高齢者に多くみられる疾患とその症状および所見の組合せで正しいのはどれか。
1: 頸椎症(cervical spondylosis) ──── 頸部腫脹
2: 白内障(cataract) ──── 視野欠損
3: 萎縮性腟炎(atrophic vaginitis) ──── 子宮脱出
4: 胃食道逆流症(gastro-esophageal reflux disease) ──── 胸やけ
不妊症(infertility)とその原因の組合せで正しいのはどれか。
1: 卵管の疎通性障害 ──── 骨盤腹膜炎(pelvic inflammatory disease)
2: 子宮形態異常 ──── 子宮内膜症(endometriosis)
3: 造精能の障害 ──── 勃起不全(erectile dysfunction)
4: 受精障害 ──── エストロゲン分泌不良
萎縮性腟炎(atrophic vaginitis)に伴う状態について正しいのはどれか。
1: 性交痛
2: 白色の帯下
3: 腟壁の肥厚化
4: 腟の自浄作用の亢進
5: エストロゲン分泌の増加
更年期女性のホルモン補充療法によってリスクが低くなるのはどれか。
1: 乳癌breast cancer
2: 骨粗鬆症osteoporosis
3: 子宮体癌uterine corpus cancer
4: 静脈血栓症vein thrombosis
筋骨格系の加齢に伴う変化が発症の一因となるのはどれか。
1: 肺結核(pulmonary tuberculosis)
2: 骨盤臓器脱(pelvic organ prolapse)
3: 前立腺肥大症(prostatic hyperplasia)
4: 加齢黄斑変性(age-related macular degeneration)
5: 慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)
女性の不妊症(infertility)の原因になる可能性がある性感染症〈STD〉はどれか。2つ選べ。
1: 梅毒(syphilis)
2: 淋菌感染症(gonococcal infection)
3: 性器ヘルペス(genital herpes)
4: 尖圭コンジローマ(condyloma acuminatum)
5: 性器クラミジア感染症(genital chlamydiosis)
Aさん(47歳、女性、会社員)は、夫(54歳)と2人暮らし。6か月前から月経不順になり、閉経前の症状と思い様子をみていた。しかし、徐々に普段の月経時の出血量よりも多くなり、下腹部痛が出現してきたため、病院の婦人科外来を受診した。診察後、経腟超音波検査の指示が出され、看護師はAさんに検査について説明することになった。
Aさんは、経腟超音波検査で異常所見が認められ、その後の精密検査で子宮体癌uterine corpus cancerと診断されて準広汎子宮全摘出術と両側付属器(卵巣、卵管)切除術を受けた。術後の経過はよく、排尿障害もなく順調に回復していた。術後12日目のバイタルサイン測定時に「身体のほてりがあり、急に汗が出るようになったりして、夜もよく眠れません。そのためかイライラします」と看護師に訴えた。 Aさんに出現している症状の原因はどれか。
1: エストロゲンの減少
2: プロラクチンの減少
3: アンドロゲンの増加
4: オキシトシンの増加
5: プロゲステロンの増加
Aさん(42歳、女性)は、2週前から腰痛と坐骨神経痛とを発症し整形外科で処方された鎮痛薬を内服している。帯下が増えて臭いもあるため婦人科を受診し、子宮頸癌(cancer of the uterine cervix)と診断された。 進行期を決めるためにAさんに行われる検査で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: ヒトパピローマウイルス検査
2: 小腸内視鏡検査
3: 腎盂尿管造影
4: 脊髄造影
5: CT
高齢者の性について正しいのはどれか。
1: 女性の性交痛は起こりにくくなる。
2: 男性は性ホルモンの分泌量が保たれる。
3: 高齢になると異性に対する羞恥心は減退する。
