第二次性徴の発現に関与するホルモンはどれか。
1: 抗利尿ホルモン<ADH>
2: 黄体形成ホルモン<LH>
3: 副甲状腺ホルモン<PTH>
4: 甲状腺刺激ホルモン<TSH>
前立腺肥大症(benign prostatic hyperplasia)で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 進行すると水腎症( hydronephrosis )となる。
2: 外科治療は経尿道的前立腺切除術を行う。
3: 直腸診で石の様な硬さの前立腺を触知する。
4: 前立腺を縮小させるために男性ホルモン薬を用いる。
5: 前立腺特異抗原(prostate specific antigen:PSA)値が100ng/mL以上とな る。
Aさん(90歳、女性)は、認知症(dementi)で要介護3。デイサービスの送迎の際に、同居している娘から「食事は家族と同じものを食べていたのですが、昨日から下痢が続いています。発熱はなく、元気はあります」と看護師に話があった。デイサービスでは午前中に不消化便が1回あり、おむつ交換の際に、肛門周囲の発赤がみられた。Aさんへの対応で適切なのはどれか。
1: 腹部マッサージを行う。
2: 経口補水液の摂取を促す。
3: 食物繊維を多く含む食事にする。
4: 石けんを使って肛門周囲を洗う。
女性の骨盤腔内器官について腹側から背側への配列で正しいのはどれか。
1: 尿道 ──── 肛門管 ──── 腟
2: 腟 ──── 尿道 ──── 肛門管
3: 肛門管 ──── 腟 ──── 尿道
4: 尿道 ──── 腟 ──── 肛門管
5: 腟 ──── 肛門管 ──── 尿道
Aさん(47歳、女性、会社員)は、夫(54歳)と2人暮らし。6か月前から月経不順になり、閉経前の症状と思い様子をみていた。しかし、徐々に普段の月経時の出血量よりも多くなり、下腹部痛が出現してきたため、病院の婦人科外来を受診した。診察後、経腟超音波検査の指示が出され、看護師はAさんに検査について説明することになった。
Aさんはその後、順調に経過し退院した。退院後、初回の外来受診時に看護師がAさんに心配なことを尋ねると「退院のときも性生活の説明を聞きましたが、子宮がなくなって自分の身体がどう変化しているかわからないし、やっぱり性生活のことが気がかりです。夫も私の身体を気遣ってくれて、今日も一緒に病院に来てくれました」と語った。 Aさんへの性生活の説明で適切なのはどれか。
1: 術後1年までは性行為を控える。
2: 夫と別々に説明することを提案する。
3: 性行為再開後は避妊を続けてもらう。
4: 腟の乾燥に対して潤滑ゼリーを用いるとよい。
Aさん(50歳、女性)は、急に体が熱くなったり汗をかいたりし、夜は眠れなくなり疲れやすさを感じるようになった。月経はこの1年間で2回あった。 Aさんのホルモンで上昇しているのはどれか。2つ選べ。
1: エストロゲン
2: プロラクチン
3: プロゲステロン
4: 黄体形成ホルモン〈LH〉
5: 卵胞刺激ホルモン〈FSH〉
腹圧性尿失禁(stress incontinence of urine)のケアとして適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 下腹部を保温する。
2: 骨盤底筋群訓練を促す。
3: 定期的な水分摂取を促す。
4: 恥骨上部の圧迫を指導する。
5: 尿意を感じたら早めにトイレへ行くことを促す。
Aちゃん(2歳10か月、女児)は昨日から下痢と嘔吐を繰り返し、食事が摂れなくなったため、母親に抱かれて小児科外来を受診した。診察の結果、ウイルス性胃腸炎viral gastroenteritisによる中等度の脱水症dehydrationと診断され入院した。入院時、体温38.2℃、呼吸数36/分、心拍数136/分であった。3日前の保育所の身体計測では身長90cm、体重12.5kgであった。
Aちゃんにみられる状態はどれか。
1: 昏睡状態である。
2: 流涙は普段と変わらない。
3: 体重は3日前と変わらない。
4: 排尿頻度は普段通りである。
5: 皮膚のツルゴールは低下している。
Aさん(54歳、女性)は、排便困難のため外来を受診し、酸化マグネシウムとセンナとを処方された。腹腔内手術の既往歴がある。 Aさんへの指導で適切なのはどれか。
1: 「運動は控えてください」
2: 「下痢が続いても心配ありません」
3: 「おなかの張りが続くようなら、また受診してください」
4: 「旅行をする場合は酸化マグネシウムの内服を控えてください」
下部尿路症状のうち蓄尿症状はどれか。2つ選べ。
1: 尿失禁
2: 残尿感
3: 腹圧排尿
4: 尿線途絶
5: 尿意切迫感
A さん(30 歳、経産婦)は、妊娠 40 週 1 日で、妊娠経過は順調であった。本日、午後 5 時に体重 3,900 g の女児を正常分娩した。会陰縫合術を受け、分娩時出血量は400 mL であった。分娩後 2 時間のバイタルサインは、体温 37.1 ℃、脈拍 64/分、血圧 124/70 mmHg であった。排尿後の子宮底の位置は臍下 1 横指、収縮良好で帰室した。A さんは午後 8 時に夕食を全量摂取し、寝るまでに水を 500 mL 飲んだ。
