第100回午後第23問の類似問題

第107回午前:第36問

成人に経鼻経管栄養法を行う際の胃管を挿入する方法で適切なのはどれか。

1: 体位は仰臥位とする。

2: 管が咽頭に達したら頸部を後屈する。

3: 咳嗽が生じた場合は直ちに抜去する。

4: 嚥下運動よりも速い速度で挿入する。

Aちゃん(1歳2か月、女児)は、在胎38週2日、2,300g、新生児仮死状態で出生し、NICUで全身管理が行われた。人工呼吸器は3週後に離脱できたが、咳嗽反射が弱く嚥下障害がみられた。追視がなく、痙直性の四肢麻痺がみられるようになり、生後8か月で脳性麻痺と診断された。1歳の時点で小児病棟へ転棟し、退院に向けた準備を行っている。現在、身長と体重は年齢相当で、鼻腔から経管栄養を行っており、日常的に口腔内吸引が必要である。Aちゃんは第1子で、父親は会社員、母親は専業主婦である。

第102回午後:第118問

Aちゃんへの経管栄養法で適切なのはどれか。

1: 胃管挿入の長さは、鼻尖から胸骨剣状突起までの直線距離とする。

2: 胃管挿入後は、注射器で空気を1ml注入して気泡音を確認する。

3: 栄養剤を注入する前には毎回、胃内容物が吸引できるか確認する。

4: 栄養剤を注入する際の姿勢は、仰臥位とする。

第103回午後:第43問

経鼻経管栄養法の実施方法とその目的の組合せで正しいのはどれか。

1: 注入前に胃内容物を吸引する ─── 消化の促進

2: 注入中は Fowler〈ファウラー〉位にする ─── 逆流の防止

3: 注入終了後に微温湯を流す ─── ―誤嚥の予防

4: 注入終了後はチューブを閉鎖する ─── 嘔吐の予防

第110回午前:第22問

経鼻胃管の先端が胃内に留置されていることを確認する方法で正しいのはどれか。

1: 腹部を打診する。

2: 肺音の聴取を行う。

3: 胃管に水を注入する。

4: 胃管からの吸引物が胃内容物であることを確認する。

第107回午前:第41問

全身麻酔下で食道再建術を受ける患者への術前オリエンテーションで適切なのはどれか。

1: 「口から息を吸って鼻から吐く練習をしてください」

2: 「手術の直前に下剤を飲んでもらいます」

3: 「手術中はコンタクトレンズをつけたままで良いです」

4: 「麻酔の際は喉に呼吸用の管を入れます」

第109回午前:第80問

成人の気管内吸引の方法で適切なのはどれか。

1: 実施前に咽頭部の分泌物を吸引する。

2: 吸引圧は‐40kPa(300mmHg)に調整する。

3: 気管チューブと同じ内径のカテーテルを用いる。

4: カテーテルの挿入開始から終了まで30秒で行う。

5: カテーテルは気管分岐部より深い位置まで挿入する。

Aちゃん(6歳、女児)は、重症の新生児仮死で出生した。誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)で入退院を繰り返しているため、今回の入院で経鼻経管栄養法を導入し、退院後は週1回の訪問看護を利用することになった。現在は四肢と体幹の著しい運動障害があり、姿勢保持が困難で、移動および移乗は全介助である。声かけに笑顔はみられるが、指示に応じることはできない。

