第101回午前第87問の類似問題

第111回午後:第10問

指定訪問看護ステーションには常勤換算で(  )人以上の看護職員を配置することが定められている。  (  )に入るのはどれか。

Aさん(50歳、男性)は、23歳で統合失調症(schizophrenia)を発症し、精神科病院へ5回入院したことがある。1年前に、被害妄想が原因で隣人に暴力を振るい措置入院となった。入院後2か月で自傷他害の恐れは消失し、医療保護入院へ切り替えられたが、幻覚や妄想があり家族へ1日に何回も電話をかけていた。その後は家族へ電話をかける回数が減り、病棟での生活も安定してきた。幻聴は続いているが、自分の身の回りのことは自分で行えるようになった。作業療法も継続して参加できていることから、退院を検討することになった。

第107回午前:第106問

Aさんの退院について、両親は「退院は反対。入院前のように隣人とトラブルになるのではないかと不安です。私達も高齢になってきたので負担が大きいです」と話した。 このときの両親への看護師の対応で適切なのはどれか。

1: 退院後に活用できる社会資源について情報提供する。

2: Aさんの主治医に入院の継続を依頼するよう勧める。

3: Aさんの現在の病状を隣人に説明するよう勧める。

4: 退院の承諾は家族の義務であることを伝える。

第104回午前:第32問

生活保護法に基づき保護を決定するのはどれか。

1: 保健センター

2: 福祉事務所

3: 保健所

4: 病 院

山間部の地域で、 1 時間雨量 80 mm 以上の降雨で土石流が発生し、地域の住民は市民体育館に避難した。避難所には近くの医療機関から医師と看護師とが派遣された。

第104回午前:第118問

発災直後の避難所で対応する看護師の行動で最も適切なのはどれか

1: ボランティアを手配する。

2: 災害給付金の説明をする。

3: 心のケアに時間をかける。

4: 重症度に応じて診療の優先順位をつける。

第111回午前:第30問

育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律〈育児・介護休業法〉における介護休業の取得で正しいのはどれか。

1: 介護休業は分割して取得することはできない。

2: 介護の対象者1人につき半年を限度に取得できる。

3: 要介護状態にある配偶者を介護するために取得できる。

4: 介護老人福祉施設に入所している家族の面会のために取得できる。

第108回午後:第63問

現在の日本の精神医療で正しいのはどれか。

1: 精神保健福祉センターは各市町村に設置されている。

2: 精神病床に入院している患者の疾患別内訳では認知症が最も多い。

3: 精神障害者保健福祉手帳制度によって通院医療費の給付が行われる。

4: 人口当たりの精神病床数は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中では最も多 い。

第100回午前:第76問

プロセスレコードを記載する目的で正しいのはどれか。

1: 患者の病的な言動を特定する。

2: 一日の看護の経過を記録に残す。

3: 事故につながる可能性のある看護行為を分析する。

4: 看護場面における看護師自身の感情の動きに気づく。

第105回午後:第64問

看護基準の目的で最も適切なのはどれか。

1: 看護の質の保証

2: 個別的な看護の促進

3: 看護業務の負担の軽減

4: 高度な看護技術の提供

Aさん(20歳、女性、外国籍)は、6月に来日し、9月に大学に入学した。入学して1週後、Aさんは大学でめまいを起こして座り込み、同じ国から昨年留学生として来日した友人に付き添われ病院の内科外来を受診した。外来では多くの患者が受診を待っており、診察までに時間がかかっていた。Aさんは、日常会話程度の日本語が話せ「身体がだるくて立っていられません」と看護師に伝えた。

第109回午後:第120問

Aさんが入院したという知らせを受けて、Aさんの家族が来日し、病棟に見舞いに来た。Aさんの家族は、Aさんの身の回りの世話を泊まり込みで行うために、大量の私物を持ち込んでいる。看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1: Aさんと家族が納得できる解決策を話し合う。