4: セクシュアリティの尊重はQOLの維持に影響する。
妊婦の感染症と児への影響の組合せで正しいのはどれか。
1: 風疹(rubella) ──── 白内障(cataract)
2: 性器ヘルペス(genital herpes) ──── 聴力障害
3: トキソプラズマ症(toxoplasmosis) ──── 先天性心疾患(congenital heart disease)
4: 性器クラミジア感染症(genital chlamydiosis) ──── 小頭症(microcephaly)
更年期障害(climacteric disorder)の女性にみられる特徴的な症状はどれか。
1: 異常発汗
2: 低血圧
3: 妄想
4: 便秘
A さん(52 歳、女性)は、子宮頸癌 (cancer of the uterine cervix) で広汎子宮全摘術後に排尿障害を発症した。退院に向けて自己導尿の練習を開始したが、39.0 ℃の発熱と右背部の叩打痛が出現した。A さんの症状の原因として考えられるのはどれか。
1: 膀胱炎 (cystitis)
2: 虫垂炎 (appendicitis)
3: 腎盂腎炎 (pyelonephritis)
4: 骨盤内膿瘍
A さん(48 歳、専業主婦)は、夫と 2 人で暮らしている。月経周期が 35〜61 日と不規則となり、外来を受診した。診察時、A さんは「一人娘が結婚して遠方に住み、私の体調不良について話しにくく、つらいです。夫とは以前はよく一緒に出かけましたが、今は仕事で忙しく、私は家にいることが多いです」と話した。
医師は更年期障害 (climacteric disorder) と診断した。診察後、A さんは「どうしてこのような症状が出るのかしら」と看護師に尋ねた。A さんへの説明で適切なのはどれか
1: 「子宮が固くなったためです」
2: 「卵管が狭くなったためです」
3: 「卵巣の機能が低下したためです」
4: 「視床下部の機能が低下したためです」
Aさん(17歳、高校生)。身長158cm、体重48kg。Aさんは最近、月経時に下腹部痛が繰り返し出現し、寝込むことが多くなった。心配した母親と一緒に、Aさんは産婦人科クリニックを受診し、医師から機能性月経困難症(functional dysmenorrhea)と診断された。既往歴に特記すべきことはない。
Aさんの下腹部痛についての説明で適切なのはどれか。
1: プロスタグランディンの過剰産生によって起こる。
2: 無排卵性の月経によって起こる。
3: 卵巣内のうっ血によって起こる。
4: 経血の流出によって起こる。
便秘の原因となる加齢に伴う身体的変化で誤っているのはどれか。
1: 大腸粘膜の萎縮
2: 骨盤底筋群の筋力低下
3: 直腸内圧の閾値の低下
4: 大腸の内括約筋の緊張の低下
老年期の加齢に伴う生殖器および生殖機能の変化で正しいのはどれか。
1: 卵巣が肥大する。
2: 腟壁が薄くなる。
3: 精液中の精子がなくなる。
4: 男性はテストステロンが増加する。
高齢者に多い弛緩性便秘の原因で正しいのはどれか。
1: 長期臥床
2: 便意の我慢
3: 腸管内の炎症
4: 下行結腸の蠕動亢進
Aさん(50歳、女性)は、急に体が熱くなったり汗をかいたりし、夜は眠れなくなり疲れやすさを感じるようになった。月経はこの1年間で2回あった。 Aさんのホルモンで上昇しているのはどれか。2つ選べ。
1: エストロゲン
2: プロラクチン
3: プロゲステロン
4: 黄体形成ホルモン〈LH〉
5: 卵胞刺激ホルモン〈FSH〉
Aさん(37歳、女性)は、月経異常で病院を受診し、糖尿病(diabetes mellitus)および高血圧症(hypertension)と診断された。また、満月様顔貌や中心性肥満の身体所見がみられたため検査が行われ、ホルモン分泌異常と診断された。 原因となるホルモンを分泌している臓器はどれか。
1: 副甲状腺
2: 甲状腺
3: 副腎
4: 卵巣
高齢者の健康障害の特徴で正しいのはどれか。
1: 症状の出現は定型である。
2: 治療の効果が現れやすい。
3: 疾患の発生に心理的要因の影響は少ない。
4: 薬物の副作用〈有害事象〉が発生しやすい。