第106回午後:第109問

訪問看護師が行う母親への経管栄養法の指導で適切なのはどれか。

1: 注入する前に排便させる。

2: 注入中は側臥位を保つようにする。

3: カテーテルは毎日場所を変えて固定する。

4: 家族と同じ食事を流動食にして注入する。

第111回午後:第41問

成人の後腸骨稜からの骨髄穿刺で正しいのはどれか。

1: 仰臥位で行う。

2: 穿刺時は深呼吸を促す。

3: 骨髄液吸引時に痛みが生じる。

4: 終了後、当日の入浴は可能である。

第100回午後:第20問

成人患者に浣腸を行うときに、患者の体位で適切なのはどれか。

1: 坐位

2: 仰臥位

3: 右側臥位

4: 左側臥位

第111回午後:第44問

中心静脈栄養法を受けている患者の看護について適切なのはどれか。

1: カテーテルの刺入部は見えないように覆う。

2: カテーテル刺入部を定期的に消毒する。

3: カテーテルの固定位置を毎日確認する。

4: 予防的に抗菌薬の投与を行う。

第102回午後:第39問

成人の腸骨の骨髄穿刺で適切なのはどれか。

1: 穿刺前6時間は絶食とする。

2: 穿刺は仰臥位で行う。

3: 穿刺時は深呼吸を促す。

4: 穿刺後、穿刺部位は圧迫止血する。

第105回午後:第21問

経鼻経管栄養法の体位で適切なのはどれか。

1: Fowler<ファウラー>位

2: 仰臥位

3: 腹臥位

4: 側臥位

第108回午前:第18問

成人において胃食道逆流を防ぐために食後30分から1時間程度とるとよい体位はどれか。

1: 左側臥位

2: 半側臥位

3: 仰臥位

4: 坐位

第101回午前:第48問

胃瘻からの経管経腸栄養法を開始した在宅患者の家族に対する説明で正しいのはどれか。

1: 液状の栄養剤は開封後数日間使用してよい。

2: 栄養剤の注入は無菌操作で行う必要はない。

3: 胃瘻を造設したので経口摂取は禁止となる。

4: 胃瘻カテーテルは週に1回交換する。

第111回午前:第71問

チューブ型の胃瘻の管理について、介護する家族に看護師が指導する内容で正しいのはどれか。

1: 「栄養剤の注入後に白湯を注入してください」

2: 「胃瘻のチューブはご家族で交換してください」

3: 「胃瘻のチューブは同じ位置に固定してください」

4: 「下痢のときは栄養剤の注入速度を速めてください」

Aさん(72歳、男性)。妻と2人暮らし。朝6時に、妻が一緒に寝ていたAさんの様子がおかしいことに気付き、救急車を呼んだ。Aさんは病院に搬送された。病院到着時、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉 II-10。右片麻痺および失語がみられる。Aさんのバイタルサインは、体温37.0℃、呼吸数20/分、心拍数110/分、血圧150/90mmHg。身長160cm、体重60kg。頭部CTで明らかな異常所見はなく、頭部MRIを行う予定である。

第107回午後:第116問

Aさんは、左中大脳動脈領域の脳梗塞(cerebral infarction)と診断され、組織プラスミノーゲンアクチベータ〈t-PA〉による血栓溶解療法が行われた。入院から2日後、右片麻痺は残存しているものの、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉 I-3と改善がみられた。多職種カンファレンスで経口栄養を検討したが、言語聴覚士による評価では、Aさんは誤嚥のリスクが高いと判断され、経鼻胃管による経管栄養を行うこととなった。 Aさんに行う経管栄養法について適切なのはどれか。

1: 白湯から開始する。

2: 開始前に胃残渣を確認する。

3: 経鼻胃管挿入中は嚥下訓練を中止する。

4: 1日の目標摂取エネルギー量は2,200kcalとする。

第107回午後:第18問

男性に導尿を行う際、カテーテル挿入を開始するときの腹壁に対する挿入角度で最も適切なのはどれか。

1: 30〜40度

2: 80〜90度

3: 120〜130度

4: 160〜170度

第103回午後:第85問

膀胱留置カテーテル挿入中のシャワー浴について適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 実施前に蓄尿バッグを空にする。

2: シャワー中はカテーテルを閉鎖する。

3: 蓄尿バッグは腰より高い位置にかける。

4: 終了後は挿入部をエタノールで消毒する。

5: 終了後はカテーテルを固定するテープの位置を変える。

第103回午後:第44問

気管内挿管中の患者の体位ドレナージの実施について適切なのはどれか。

1: 実施前後に気管内吸引を行う。

2: 体位ドレナージ後に吸入療法を行う。

3: 自分で体位変換できる患者には行わない。

4: 創部ドレーンが挿入されている場合は禁忌である。

第109回午後:第42問

成人女性に膀胱留置カテーテルを挿入する方法で適切なのはどれか。

1: 水溶性の滅菌潤滑剤を用いる。

2: カテーテルは外尿道口から15cm挿入する。

3: 固定用バルーンを膨らませた後、尿の流出を確認する。

4: 固定用バルーンにはクロルヘキシジングルコン酸塩液を注入する。