翌朝、A さんは体温 36.8 ℃、血圧 116/66 mmHg であった。就寝後から朝まで排尿はなく、子宮底の位置は臍高であった。A さんの状態で経過観察してよいのはどれか
1: 尿意なし
2: 脈拍 110/分
3: 軟らかく触れる子宮底
4: 会陰切開縫合部の痛み
A さん(52 歳、男性)は、 5 年前に健康診断で高血圧を指摘されていたが、そのままにしていた。 5 年ぶりに健康診断を受けたところ尿蛋白+で、内科を受診し腎機能障害を指摘された。A さんは、身長 160 cm、体重 56 kg であり、体温 36.1 ℃、呼吸数18/分、脈拍 64/分、整で、血圧 166/96 mmHg であった。血液検査データは、Hb9.3 g/dL、アルブミン 3.6 g/dL、クレアチニン 2.3 mg/dL、HbA1c 5.6 %、K 3.9mEq/L、推算糸球体濾過量〈eGFR〉25 mL/分/1.73 m2 であり、特に自覚症状はなく、浮腫はみられない。
A さんは、慢性腎臓病 (chronic kidney disease) ステージ 4 と診断され、精査目的で入院した。「特に症状がないのに腎臓が悪いと言われて本当に驚いたよ。高血圧が関係していると医師に言われたけれど、どういうことですか」と A さんが看護師に尋ねた。A さんへの説明で適切なのはどれか。
1: 「高血圧で尿が少なくなり腎臓を悪くします」
2: 「高血圧が続くと腎臓の濾過機能が低下します」
3: 「高血圧では腎臓病の症状が現れにくくなります」
4: 「腎臓の機能がさらに低下すると血圧は低くなります」
Aさん(64歳、男性)は、2年前に前立腺癌(prostate cancer)と診断され、内分泌療法を受けていた。1か月前から体動時に強い痛みが腰部に生じるようになり、外来を受診したところ腰椎転移と診断された。 Aさんに生じている痛みで最も考えられるのはどれか。
1: 関連痛
2: 体性痛
3: 中枢痛
4: 内臓痛
Aさん(28歳、女性、会社員)は、結婚後1年で夫と2人で暮らしている。仕事上の役割も増えている。次回月経予定日を2週過ぎても月経がみられないため、勤務先近くの産婦人科クリニックを受診した。月経周期は28日型で、最終月経は3月2日から4日間であった。診察の結果、妊娠と診断された。
Aさんの次回の受診は4週後になった。Aさんは「数日前から朝起きたときやおなかがすいたときに吐き気がします。次の受診までに私の体にどのような変化が起こるのでしょうか」と話した。 看護師のAさんに対する説明で最も適切なのはどれか。
1: 「体がかゆくなります」
2: 「おりものが多くなります」
3: 「仰向けで寝ていると気分が悪くなります」
4: 「下肢にけいれんが起こりやすくなります」
Aさん(71歳、女性)は、要介護1で、ベッドからの立ち上がりや入浴などに一部介助を必要とするが、歩行器で室内を移動できる。失禁することがあるため失禁用のパッドを装着している。Aさんは介護老人保健施設の短期入所〈ショートステイ〉を利 用している。入所した日の夕方から、水様便と嘔吐とがみられ、感染性胃腸炎(infectious gastroenteritis)が疑われてトイレ付きの個室に移動した。
Aさんは下痢と嘔吐の症状が続き、発症当日の夜から、集中力の低下と頻脈とがみられた。口渇はない。翌朝は症状が軽減したものの、午後になり見当識障害も現れた。 Aさんに起きている状態として最も考えられるのはどれか。
1: 脱水
2: 硬膜下血腫(subdural hematoma)
3: 認知症(dementia)の中核症状
4: 隔離による拘禁症状
健康な成人における1日の平均尿量はどれか。
1: 100mL
2: 500mL
3: 1,500mL
4: 2,500mL
Aさん(45歳、男性)は、10年ぶりに会った友人から顔貌の変化を指摘された。 顔貌変化を図に示す。 Aさんの顔貌変化を引き起こしたホルモンはどれか。
1: 成長ホルモン
2: 副甲状腺ホルモン
3: 副腎皮質ホルモン
4: 甲状腺刺激ホルモン
Aさん(50歳、男性)は肝硬変cirrhosisと診断され、腹水貯留と黄疸がみられる。 Aさんに指導する食事内容で適切なのはどれか。
1: 塩分の少ない食事
2: 脂肪分の多い食事
3: 蛋白質の多い食事
4: 食物繊維の少ない食事
急性期患者の生体反応で正しいのはどれか。
1: 異化が亢進する。
2: 症状の変化は緩やかである。
3: サイトカイン分泌が低下する。
4: 副腎皮質ホルモンの分泌が低下する。
Aさん(76歳、女性)、ステージ2の慢性腎臓病(chronic kidney disease)と診断された。身長146cm、体重50kg。日常生活は自立し、毎日家事をしている。週2回、ビールをグラス1杯程度飲んでいる。 Aさんへの生活指導の内容で優先されるのはどれか。
1: 安静
2: 禁酒
3: 減塩
4: 体重の減量