2: 希望通りAさんの病室に泊まることを許可する。

3: 日本では家族の泊まり込みはできないと説明する。

4: 近隣のホテルに泊まって、日中のみ通うよう勧める。

Aさん(47歳、男性)は、統合失調症(schizophrenia)で20年間精神病院に入院している。父親はすでに亡くなっており、80歳になる母親は病気がちのため、面会は年に1回程度である。Aさんは看護師の声かけに応じて、月に1回の病棟レクリエーションや週に2回の作業療法に参加している。それ以外の時間はほとんど病室のベッド上で寝て過ごしている。発病以来、薬物療法を続けており、時々飲み忘れることはあるが、ほぼ自己管理できている。病状は安定していることから、退院の話が出るようになった。

第100回午後:第116問

Aさんのベッド周囲の状況について同室者から看護師に苦情の訴えがあった。 看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1: Aさんと話し合いながら整理・整頓(せいとん)を行う。

2: 同室者にAさんの病状について説明を行う。

3: Aさんの母親に連絡を取り、不要な物を持ち帰ってもらう。

4: 看護師が定期的にAさんのベッド周囲の整理・整頓(せいとん)を行う。

Aさん(82歳、女性)は息子(57歳、会社員)と息子の妻(55歳、パート勤務)との3人暮らし。3年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉型認知症Alzheimer diseaseと診断され、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準Ⅱb、要介護2である。Aさんの介護は、主に息子の妻が行っていた。Aさんは、声かけがあれば日常生活動作〈ADL〉を自分で行うことができた。しかし、Aさんは徐々に認知症が重度化し、1人で外出すると帰ってくることができなくなり、夜間に落ちつきなく動き回ることが多くなった。息子と息子の妻はAさんの介護について介護支援専門員に相談していたが、息子の妻は睡眠不足となり、体調を崩してしまった。そのため、Aさんは介護老人保健施設に入所することになった。

第111回午後:第99問

入所して1週後。Aさんは、朝、声をかけられてもなかなか目を覚まさない。午前中は看護師が他の入所者と交流することを目的に共有スペースに誘導するが、Aさんは共有スペースの椅子に座ったまま眠ってしまい、レクリエーションヘ誘われても参加はしない。夕方から夜間にかけてAさんは活動的となり、施設の廊下を歩き職員に話しかけている。  Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1: 朝の入浴を勧める。

2: 日中の散歩に誘う。

3: 朝はAさんが自分で起きるまで待つ。

4: 日中は椅子に座って過ごしてもらう。

第108回午後:第48問

判断能力が不十分な認知症高齢者の権利擁護を目的とするのはどれか。

1: 公的年金制度

2: 生活保護制度

3: 後期高齢者医療制度

4: 日常生活自立支援事業

Aさん(79歳、女性)。自宅の玄関で転倒し、救急外来で第12胸椎の圧迫骨折(compression fracture)と診断され、安静目的で入院した。 既往歴 : 5年前に大腿骨骨折(femoral fracture)。 現病歴 : 2年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉病(Alzheimer disease)を発症。記憶障害があるが、失認、観念運動失行および失語はなし。 生活歴 : 要介護1。同じ敷地内に住む長男夫婦は仕事をしている。ADLは自立。

第106回午後:第94問

入院当日、Aさんは看護師に「ここはどこですか」と同じ質問を繰り返している。 このときの看護で最も適切なのはどれか。

1: 体幹を抑制する。

2: 家族に夜間の付き添いを依頼する。

3: ナースステーションにベッドを移動する。

4: 骨折で入院していることを繰り返し伝える。

第106回午後:第66問

公的年金制度について正しいのはどれか。

1: 学生は申請によって納付が免除される。

2: 生活保護を受けると支給が停止される。

3: 保険料が主要財源である。

4: 任意加入である。

5: 積立方式である。

第105回午前:第10問

チーム医療で正しいのはどれか。

1: 国家資格を持つ者で構成される。

2: リーダーとなる職種を固定する。

3: 他施設との間で行うことはできない。

4: メンバー間で情報を共有して意思決定をする。

第104回午後:第39問

看護師の業務で正しいのはどれか。

1: グリセリン浣腸液の処方

2: 褥婦への療養上の世話

3: 酸素吸入の流量の決定

4: 血液検査の実施の決定

Aさん(28歳、女性、外国籍)は3年前に日本人の夫と結婚し来日した。簡単な日本語を話せたため、来日した半年後からコンビニエンスストアでアルバイトを始めた。最近になり、夫は仕事で帰りが遅くなることが多くなった。Aさんが「お客さんが自分の悪口を言っている」と話したが、夫は気にしなかった。その後、アルバイト先の上司から「Aさんが奇声を発している」「ぶつぶつと独り言を言って歩き回っている」と夫に連絡があった。夫が病院に付添い精神科外来を受診し、統合失調症schizophreniaと診断されて入院となった。入院時、Aさんの髪は乱れ、誰かに見張られている気がすると怯えていた。

