第105回午前第83問の類似問題

第101回午後:第82問

慢性腎不全(chronic renal failure)で正しいのはどれか。

1: 高蛋白食が必要である。

2: 高カルシウム血症(hypercalcemia)となる。

3: 最も多い原因は腎硬化症(nephrosclerosis)である。

4: 糸球体濾過値〈GFR〉は正常である。

5: 代謝性アシドーシスを起こしやすい。

第103回午前:第81問

慢性腎臓病 (chronic kidney disease)の説明で正しいのはどれか。

1: 糖尿病腎症 (diabetic nephropathy)は含まれない。

2: 病期分類の 5期から蛋白制限が必要である。

3: 腎障害を示す所見が 1週間持続すれば診断できる。

4: 糸球体濾過量〈GFR〉の低下は診断の必要条件である。

5: 病期の進行とともに心血管疾患のリスクも高くなる。

A さん(52 歳、男性)は、 5 年前に健康診断で高血圧を指摘されていたが、そのままにしていた。 5 年ぶりに健康診断を受けたところ尿蛋白+で、内科を受診し腎機能障害を指摘された。A さんは、身長 160 cm、体重 56 kg であり、体温 36.1 ℃、呼吸数18/分、脈拍 64/分、整で、血圧 166/96 mmHg であった。血液検査データは、Hb9.3 g/dL、アルブミン 3.6 g/dL、クレアチニン 2.3 mg/dL、HbA1c 5.6 %、K 3.9mEq/L、推算糸球体濾過量〈eGFR〉25 mL/分/1.73 m2 であり、特に自覚症状はなく、浮腫はみられない。

第104回午前:第95問

A さんは、慢性腎臓病 (chronic kidney disease) ステージ 4 と診断され、精査目的で入院した。「特に症状がないのに腎臓が悪いと言われて本当に驚いたよ。高血圧が関係していると医師に言われたけれど、どういうことですか」と A さんが看護師に尋ねた。A さんへの説明で適切なのはどれか。

1: 「高血圧で尿が少なくなり腎臓を悪くします」

2: 「高血圧が続くと腎臓の濾過機能が低下します」

3: 「高血圧では腎臓病の症状が現れにくくなります」

4: 「腎臓の機能がさらに低下すると血圧は低くなります」

第102回午前:第81問

透析導入患者の原疾患として最も多いのはどれか。

1: 慢性糸球体腎炎(chronic glomerulonephritis)

2: 多発性嚢胞腎(polycystic kidney)

3: ループス腎炎(lupus nephritis)

4: 糖尿病腎症(diabetic nephropathy)

5: 腎硬化症(nephrosclerosis)

第100回午前:第54問

慢性心不全(chronic heart failure)の患者の急性増悪を疑うのはどれか。

1: 体重の減少

2: 喘息様症状

3: 下肢の熱感

4: くも状血管腫

第102回午後:第45問

慢性腎不全(chronic renal failure)で透析導入を判断するときの指標となる検査はどれか。

1: 尿酸〈UA〉値

2: 糸球体濾過値〈GFR〉

3: 点滴静注腎盂造影〈DIP〉

4: PSP〈フェノールスルホンフタレイン〉15分値

第100回午後:第14問

頻回の嘔吐で起こりやすいのはどれか。

1: 脱水

2: 貧血

3: アシドーシス

4: 低カリウム血症

第106回午前:第41問

ヨード制限食が提供されるのはどれか。

1: 甲状腺シンチグラフィ

2: 慢性腎不全(chronic renal failure)の治療

3: 肝臓の庇護

4: 貧血(anemia)の治療

第104回午前:第47問

廃用症候群 (disuse syndrome) の説明で適切なのはどれか。

1: 二次的に低カルシウム血症を発症する。

2: 加齢とともに症状の進行は遅くなる。

3: 二次的に起立性低血圧を発症する。

4: 癌患者ではみられない。

Aさん(56歳、男性、会社員)は、デスクワークが多い仕事をしている。40歳時の会社の健康診断で 2型糖尿病(type 2 diabetes mellitus)と診断され、紹介されたクリニックで血糖降下薬を処方されて内服を継続していた。50歳ころから視力の低下と持続性蛋白尿を指摘され、腎臓内科を受診し食事指導を受けた。しかし、仕事が忙しく食事指導の内容を守れていなかった。1年前から、足のしびれが出現するようになった。

第109回午前:第95問

Aさんは、3か月前に 末期腎不全(end-stage renal failure)の状態で腎代替療法(血液透析)が必要であると腎臓内科の医師から説明された。シャント造設のための入院を予定していたが、仕事が忙しく延期となっていた。1週前から感冒症状があり、体重増加、全身浮腫、全身A怠感、呼吸苦が出現したため、緊急入院となった。透析用のカテーテルを挿入し、緊急血液透析を行った。 入院時の身体所見:体重73kg(1週間で4kg増加)血圧178/105 mmHg。 入院時の検査所見:Hb 9.5g/dL、血清尿素窒素72mg/dL、血清クレアチニン9.0mg/dL、血清カリウム6.8mEq/L、血清ナトリウム138.5mEq/L。 緊急入院時のAさんの胸部エックス線写真(別冊No. 5)を別に示す。Aさんが緊急血液透析となった病態で正しいのはどれか。

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1: 貧血(anemia)

2: 心不全(heart failure)

3: 低カリウム血症(hypokalemia)

4: 低ナトリウム血症(hyponatremia)

