高齢者の疾患の特徴として正しいのはどれか。
1: ADLへの影響は少ない。
2: 症状の出現は定型的である。
3: 環境からの影響を受けにくい。
4: 複数の臓器に障害が生じやすい。
高齢者のうつ病 (depression) の説明で正しいのはどれか。
1: 電気けいれん療法は行わない。
2: 認知症との区別はつきやすい。
3: 三環系抗うつ薬を第一選択薬とする。
4: 若年者と比べて身体症状の訴えが多い。
高齢者の看護において目標志向型思考を重視する理由で最も適切なのはどれか。
1: 疾患の治癒促進
2: 老化現象の進行の抑制
3: 病態の関連図の作成の効率化
4: 生活全体を豊かにするケアの実践
高齢者の薬物動態の特徴で正しいのはどれか。
1: 薬物の吸収の亢進
2: 薬物の代謝の亢進
3: 薬物の排泄の増加
4: 血中濃度の半減期の延長
精神疾患の患者に対する心理教育について正しいのはどれか。
1: 精神分析を実施する。
2: 家族関係が疾患の原因であることを説明する。
3: 症状が悪化するときのサインに気づけるよう指導する。
4: 状態に合わせて服薬量を自分で増減する方法を説明する。
老年期の身体的な特徴で正しいのはどれか。
1: 尿量の増加
2: 味覚の感度の向上
3: 体温調節能の低下
4: 外来抗原に対する抗体産生の亢進
ベンゾジアゼピン系薬を服用中の高齢者について、若年者と比較した特徴で正しいのはどれか。
1: 薬物感受性が低い。
2: 薬物の作用が持続しにくい。
3: 薬物の相互作用が起こりにくい。
4: 薬物の血中濃度が高くなりやすい。
高齢者の性について正しいのはどれか。
1: 女性の性交痛は起こりにくくなる。
2: 男性は性ホルモンの分泌量が保たれる。
3: 高齢になると異性に対する羞恥心は減退する。
4: セクシュアリティの尊重はQOLの維持に影響する。
高齢者のエイジズムについて正しいのはどれか。
1: 高齢者の価値を認めるものである。
2: 高齢者の権利を擁護するものである。
3: 高齢者を生活環境の違いで区別するものである。
4: 高齢者という理由で不当な扱いをするものである。
老年期のうつ病(depression)に特徴的な症状はどれか。
1: 幻覚
2: 感情鈍麻
3: 心気症状
4: 着衣失行
精神科デイケアの目的で最も適切なのはどれか。
1: 陽性症状を鎮静化する。
2: 家族の疾病理解を深める。
3: 単身で生活できるようにする。
4: 対人関係能力の向上を目指す。
更年期障害(climacteric disorder)について正しいのはどれか。
1: 閉経後に症状が始まる。
2: 腹部膨満が特徴的な症状である。
3: 自律神経症状は交感神経系機能の低下による。
4: 自覚症状と他覚的所見とが一致しない傾向がある。
訪問看護の利用者の特徴として正しいのはどれか。
1: 年齢は65〜69歳が最も多い。
2: 要介護度は要支援2が最も多い。
3: 脳血管疾患(cerebrovascular disease)を含む循環器系疾患(circulatory disease)が最も多い。
4: 介護保険よりも医療保険によるサービス受給者が多い。
高齢者に多くみられる疾患とその症状および所見の組合せで正しいのはどれか。
1: 頸椎症(cervical spondylosis) ──── 頸部腫脹
2: 白内障(cataract) ──── 視野欠損
3: 萎縮性腟炎(atrophic vaginitis) ──── 子宮脱出
4: 胃食道逆流症(gastro-esophageal reflux disease) ──── 胸やけ
認知症高齢者との対話で適切なのはどれか。
1: 表情を見せながら話す。
2: 高齢者の横から話しかける。
3: 会話の内容を記憶しているか確認する。
4: 言葉が出てこない時は思い出すまで待ち続ける。
慢性疾患をもつ成人の自己管理を促進する援助はどれか。
1: 行動の習慣化を促す。
2: 医療者が患者の目標を設定する。
3: 結果を優先して評価することを促す。
4: うまくいかない行動に目を向けるよう促す。
老化による身体機能の変化と薬物動態への影響との組合せで正しいのはどれか。
1: 血中蛋白の低下ー薬効の減少
2: 腎血流量の低下ー薬効の減少
3: 肝血流量の低下ー薬効の増大
4: 消化機能の低下ー薬効の増大
成人の身体の特徴について正しいのはどれか。
1: 加齢に伴う聴力の低下は、低音で現れやすい。
2: 青年期は、成人期の中で基礎代謝量が最も高い。
3: 眼の調節力の低下は、硝子体の弾力性低下が原因である。
4: 女性の更年期障害は、テストステロンの分泌低下が原因である。
認知症(dementia)の高齢者に対するノーマライゼーションで正しいのはどれか。
1: 散歩を勧める。
2: 決められた服を着るよう勧める。
3: 重度の場合は精神科病棟に入院を勧める。
4: 食べこぼしのあるときに箸を使用しないよう勧める。