第111回午後第44問の類似問題

第102回午前:第40問

入院中の患者における中心静脈栄養法〈IVH〉の管理で適切なのはどれか。

1: 刺入部は毎日消毒する。

2: 定期的に血糖値を確認する。

3: カテーテルの刺入部は見えないように覆う。

4: 輸液セットはカテーテルを抜去するまで交換しない。

Aちゃん(6歳、女児)は、重症の新生児仮死で出生した。誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)で入退院を繰り返しているため、今回の入院で経鼻経管栄養法を導入し、退院後は週1回の訪問看護を利用することになった。現在は四肢と体幹の著しい運動障害があり、姿勢保持が困難で、移動および移乗は全介助である。声かけに笑顔はみられるが、指示に応じることはできない。

第106回午後:第109問

訪問看護師が行う母親への経管栄養法の指導で適切なのはどれか。

1: 注入する前に排便させる。

2: 注入中は側臥位を保つようにする。

3: カテーテルは毎日場所を変えて固定する。

4: 家族と同じ食事を流動食にして注入する。

第101回午後:第52問

外来で抗癌化学療法を実施していた胃癌(gastric cancer)の患者に、皮下埋め込み式ポートによる中心静脈栄養法を開始することになった。患者・家族への指導で正しいのはどれか。

1: 入浴は禁止する。

2: 針は2週間留置可能である。

3: 注入時刻は、患者の生活に合わせる。

4: 使用済みの針は缶に入れ、市町村の分別ごみに出す。

A ちゃん(10 歳、女児)は、両親と 3 人で暮らしている。発熱と顔色不良とを主訴に受診し入院した。血液検査データは、Hb 7.5 g/dL、白血球 75,000/μL、血小板 4 万/μLであった。骨髄検査の結果、急性リンパ性白血病 (acute lymphocytic leukemia) と診断された。医師が両親と A ちゃんに対し、病名と今後の抗癌薬治療および入院期間について説明した。両親はショックを受けていたが現実を受け止め、今後の治療や入院生活について質問し、経済的な不安を訴えた。

第104回午後:第104問

A ちゃんは中心静脈カテーテルが挿入され、寛解導入療法が開始された。抗癌薬が投与された後、維持液が 100 mL/時間で持続点滴されている。A ちゃんは「点滴が始まってから何回もおしっこが出ている。点滴を止めてほしい」と話している。A ちゃんの訴えを受け止めた後の A ちゃんに対する看護師の説明で適切なのはどれか。

1: 「体の中の水分が足りないから必要だよ」

2: 「白血病細胞をやっつけるために必要だよ」

3: 「ご飯があまり食べられないからご飯の代わりに必要だよ」

4: 「やっつけた白血病細胞のせいで腎臓を悪くしないために必要だよ」

第101回午前:第48問

胃瘻からの経管経腸栄養法を開始した在宅患者の家族に対する説明で正しいのはどれか。

1: 液状の栄養剤は開封後数日間使用してよい。

2: 栄養剤の注入は無菌操作で行う必要はない。

3: 胃瘻を造設したので経口摂取は禁止となる。

4: 胃瘻カテーテルは週に1回交換する。

第111回午前:第71問

チューブ型の胃瘻の管理について、介護する家族に看護師が指導する内容で正しいのはどれか。

1: 「栄養剤の注入後に白湯を注入してください」

2: 「胃瘻のチューブはご家族で交換してください」

3: 「胃瘻のチューブは同じ位置に固定してください」

4: 「下痢のときは栄養剤の注入速度を速めてください」

A さん(35 歳、男性、建設業)は、両親と 3 人で暮らしている。 3 年前の仕事中に屋根から転落して、第 12 胸髄を損傷した。 1 か月前から車で作業所に通い、作業中はほとんど車椅子に座っている。週 1 回の訪問看護を利用している。

第104回午後:第116問

A さんは繰り返し使用できるカテーテルによる間欠的自己導尿を行っている。排尿のセルフケアの指導として最も適切なのはどれか。

1: 24 時間の蓄尿を勧める。

2: カテーテルの挿入は無菌操作で行う。

3: 急に発熱した場合は医師に連絡する。

4: カテーテルを保管するケースの消毒薬は週 1 回交換する。

第106回午前:第49問

点滴静脈内注射によって抗癌薬を投与している患者の看護で適切なのはどれか。

1: 悪心は薬で緩和する。

2: 留置針は原則として手背に挿入する。

3: 血管痛がある場合は直ちに留置針を差し替える。

4: 2回目以降の投与では過敏症の症状の確認は必要ない。

第100回午後:第23問

成人患者に経鼻的に経管栄養法を行う際のカテーテルの挿入で正しいのはどれか。

1: 挿入時は、体位を仰臥位にする。

2: カテーテルの先端が咽頭部を通過するまでは、頸部を前屈位にする。

3: カテーテルの先端が咽頭部を通過した後は、頸部を後屈位にする。

4: 挿入後は、カテーテルから胃内容物を吸引して挿入部位を確認する。

第104回午後:第42問

抗癌薬の点滴静脈内注射中の患者が刺入部の腫脹と軽い痛みを訴え、看護師が確認した。直ちに行うのはどれか。

1: 刺入部を温める。

2: 注入を中止する。

3: 注入速度を遅くする。

4: 点滴チューブ内の血液の逆流を確認する。

Aさん(50歳、女性)は右乳癌(breast cancer)と診断され、手術を受けるために入院した。Aさんは夫を3年前に腎臓癌(kidney cancer)で亡くしたが、貸しビル業を引き継いでおり、経済的な問題はない。趣味はテニスである。

