Aさん(20歳、女性、大学生)は、最近、同じ大学に所属するパートナー(21歳、男性)との性交後に白色帯下が増えた。外陰部に腫瘤はみられず搔痒感や痛みはないが、時々、下腹部に痛みがあった。Aさんは性感染症<STD>(sexually transmitted disease)を疑い、1人で産婦人科クリニックを受診した。診察時の体温36.8 ℃、脈拍62/分であった。
Aさんは「彼とは交際を続けたいので、性感染症<STD>(sexually transmitted disease)のことは黙っていてもよいですか。今日、相談に来たことも彼には話していません」と看護師に話した。 Aさんに対する看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: パートナーには話さなくてもよいと伝える。
2: パートナーに来院を促す電話をすると伝える。
3: Aさんが通う大学の保健センターの看護師に相談するよう勧める。
4: 性感染症<STD>(sexually transmitted disease)に罹患したことをAさんからパートナーに伝えるよう勧める。
性感染症〈STD〉(sexually transmitted disease)について正しいのはどれか。
1: 経口避妊薬の内服が予防に有効である。
2: 患者のパートナーは治療の対象ではない。
3: 10代では性器ヘルペス(genital herpes)の罹患が最も多い。
4: 性器クラミジア感染症(genital chlamydiosis)の罹患は不妊症(infertility)の危険因子である。
Aさん(20歳、女性、大学生)は、最近、同じ大学に所属するパートナー(21歳、男性)との性交後に白色帯下が増えた。外陰部に腫瘤はみられず搔痒感や痛みはないが、時々、下腹部に痛みがあった。Aさんは性感染症<STD>(sexually transmitted disease)を疑い、1人で産婦人科クリニックを受診した。診察時の体温36.8 ℃、脈拍62/分であった。
Aさんの状態に最もあてはまる性感染症<STD>(sexually transmitted disease)はどれか。
1: 性器ヘルペス(genital herpes)
2: 尖圭コンジローマ(condyloma acuminatum)
3: 腟トリコモナス症(vaginal tricomonas infection)
4: 性器クラミジア感染症(genital chlamydiosis)
Aさん(47歳、女性、会社員)は、夫(54歳)と2人暮らし。6か月前から月経不順になり、閉経前の症状と思い様子をみていた。しかし、徐々に普段の月経時の出血量よりも多くなり、下腹部痛が出現してきたため、病院の婦人科外来を受診した。診察後、経腟超音波検査の指示が出され、看護師はAさんに検査について説明することになった。
Aさんはその後、順調に経過し退院した。退院後、初回の外来受診時に看護師がAさんに心配なことを尋ねると「退院のときも性生活の説明を聞きましたが、子宮がなくなって自分の身体がどう変化しているかわからないし、やっぱり性生活のことが気がかりです。夫も私の身体を気遣ってくれて、今日も一緒に病院に来てくれました」と語った。 Aさんへの性生活の説明で適切なのはどれか。
1: 術後1年までは性行為を控える。
2: 夫と別々に説明することを提案する。
3: 性行為再開後は避妊を続けてもらう。
4: 腟の乾燥に対して潤滑ゼリーを用いるとよい。
平成25年(2013年)の感染症発生動向調査による年間の性感染症〈STD〉(sexually transmitted disease)報告数で最も多いのはどれか。
1: 性器クラミジア感染症(genital chlamydiosis )
2: 尖圭コンジローマ(condyloma acuminatum )
3: 性器ヘルペス(genital herpes)
4: 淋菌感染症(gonococcal infection)
Aさん(32歳、男性)は、仕事上のストレスを抱えていた際に知人から誘われ、覚せい剤を常用するようになり逮捕された。保釈後、薬物依存症の治療を受けることができる精神科病院に入院し、治療プログラムに参加することになった。
入院時のAさんへの看護師の対応として適切なのはどれか。
1: 二度と使用しないと約束させる。
2: 回復が期待できる病気であることを伝える。
3: 使用をやめられなかったことに対する反省を促す。
4: 自分で薬物を断ち切る強い意志を持つように伝える。
ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症(human immunodeficiency virus infection)について適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 本人より先に家族に病名を告知する。
2: 国内では異性間性的接触による感染が最も多い。
3: 適切な対応によって母子感染率を下げることができる。
4: 性行為の際には必ずコンドームを使用するよう指導する。
5: HIVに感染していれば後天性免疫不全症候群〈AIDS〉(acquired immunodeficiency syndrome)と診断できる。
女性の不妊症(infertility)の原因になる可能性がある性感染症〈STD〉はどれか。2つ選べ。
1: 梅毒(syphilis)
2: 淋菌感染症(gonococcal infection)
3: 性器ヘルペス(genital herpes)
4: 尖圭コンジローマ(condyloma acuminatum)
5: 性器クラミジア感染症(genital chlamydiosis)