右前腕に持続点滴をしている患者の寝衣交換で適切なのはどれか。
1: 左袖から脱ぎ、右袖から着る。
2: 左袖から脱ぎ、左袖から着る。
3: 右袖から脱ぎ、左袖から着る。
4: 右袖から脱ぎ、右袖から着る。
右片麻痺患者の寝衣交換で適切なのはどれか。
1: 左から脱がせ、右から着せる。
2: 左から脱がせ、左から着せる。
3: 右から脱がせ、左から着せる。
4: 右から脱がせ、右から着せる。
左片麻痺患者の上衣の交換で適切なのはどれか。
1: 左腕から脱がせ、左腕から着せる。
2: 左腕から脱がせ、右腕から着せる。
3: 右腕から脱がせ、左腕から着せる。
4: 右腕から脱がせ、右腕から着せる。
Aさん(25歳、男性)は、オートバイの単独事故による交通外傷で救急病院に入院した。外傷部位は左上下肢で、左脛骨骨折(left tibial fracture)に対しては長下肢ギプス固定をした。左前腕部は不全切断で、再接着術が行われた。
下肢は長下肢ギプスから膝蓋腱支持ギプスに変更され、左上肢は義肢が装着されて自宅へ退院することになった。 Aさんに対する退院指導で適切なのはどれか。
1: 外出を控えるように指導する。
2: 左前腕部に意識を集中しないように説明する。
3: 義肢を装着して動作訓練を計画的に進めるよう指導する。
4: 受傷前と同じ日常生活動作〈ADL〉ができることを目標に指導する。
患者の状態と寝衣の特徴との組合せで適切なのはどれか。
1: 発熱がある患者 ── 防水性のもの
2: 開腹術直後の患者 ── 上着とズボンに分かれたもの
3: 意識障害のある患者 ── 前開きのもの
4: 下肢に浮腫のある患者 ── 足首にゴムが入っているもの
Aさん72歳、(男性)は、2か月前に右中大脳動脈領域の脳梗塞(cerebral infarction)を発症した。本日、病院を退院し、介護老人保健施設に入所した。 既往歴 :1年前に前立腺癌r(prostatic cancer)のため腹腔鏡下前立腺全摘除術。 身体所見:左上下肢に軽度のしびれがある。半側空間無視がある。構音障害はない。 生活機能:改訂長谷川式簡易知能評価スケール<HDS-R>26点、Barthel<バーセル>インデックス65点。
入所後2日、Aさんは入浴した。Aさんは自分で脱衣し、体を洗えたが、洗い残した部分を看護師が介助した。入浴後に看護師がAさんに服を手渡すと、Aさんは戸惑った表情で服を丸めたり広げたりしている。Aさんへの更衣援助で最も適切なのはどれか。
1: 着替え始めるまで待つ。
2: 伸縮性のある素材の服を渡す。
3: 服を着やすい向きに持たせる。
4: ボタンをマジックテープに変えた服を渡す。
Aさん(52歳、男性)、自営業。既往歴に特記すべきことはない。屋根を補修するためにはしごを登っていたところ、足を滑らせて転落し、頭部を打撲した。救急車で病院に搬送され、頭部 CTで、右前頭葉と側頭葉の脳挫傷(cerebral contusion)と右側頭葉の脳内血腫(intracerebral hematoma)を認めた。
このときのAさんへの看護で適切なのはどれか。
1: 後頭部を氷枕で冷やす。
2: 上半身を30度程度挙上する。
3: 左上下肢の関節屈曲運動を行う。
4: 右上肢を抑制して硬膜外ドレーン抜去を予防する。
Aさん(82歳、男性)。長男夫婦との3人暮らし。4年前に認知症(dementia)と診断された。Barthel〈バーセル〉インデックスは100点、Mini Mental State Examination〈MMSE〉は18点。環境の変化で落ち着きがなくなることがある。日頃は温泉旅行やカラオケを楽しんでいる。右外果にできた創傷から右下腿の腫脹と疼痛が出現したため病院を受診したところ、蜂窩織炎(cellulitis)と診断されて入院した。入院翌日、右下腿の腫脹と疼痛は続いている。担当看護師は、認知症(dementia)の行動・心理症状〈BPSD〉を最小限にするための看護を計画することとした。
担当看護師が計画するAさんへの看護で適切でないのはどれか。
1: 右下腿を足浴する。
2: 右下腿を挙上する。
3: 温泉旅行の話をする。
4: Aさんが好きな歌を歌う機会をつくる。
ボディメカニクスを活用して、看護師が患者を仰臥位から側臥位に体位変換する方法で正しいのはどれか。