第100回午前:第104問

Aさんの術後の経過は良好で、外来で抗癌化学療法を受ける予定で退院した。Aさんは患側上肢のだるさ、疲れやすさが残ると外来看護師に話した。 Aさんの患側上肢の浮腫を予防する方法で適切なのはどれか。

1: 使い捨てカイロを患側の腋窩にあてる。

2: 患側上肢はなるべく動かさないようにする。

3: 患側上肢のマッサージを中枢から末梢へ行う。

4: 患側上肢の静脈では抗癌薬の静脈内注射を行わない。

第109回午後:第42問

成人女性に膀胱留置カテーテルを挿入する方法で適切なのはどれか。

1: 水溶性の滅菌潤滑剤を用いる。

2: カテーテルは外尿道口から15cm挿入する。

3: 固定用バルーンを膨らませた後、尿の流出を確認する。

4: 固定用バルーンにはクロルヘキシジングルコン酸塩液を注入する。

第105回午後:第45問

維持血液透析中の看護で適切なのはどれか。

1: シャント肢を抑制する。

2: 室温を18℃に設定する。

3: 筋肉のけいれんの出現に注意する。

4: 患者が吐き気を感じたら座位にする。

第100回午前:第56問

血液透析の導入期の看護で適切なのはどれか。

1: 飲水は制限しない。

2: 不均衡症候群に注意する。

3: 透析実施中の歩行を促す。

4: 血圧はシャント肢で測定する。

第105回午前:第79問

訪問看護師が人工肛門を造設して退院した在宅療養者を訪問すると「便が漏れるため外出ができない」と相談を受けた。観察すると、ストーマパウチの面板が皮膚に密着していない。 看護師の対応で適切なのはどれか。

1: 無菌操作で交換する。

2: 頻回に交換するよう説明する。

3: 面板を温めて皮膚に貼付する。

4: 面板を人工肛門より小さめに切る。

5: 腹壁の皮膚を寄せて面板を貼付する。

第109回午前:第71問

Aさん(88 歳、男性)は、長女(60歳、無職)と2人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度判定基準ランクC2。 仙骨部の褥瘡の治療のため、膀胱留置カテーテルを挿入することになった。 膀胱留置カテーテルを挿入中のAさんを介護する長女に対して、訪問看護師が指導する内容で適切なのはどれか。

1: 「褥瘡が治癒するまでおしりは洗浄しないでください」

2: 「体位変換ごとに蓄尿バッグを空にしてください」

3: 「カテーテルは太ももに固定してください」

4: 「尿に浮遊物がないか確認してください」

A君( 8歳、男児 )は、頭痛、食欲不振、全身倦怠感、肉眼的血尿および両眼瞼の浮腫を主訴に病院を受診した。 1か月前に扁桃炎 (tonsillitis)に罹患した以外は既往歴に特記すべきこ とはない。扁桃炎 (tonsillitis)は抗菌薬を内服し軽快した。血液検査の結果、 溶連菌感染後急性糸球体腎炎 (poststreptcoccal acute glomerulonephritis)と診断されて入院した。入院時、 A君は体温 36.8℃、呼吸 数20/分、脈拍は 80/分、整で血圧 132/80 mmHgであった。

第103回午後:第103問

A君の入院時の看護計画で適切なのはどれか。

1: 水分摂取を促す。

2: 背部の冷罨法を行う。

3: 1日 3回の血圧測定を行う。

4: 食事の持ち込みを許可する。

第102回午前:第60問

Aさんは在宅療養をしており、皮下埋め込み式ポートから高カロリー輸液を間欠的に注入している。 訪問看護師がAさんに行う日常生活の指導内容として適切なのはどれか。

1: 穿刺針の固定は不要である。

2: 抜針した当日の入浴はできない。

3: 穿刺針は一般廃棄物として処理する。

4: 刺入部の発赤を認めた場合は訪問看護師に連絡する。

Aさん(81歳、女性)は、6年前にレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断された。Aさんは雨の中を1人で外出して自宅に戻れなくなり、同居している娘に発見された。その夜、娘が話しかけたときのAさんの反応が鈍くなったため、かかりつけの病院を受診し、細菌性肺炎(bacterial pneumonia)と診断され入院した。呼吸器疾患の既往はない。

第105回午後:第101問

入院当日、抗菌薬の点滴静脈内注射が開始された。投与開始直後からAさんが輸液ラインを指し「虫がいる」と大きな声を上げている。 このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1: 虫がいないことを説明する。

2: 点滴静脈内注射を中止する。

3: Aさんをナースステーションに移動する。

4: 輸液ラインをAさんから見えない状態にする。

Aちゃん(1歳2か月、女児)は、在胎38週2日、2,300g、新生児仮死状態で出生し、NICUで全身管理が行われた。人工呼吸器は3週後に離脱できたが、咳嗽反射が弱く嚥下障害がみられた。追視がなく、痙直性の四肢麻痺がみられるようになり、生後8か月で脳性麻痺と診断された。1歳の時点で小児病棟へ転棟し、退院に向けた準備を行っている。現在、身長と体重は年齢相当で、鼻腔から経管栄養を行っており、日常的に口腔内吸引が必要である。Aちゃんは第1子で、父親は会社員、母親は専業主婦である。

第102回午後:第118問

Aちゃんへの経管栄養法で適切なのはどれか。

1: 胃管挿入の長さは、鼻尖から胸骨剣状突起までの直線距離とする。

2: 胃管挿入後は、注射器で空気を1ml注入して気泡音を確認する。

3: 栄養剤を注入する前には毎回、胃内容物が吸引できるか確認する。

4: 栄養剤を注入する際の姿勢は、仰臥位とする。