第111回午前:第120問

入院後2か月が経過した。Aさんは独り言を言うことはあったが、他の入院患者と口論になることはなかった。作業療法士から「Aさんは手先が器用で、作業療法中は楽しそうに過ごしています」と情報を得た。退院に向けた担当看護師との面談で、Aさんは「手芸が楽しかった」「家に1人でいると寂しい」と話した。  退院に向けてAさんに提案する社会資源として適切なのはどれか。

1: 共同生活援助〈グループホーム〉

2: 短期入所〈ショートステイ〉

3: 通訳のボランティア

4: 精神科デイケア

Aさん(23歳、女性)。両親との3人暮らし。Aさんは大学受験に失敗して以来、自宅に引きこもりがちになった。1年前から手洗いを繰り返すようになり、最近では夜中も起き出して手を洗い、手の皮膚が荒れてもやめなくなった。心配した母親が付き添って受診したところ、Aさんは強迫性障害(obsessive-compulsive disorder)と診断された。母親は、Aさんについて「中学生までは成績優秀で、おとなしい子どもだった」と言う。Aさんには極度に疲労している様子がみられたことから、その日のうちに任意入院となった。

第107回午後:第109問

入院後、Aさんは主治医と話し合い、1日の手洗いの回数を決めたが、毎日その回数を超えて手洗いを続けている。看護師が確認するといつも洗面所にいる。 Aさんが決めた回数を超えて洗面所で手洗いを続けているときに、看護師がとる対応で適切なのはどれか。

1: 手洗いを続けてしまうことについてAさんと一緒に話し合う。

2: 病棟は清潔であることをAさんに説明する。

3: 主治医にAさんの隔離について相談する。

4: Aさんと決めた手洗いの回数を増やす。

Aさん(25歳、男性)は、未婚で両親と3人で暮らしている。大学卒業後に就職し、仕事も順調であった。4ヶ月前、仕事のミスがあったことをきっかけに気分が落ち込み、食欲のない状態が1ヶ月ほど続いたが、通勤は何とか続けていた。Aさんは、2ヶ月前から不眠を訴えるようになり、先月からは、高額なマンションや車の購入契約をしたり、貯金の全額を宝くじの購入に費やしてしまうなどの行為がみられるようになった。Aさんは、心配した両親に付き添われて精神科病院を受診した。

第100回午後:第120問

入院して1ヶ月が経過したAさんは、服薬による治療で多弁や易怒性などの症状が改善し、落ち着いて過ごせるようになった。Aさんは治療を継続する必要性についても理解している。看護師が家族への退院指導を行うことになった。 Aさんの家族への指導で最も適切なのはどれか。

1: 「薬は家族が管理してください」

2: 「今後も入院治療が定期的に必要になります」

3: 「症状が悪化する兆候を見逃さないようにしましょう」

4: 「服薬をしていれば症状は悪化しないので安心してください」

Aさん ( 40歳、男性 )は、大学 1年生のときに統合失調症 (schizophrenia)を発症し、精神科病院に 20年入院している。今回、退院して両親と同居することになった。入院中は定期的に作業療法に参加しており、日常生活は自立している。服薬は自己管理となっているが、時々飲み忘れることがある。

第103回午後:第113問

退院後 3か月、 Aさんは処方どおりに服薬している。 Aさんの母親から「退院してからずっと 1日中家の中で何もせず過ごしています。夫は本人に働くよう言っています」と看護師に相談があった。母親への対応として最も適切なのはどれか。

1: 「もう一度入院を考えてみますか」

2: 「アルバイトを探してはいかがですか」

3: 「Aさんはどう考えているようですか」

4: 「お薬の調整を主治医に相談してみましょうか」