災害急性期に看護師が行う対応で最も適切なのはどれか。
1: 情報の発信を行う。
2: 各自の判断で行動する。
3: 災害現場の安全を確保する。
4: 災害時の対応マニュアルの見直しをする。
災害急性期における精神障害者への看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: 名札の着用を指示する。
2: 災害の状況については説明しない。
3: 不眠が続いても一時的な変化と判断する。
4: 服薬している薬剤を中断しないように支援する。
午前 6時 30分、 A県立病院の看護師は勤務中に突然、立っていられないほどの大きな揺れを感じた。病院の電源は自家発電に切り替わり A県北部を震源とするマグニチュード 7.0の地震が発生したと院内放送があった。
病棟看護師が発災直後にとる行動で最も優先するのはどれか。
1: 病棟内の患者の安全確認
2: 病院外への患者の避難誘導
3: 水道・ガスの被害状況の確認
4: 患者への病棟内は安全という通知
災害の慢性期 (復興期 )における避難所内の看護師の役割で最も適切なのはどれか。
1: 住宅支援
2: 感染予防
3: 安全な避難と誘導
4: 居住スペースの確保
午前9時頃、震度5強の地震が発生した。二次救急医療機関の救命救急病棟に勤務する看護師は、自身の身の安全を確保し、揺れが収まると病院の災害発生時のマニュアルに沿って行動を開始した。病棟には人工呼吸器を使用中の患者が1人、輸液ポンプを使用中の患者が3人、酸素療法中の患者3人が入院している。
この時点の看護師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 被災状況の報告
2: 入院患者の避難誘導
3: 傷病者の受け入れ準備
4: 入院患者の状態の把握
5: 使用中の医療機器の作動状況の確認
災害発生後、避難先の体育館で生活を始めた高齢者への対応で最も適切なのはどれか。
1: トイレに近い場所を確保する。
2: 持参薬を回収して被災者に分ける。
3: 区画された範囲内で過ごすよう促す。
4: 私語を控えて館内の静穏が保てるように指導する。
災害拠点病院について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 広域災害医療に対応する。
2: 災害発生時に指定される。
3: 医療救護班の派遣機能を持つ。
4: 免震構造であることが指定要件である。
5: 救急救命士の配置が義務付けられている。
山間部の地域で、 1 時間雨量 80 mm 以上の降雨で土石流が発生し、地域の住民は市民体育館に避難した。避難所には近くの医療機関から医師と看護師とが派遣された。
土石流で家を失った被災者は市民体育館から仮設住宅へ移動した。仮設住宅には1 人暮らしの世帯が多い。看護師が仮設住宅の巡回訪問を行うことになった。災害の慢性期(復興期)の看護師の巡回訪問の主な目的として適切でないのはどれか。
1: 感染症を予防する。
2: 救援物資を届ける。
3: 室内の安全性を確認する。
4: 生活習慣病の重症化を予防する。
災害派遣精神医療チーム(DPAT)で正しいのはどれか
1: 厚生労働省が組織する。
2: 被災地域の精神科医療機関と連携する。
3: 発災1か月後に最初のチームを派遣する。
4: 派遣チームの食事は被災自治体が用意する。
災害派遣医療チーム〈DMAT〉の活動で最も適切なのはどれか。
1: 被災地域内での傷病者の搬送を行う。
2: 外傷後ストレス障害〈PTSD〉に対応する。
3: 長期の継続的な医療を行う。
4: 被災地の復興を手助けする。
山間部の地域で、 1 時間雨量 80 mm 以上の降雨で土石流が発生し、地域の住民は市民体育館に避難した。避難所には近くの医療機関から医師と看護師とが派遣された。
看護師の A さんは、土石流の発生直後から被災地に 1 か月派遣された。その後、病院に戻り 3 か月が経過した。A さんは勤務中に表情が乏しく考え込む様子がみられた。A さんへの看護管理者の対応として最も適切なのはどれか。
1: 忙しい部署に異動させる。
2: 仕事に専念するよう伝える。
3: すぐに忘れるものだと励ます。
4: 体験を語ることができる場を設ける。
大震災の2日後、避難所にいる成人への心理的援助で適切なのはどれか。
1: 宗教の多様性への配慮は後で行う。
2: 会話が途切れないように話しかける。
3: 確証がなくても安全であると保証する。
