がせるときも着せるときも右手から行う。
2: 脱がせるときは右手から行い、着せるときは左手から行う。
3: 脱がせるときも着せるときも左手から行う。
4: 脱がせるときは左手から行い、着せるときは右手から行う。
患者の自立支援で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 不足している知識を補う。
2: 発病前の生活習慣を尊重する。
3: 支援目標を看護師があらかじめ定める。
4: できないことに焦点を当てて行動を修正する。
5: 支援者である看護師が上位の関係が望ましい。
髄液検査のための腰椎穿刺を受ける患者への対応で適切なのはどれか。
1: 穿刺時の患者の体位は背筋を伸ばした側臥位にする。
2: 穿刺時は患者に上肢のしびれがないかを尋ねる。
3: 検査後は患者の頭痛や吐き気に注意する。
4: 検査後30分が過ぎたら自由に動いてよいと話す。
体位とその目的の組合せで正しいのはどれか。
1: 心不全時の起坐位 ──── 静脈還流量の減少
2: 悪心・嘔吐時の側臥位 ──── 噴門部からの逆流減少
3: 腰椎麻酔後の頭部挙上 ──── 換気量の増加
4: 腹水貯留時のファウラー位 ──── 横隔膜の上昇
Aさん(85歳、女性)。左側の人工股関節置換術後10日である。日中は看護師の援助によって車椅子でトイレまで行くことは可能であるが、夜間はポータブルトイレを使用している。 Aさんの夜間の療養環境を整える上で適切なのはどれか。
1: 足側のベッド柵は下げておく。
2: 着脱しやすいスリッパを用意する。
3: ポータブルトイレはAさんのベッドの右側に置く。
4: 移動時につかまれるようにオーバーテーブルを整える。