アルツハイマー型認知症(dementia of Alzheimer type)の患者にみられる実行機能障害はどれか。
1: シャツを前後反対に着る。
2: 調理の手順がわからなくなる。
3: 物音がすると食事を中断する。
4: 鏡に映った自分の姿に話しかける。
5: 歯ブラシで髪の毛をとかそうとする。
被験者が図形を描き写す内容が含まれる認知機能の評価はどれか。
1: 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準
2: Mini-Mental State Examination(MMSE)
3: 高齢者の総合機能評価CGA簡易版(CGA7)
4: 改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
認知症(dementia)が疑われる人や認知症の人およびその家族を訪問し、複数の専門職でアセスメントや自立生活の支援を行うのはどれか。
1: 成年後見人
2: 介護認定審査会
3: 認知症対応型通所介護
4: 認知症初期集中支援チーム
A さん(90 歳、女性)は、Alzheimer〈アルツハイマー〉病 (Alzheimer disease) で、重度の認知機能の低下がある。要介護 4 で、短期入所〈ショートステイ〉や通所介護を利用している。長年、長男夫婦が自宅で介護している。
現在の A さんの Alzheimer〈アルツハイマー〉病 (Alzheimer disease) の状態で最も適切なのはどれか
1: 視線を動かすことができる。
2: 車椅子を操作することができる。
3: 季節に合わせて服を選ぶことができる。
4: Mini-Mental State Examination〈MMSE〉20 点である。
Aさん(80歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)の治療のために入院した。Aさんは多弁であり「めがねをとってください」のことを「めとねをとってください」などと話す様子が観察される。 Aさんの症状で正しいのはどれか。
1: 錯語
2: 感情失禁
3: 喚語困難
4: 運動性失語
認知症(dementia)を説明しているのはどれか。
1: 知的発達の遅延
2: 意識障害の出現
3: 全身の筋肉の進行性萎縮
4: 一度獲得した知的機能の衰退
A さん(88 歳、女性)は、中等度の認知症 (dementia) である。介護老人保健施設の短期入所〈ショートステイ〉を利用している。A さんに入浴を勧めると A さんは「風呂なんて嫌だ」と強い口調で言い、理由を聞いても話さない。このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: 全身清拭する。
2: 入浴の必要性を説明する。
3: 石けんとタオルを見せる。
4: 気持ちが落ち着いてから再び入浴を勧める。
高齢者のエイジズムについて正しいのはどれか。
1: 高齢者の価値を認めるものである。
2: 高齢者の権利を擁護するものである。
3: 高齢者を生活環境の違いで区別するものである。
4: 高齢者という理由で不当な扱いをするものである。
Aさん(82歳、女性)は息子(57歳、会社員)と息子の妻(55歳、パート勤務)との3人暮らし。3年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉型認知症Alzheimer diseaseと診断され、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準Ⅱb、要介護2である。Aさんの介護は、主に息子の妻が行っていた。Aさんは、声かけがあれば日常生活動作〈ADL〉を自分で行うことができた。しかし、Aさんは徐々に認知症が重度化し、1人で外出すると帰ってくることができなくなり、夜間に落ちつきなく動き回ることが多くなった。息子と息子の妻はAさんの介護について介護支援専門員に相談していたが、息子の妻は睡眠不足となり、体調を崩してしまった。そのため、Aさんは介護老人保健施設に入所することになった。
看護師からAさんに施設について説明したが、その後もAさんは「ここはどこ」と繰り返し聞いていた。息子の妻は「私がやらなければいけないことは何ですか」と聞いてきた。 息子の妻に対する看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: 「面会に来てください」
2: 「家族会に参加しましょう」
3: 「まずは休息をとりましょう」
4: 「認知症への対応を覚えましょう」
山村部で地震による家屋倒壊と死者が出た災害が発生し、3週が経過した。避難所では、自宅の半壊や全壊の被害にあった高齢者を中心に10 世帯が過ごしている。 高齢者の心のケアとして最も適切なのはどれか。
1: 認知行動療法を行う。
2: 自分が助かったことを喜ぶよう説明する。
3: 地震発生時の状況について詳しく聞き取る。
4: 長年親しんだものの喪失について話せる場をつくる。
判断能力が不十分な認知症高齢者の権利擁護を目的とするのはどれか。
1: 公的年金制度
2: 生活保護制度
3: 後期高齢者医療制度
4: 日常生活自立支援事業
聴覚障害のある患者とのコミュニケーションで正しいのはどれか。
1: 補聴器の使用中は低音で話す。
2: 手話のときは口元を動かさない。
3: 音の反響が強い場所を選択する。
4: 感音性難聴の場合は大きな声で話す。
患者と看護師が面談をする際、両者の信頼関係を構築するための看護師の行動で最も適切なのはどれか。
1: 患者の正面に座る。
2: メモを取ることに集中する。
3: 患者と視線の高さを合わせる。
4: 事前に用意した文章を読み上げる。
高齢者のうつ病 (depression) の説明で正しいのはどれか。
1: 電気けいれん療法は行わない。
2: 認知症との区別はつきやすい。
3: 三環系抗うつ薬を第一選択薬とする。
4: 若年者と比べて身体症状の訴えが多い。
高齢者がMRI検査を受ける前に、看護師が確認する内容で適切なのはどれか。
1: 「夜はよく眠れますか」
2: 「義歯を装着していますか」
3: 「呼吸が苦しいことはありますか」
4: 「水を飲むときにむせることはありますか」