4: ストレス反応に関する情報提供を行う。
災害医療について正しいのはどれか。
1: 災害拠点病院は市町村が指定する。
2: 医療計画の中に災害医療が含まれる。
3: 防災訓練は災害救助法に規定されている。
4: 災害派遣医療チーム〈DMAT〉は災害に関連した長期的な医療支援活動を担う。
災害発生後の時期と災害看護活動の組合せで最も適切なのはどれか。
1: 災害発生直後〜数時間 ──── 食中毒予防
2: 災害発生後 3 日〜 1 週 ──── 外傷後ストレス障害〈PTSD〉 (post-traumatic stress disorder) への対応
3: 災害発生後 1 週〜 1 か月 ──── 廃用症候群 (disuse syndrome) の予防
4: 災害発生後 1 か月以降 ──── 救命処置
午前 6時 30分、 A県立病院の看護師は勤務中に突然、立っていられないほどの大きな揺れを感じた。病院の電源は自家発電に切り替わり A県北部を震源とするマグニチュード 7.0の地震が発生したと院内放送があった。
看護師はトリアージを待っている被災者の 1人が床に倒れているのを発見した。看護師が最初に行う対応で適切なのはどれか。
1: 自動体外式除細動器〈AED〉を装着する。
2: 呼びかけに対する反応を確認する。
3: 胸骨圧迫を開始する。
4: 大声で人を呼ぶ。
Aさん(38歳、男性)。23時ころ、徒歩で来院した。Aさんは胸を押さえ苦しそうに待合室で座っており、救急外来の看護師が声をかけると、Aさんは日本語を少し話すことができ、外出中に急に胸が痛くなったと話した。Aさんは英語は話せないようだった。Aさんは日本語学校の学生であり、Aさんの指定した番号に電話したところ、Aさんの妻につながり、日本語でのコミュニケーションが可能であった。妻は1時間後に病院に到着できるということだった。この病院には、夜間にAさんの母国語を話せる職員はいなかった。
医師の診察までに救急外来の看護師が行う対応として適切なのはどれか。
1: Aさんの在留資格を確認する。
2: Aさんの母国の大使館に連絡する。
3: Aさんの理解度に応じた日本語で症状を聴取する。
4: 妻が来院するまでAさんに待合室で待ってもらう。
Aさん(70歳、男性)は、妻(68歳)と2人暮らし。3年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis)(ALS)と診断され、在宅で療養生活を続けていた。その後、Aさんは症状が悪化し、入院して気管切開下の人工呼吸療法、胃瘻による経管栄養法を受けることになった。妻は、退院後に必要なケアの技術指導、人工呼吸器や胃瘻の管理方法、緊急・災害時の対応について病棟看護師から指導を受けた。退院前カンファレンスにおいて、訪問看護のほかに必要な在宅サービスについて検討することになった。妻は慢性腎不全(chronic renal failure)のため、週に3回の血液透析を受けており、1回に約6時間の外出が必要である。
退院から2週後、妻から「昨日、私が透析を受けている病院で災害が発生した場合の診療について説明がありました。在宅での生活にも少し慣れてきたし、夫のことも気になるので、あらためて災害に備えておきたいのですが、何から始めればよいでしょうか」と訪問看護師に相談があった。 訪問看護師が妻に指導する内容で最も優先度が高いのはどれか。
1: 予備の電源の選び方
2: 福祉避難所への移動手段
3: 災害用持ち出し物品の準備
4: 足踏み式吸引器の使用方法
患者と看護師の間の専門的な援助関係で適切なのはどれか。
1: 自然発生的に成立する。
2: 援助方法は看護師に一任される。
3: 患者のニーズに焦点がおかれる。
4: 日常的な会話を中心に展開する。
高速道路で衝突事故が発生し、20人が受傷した。A病院は、5人の重症患者を受け入れ、あわただしい雰囲気となっている。 医療を安全かつ円滑に行うために、救急外来のリーダー看護師に求められる役割として誤っているのはどれか。
1: チームで患者情報を共有する。
2: スタッフの役割分担を明確にする。
3: 患者誤認が生じないように注意喚起する。
4: 電話による安否の問い合わせに回答する。
災害に関する記述で正しいのはどれか。
1: 災害時の要配慮者には高齢者が含まれる。
2: 人為的災害の被災範囲は局地災害にとどまる。
3: 複合災害は同じ地域で複数回災害が発生することである。
4: 発災直後に被災者診療を行う場では医療の供給が需要を上回る。