9歳のAちゃんは、2か月前から口渇、多飲および多尿があった。学校の健康診断で尿糖が陽性であったため、受診した。受診時の検査で、Aちゃんは血糖398mg/dl(食後3時間経過)、HbA1C9.3%、動脈血pH7.40、尿糖4+、尿ケトン体+で、1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus)の疑いで入院した。

第100回午前:第112問

Aちゃんのアセスメントで正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 高血糖

2: 浸透圧利尿

3: 腎機能の低下

4: ケトアシドーシス

5: グルカゴンの分泌低下

第104回午後:第13問

低体温が起こるのはどれか。

1: 尿崩症 (diabetes insipidus)

2: 褐色細胞腫 (pheochromocytoma)

3: 甲状腺機能低下症 (hypothyroidism)

4: Cushing〈クッシング〉症候群 (Cushing syndrome)

第106回午前:第46問

疾患と原因となる生活習慣の組合せで適切なのはどれか。

1: 低血圧症(hypotension) ──── 飲酒

2: 心筋梗塞(myocardial infarction) ──── 長時間労働

3: 悪性中皮腫(malignant mesothelioma) ──── 喫煙

4: 1型糖尿病(type1diabetes mellitus) ──── 過食

第102回午前:第29問

酸塩基平衡の異常と原因の組合せで正しいのはどれか。

1: 代謝性アルカローシス ─ 下痢

2: 代謝性アシドーシス ─ 嘔吐

3: 代謝性アシドーシス ─ 慢性腎不全(chronic renal failure)

4: 呼吸性アシドーシス ─ 過換気症候群(hyperventilation syndrome)

第109回午後:第15問

下痢によって生じやすい電解質異常はどれか。

1: 低カリウム血症

2: 高カルシウム血症

3: 高ナトリウム血症

4: 低マグネシウム血症

Aさん(89歳、女性)は、息子夫婦と3人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度判定基準A-2。腹部膨満感とふらつきを自覚したため受診したところ、原発不明の癌による多臓器への転移と腹水貯留が認められ、入院した。入院時に、医師からAさんと家族に、回復の見込みが低いことが伝えられた。看護師に、Aさんは「もう十分長生きできましたから、自然に最期を迎えたいです」と話した。 身体所見:身長148cm、体重43kg、腹囲80cm。体温36.8℃、血圧128/80mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)97%。意識レベル清明。 検査所見:Hb 6.9g/dL、総蛋白4.5g/dL、アルブミン2.9g/dL、AST(GOT)45IU/L(U/L)、AST(GOT)60IU/L(U/L)、Na 130mEq/L、K 4.2mEq/L。

第108回午前:第100問

Aさんは全身の衰弱がみられるものの、Aさんの希望で病室のトイレには歩いて行くことになった。看護師は、Aさんは転倒するリスクが高いと判断した。 Aさんの転倒要因はどれか。2つ選べ。

1: 貧血(anemia)

2: 腹水貯留

3: 肝機能低下

4: 低酸素血症(hypoxemia)

5: 低カリウム血症(hypokalemia)

Aさん(53歳、男性、会社員)は、1週前から倦怠感が強く、尿が濃くなり、眼の黄染もみられたため、近くの医療機関を受診し黄疸と診断された。総合病院の消化器内科を紹介され受診した。時々、便が黒いことはあったが、腹痛はなかった。既往歴に特記すべきことはない。来院時のバイタルサインは、体温36.8℃、脈拍68/分、血圧134/82mmHgであった。血液検査データは、アルブミン4.2g/dL、AST〈GOT〉69IU/L、ALT〈GPT〉72IU/L、総ビリルビン14.6 mg/dL、直接ビリルビン12.5mg/dL、アミラーゼ45IU/L、Fe27μg/dL、尿素窒素16.5mg/dL、クレアチニン0.78mg/dL、白血球9,200/μL、Hb11.2g/dL、血小板23万/μL、CRP2.8mg/dLであった。

第106回午前:第91問

Aさんのアセスメントで正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 脱水がある。

2: 閉塞性黄疸(obstructive jaundice)である。

3: 膵炎(pancreatitis)を発症している。

4: 急性腎不全(acute renal failure)を発症している。

5: 鉄欠乏性貧血(iron-deficiency anemia)の可能性がある。

第108回午前:第48問

慢性心不全患者(chronic heart failure)の生活指導で、心臓への負担を少なくするのはどれか。

1: 肺炎球菌ワクチン接種の回避

2: 蛋白質を制限した食事

3: 食直後の散歩

4: 排泄後の休息

第109回午前:第52問

老化による身体機能の変化と薬物動態への影響との組合せで正しいのはどれか。

1: 血中蛋白の低下ー薬効の減少

2: 腎血流量の低下ー薬効の減少

3: 肝血流量の低下ー薬効の増大

4: 消化機能の低下ー薬効の増大

A さん(52 歳、男性)は、 5 年前に健康診断で高血圧を指摘されていたが、そのままにしていた。 5 年ぶりに健康診断を受けたところ尿蛋白+で、内科を受診し腎機能障害を指摘された。A さんは、身長 160 cm、体重 56 kg であり、体温 36.1 ℃、呼吸数18/分、脈拍 64/分、整で、血圧 166/96 mmHg であった。血液検査データは、Hb9.3 g/dL、アルブミン 3.6 g/dL、クレアチニン 2.3 mg/dL、HbA1c 5.6 %、K 3.9mEq/L、推算糸球体濾過量〈eGFR〉25 mL/分/1.73 m2 であり、特に自覚症状はなく、浮腫はみられない。

第104回午前:第94問

腎機能の悪化によるものと考えられるデータはどれか

1: 体 重

2: 血清カリウム値

3: ヘモグロビン値

4: 血清アルブミン値