1: 患者の支持基底面を狭くする。
2: 患者の重心を看護師から離す。
3: 患者の膝を伸展したままにする。
4: 患者の体幹を肩から回転させる。
トリアージタグを装着する部位の優先順位で適切なのはどれか。
1: 頸部→右手→左手→右足→左足
2: 頸部→左手→左足→右手→右足
3: 右手→右足→左手→左足→頸部
4: 右手→左手→右足→左足→頸部
5: 左手→右手→左足→右足→頸部
ベッド上での排便の介助時に使用した手袋を手から取り外すタイミングで適切なのはどれか。
1: 肛門周囲の便を拭き取った後
2: 排便後の患者の寝衣を整えた後
3: ベッド周囲のカーテンを開けた後
4: 使用した物品を汚物処理室で片づけた後
死後の処置で適切なのはどれか。
1: 枕は氷枕にする。
2: 義歯を装着する。
3: 肛門には青梅綿、脱脂綿の順で詰める。
4: 和装の更衣の場合、襟は右前に合わせる。
転倒・転落の危険性が高い成人の入院患者に看護師が行う対応で正しいのはどれか。
1: 夜間はおむつを使用する。
2: 履物はスリッパを使用する。
3: 離床センサーの使用は控える。
4: 端坐位時に足底が床につくベッドの高さにする。
シーツ交換時にシーツを引っ張る動作でボディメカニクスを応用した姿勢はどれか。
1: 両足を前後に開き、両膝を伸ばす。
2: 両足を前後に開き、両膝を曲げる。
3: 両足をそろえ、両膝を伸ばす。
4: 両足をそろえ、両膝を曲げる。
Aさん(48歳、男性)は、横断歩道を歩行中に乗用車に衝突され、救命救急センターに搬送された。搬送時、呼びかけに開眼せず、四肢の筋緊張が亢進していた。呼吸数30/分、脈拍60/分、血圧142/98 mmHgであった。右側頭部と右肩甲骨部の擦過傷以外に目立った外傷はなかった。
術後14 日。Aさんの意識レベルはジャパン・コーマ・スケールⅠ-2で、左上下肢に軽度の麻痺と左の視空間失認とがある。Aさんは座位を保持し、自力で食事を摂ることが可能となったが、左側の食べ物を残す様子がみられる。車椅子への移乗は看護師の介助が必要であるが、1人でベッドから降りようとする。Aさんは右利きである。 このときの適切な看護はどれか。
1: 離床センサーを設置する。
2: 右側を意識するように促す。
3: 食器をAさんの左側に配置する。
4: 残した食事は看護師が介助して口に運ぶ。
5: 視空間失認が改善してから歩行訓練を開始する。
Aさんは右側の人工股関節全置換術(後方アプローチ)を受けた。 Aさんへの脱臼予防の生活指導で適切なのはどれか。
1: 「靴はしゃがんで履いてください」
2: 「右側に身体をねじらないでください」
3: 「椅子に座るときは足を組んでください」
4: 「浴室の椅子は膝の高さより低いものを使ってください」
臥床している患者に対して看護師が手袋を装着して口腔ケアを実施した。口腔ケア後の看護師の行動で適切なのはどれか。
1: 手袋を外し、すぐに新しい手袋を装着して別の患者のケアを行う。
2: 使用した手袋を装着したまま患者の寝衣を交換する。
3: 手袋を装着したまま患者の歯ブラシを洗浄する。
4: 使用した手袋は一般廃棄物の容器に捨てる。
Aさん(24歳、男性)は急性虫垂炎acute appendicitisの術後1日で、ベッド上で仰臥位になり右前腕から点滴静脈内注射が行われている。Aさんは左利きである。 病室外のトイレまでAさんが移動するための適切な療養環境はどれか。
1: 履物はAさんの左手側に置く。
2: ベッド柵はAさんの右手側に設置する。
3: 輸液スタンドはAさんの左手側に置く。
4: ベッドは端座位時にAさんの足底が床につく高さにする。
Aちゃん(6歳、女児)は、左上腕骨顆上骨折(left supracondylar fracture of humerus)と診断され、牽引治療のために入院した。医師からAちゃんと家族に対し、牽引と安静臥床の必要性を説明した後、弾性包帯を用いて左上肢の介達牽引を開始した。 Aちゃんに対する看護で適切なのはどれか。
1: 食事を全介助する。
2: 左手指の熱感を観察する。
3: 抑制ジャケットを装着する。
4: 1日1回は弾性包帯を巻き直す。
5: 痛みに応じて牽引の重錘の重さを変更する。