動脈性外出血の止血帯を用いた間接圧迫法について適切なのはどれか。
1: 圧迫開始時刻を記載する。
2: 幅が 1 cmの止血帯を用いる。
3: 動脈圧より低い圧を加える。
4: 圧迫は 2時間に 1回緩める。
成人の静脈血採血で適切なのはどれか。
1: 採血部位から2、3cm中枢側に駆血帯を巻く。
2: 血管の走行に合わせ60度の角度で刺入する。
3: 採血後は刺入部位を圧迫しながら抜針する。
4: 刺入部位は5分以上圧迫し、止血する。
前腕部からの動脈性の外出血に対する用手間接圧迫法で血流を遮断するのはどれか。
1: 鎖骨下動脈
2: 腋窩動脈
3: 上腕動脈
4: 橈骨動脈
静脈血採血の方法で正しいのはどれか。
1: 駆血帯を巻いている時間は2分以内とする。
2: 針の刃面を下に向けて血管内に刺入する。
3: 静脈内に針を刺入したら強く内筒を引く。
4: 針を抜いてから1分程度の圧迫止血を行う。
永久的止血法に含まれるのはどれか。
1: 止血帯法
2: タンポン法
3: 血管結紮法
4: 間接圧迫止血法
Aさん(64歳、男性)は、人工心肺装置を使用した冠動脈バイパス術〈CABG〉を受け、ICUに入室した。手術時間10時間、手術中の輸液量6,200ml、出血量480ml、尿量980mlであった。
手術直後の血圧72/34mmHg、心拍数110/分、心係数2.0l/分/m2、肺動脈楔入圧20mmHgであったため、大動脈からカテーテルが挿入されて大動脈内バルーンパンピング〈IABP〉が行われている。 Aさんへの看護で適切なのはどれか。
1: 四肢に抑制帯を使用する。
2: 背部の清拭を禁忌とする。
3: 両足背動脈の拍動を確認する。
4: Trendelenburg〈トレンデレンブルグ〉体位にする。
触診法による血圧測定で適切なのはどれか。
1: 血圧計は患者の心臓の高さに置く。
2: マンシェットの幅は上腕全体を覆うサイズを選ぶ。
3: 150 mmHgまで加圧して減圧を開始する。
4: 加圧後に1拍動当たり2~4mmHgずつ減圧する。
5: 減圧開始後に初めて脈が触知されたときの値を拡張期血圧とする。
成人の上腕での触診法による血圧測定で適切なのはどれか。
1: ゴム囊中央が上腕の正中線に沿うように合わせる。
2: マンシェットの幅は13~17cmのものを使用する。
3: 加圧後1秒ごとに10mmHg下がる速さで減圧する。
4: 動脈の拍動が触知できなくなった値からさらに40mmHg加圧する。
赤血球濃厚液の輸血について正しいのはどれか。
1: 専用の輸血セットを使用する。
2: 使用直前まで振盪(しんとう)させて使用する。
3: 使用直前に冷蔵庫から取り出して使用する。
4: 呼吸困難出現時は滴下数を減らして続行する。
全身性のけいれん発作時の対応で優先するのはどれか。
1: 血圧測定
2: 四肢の固定
3: 気道の確保
4: 静脈路の確保
血液透析の導入期の看護で適切なのはどれか。
1: 飲水は制限しない。
2: 不均衡症候群に注意する。
3: 透析実施中の歩行を促す。
4: 血圧はシャント肢で測定する。
クリップ式のプローブを用いて手指で経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定する方法で適切なのはどれか。
1: 同じ指で24時間連続で測定する。
2: マニキュアをしたままで測定する。
3: 装着部位に冷感がある場合は温める。
4: 指を挟んだプローブはテープで固定する。
Aちゃん(1歳6か月、男児)は、5日前から発熱し、自宅近くのかかりつけ医に通院していたが解熱せず、昨日から眼球結膜の充血、口唇の発赤と亀裂が出現したため入院した。診察では、体幹の発疹と手足の浮腫もあり、川崎病(Kawasaki disease)および脱水症(dehydration)と診断された。Aちゃんに対し、点滴静脈内注射による脱水症(dehydration)の治療が開始され、左手掌から前腕までシーネで固定された。Aちゃんは機嫌が悪く、両手をバタバタと上下に動かしながら泣いている。左手背の留置針刺入部には、腫脹や発赤はない。
Aちゃんに対する看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: 四肢の抑制を行う。
2: 気をそらすよう工夫する。
3: 点滴静脈内注射のラインを短くする。
4: 点滴静脈内注射の必要性を説明する。
維持血液透析中の看護で適切なのはどれか。
1: シャント肢を抑制する。
2: 室温を18℃に設定する。
3: 筋肉のけいれんの出現に注意する。
4: 患者が吐き気を感じたら座位にする。
Aさん(26歳、男性)は1か月前から動悸と20m程度の歩行でも息切れが出現するようになった。ぶつけた記憶もないのに下肢に出血斑ができるようになり、医療機関を受診した。Aさんは急性白血病acute leukemiaを疑われ、緊急入院し、後腸骨稜から骨髄穿刺を受けた。 身体所見:意識清明、体温37.2℃、呼吸数17/分、脈拍124/分、血圧96/52mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉97%(room air)、両下肢に散在する出血斑あり。 検査所見:Hb5.1g/dL、白血球44,960/μL、血小板1.5万/μL、総ビリルビン1.1mg/dL、尿素窒素19.4mg/dL、クレアチニン0.76mg/dL、CRP2.2mg/dL。 胸部エックス線:縦郭・心陰影・肺野に異常なし。
Aさんの骨髄穿刺の30分後に観察すべき項目で優先度が高いのはどれか。
1: 経皮的動脈血酸素飽和度
2: 穿刺部の止血状態
3: 下肢の運動障害
4: 眼瞼結膜
下肢静脈血栓によって塞栓が起こる可能性があるのはどれか。
1: 腎動脈
2: 肺動脈
3: 大腿動脈
4: 椎骨動脈
5: 中大脳動脈