第100回午前第3問の類似問題

第109回午後:第38問

判断能力のある成人患者へのインフォームド・コンセントにおける看護師の対応で適切なのはどれか。

1: 患者の疑問には専門用語を用いて回答する。

2: 今後の治療に関しては医療者に任せるように話す。

3: 治療方針への同意は撤回できないことを説明する。

4: 納得ができるまで医師からの説明が受けられることを伝える。

第104回午前:第4問

医療従事者による十分な説明に基づく患者の同意を示すのはどれか。

1: エンパワメント

2: コンプライアンス

3: リスクマネジメント

4: インフォームド・コンセント

Aさん(28歳、女性、外国籍)は3年前に日本人の夫と結婚し来日した。簡単な日本語を話せたため、来日した半年後からコンビニエンスストアでアルバイトを始めた。最近になり、夫は仕事で帰りが遅くなることが多くなった。Aさんが「お客さんが自分の悪口を言っている」と話したが、夫は気にしなかった。その後、アルバイト先の上司から「Aさんが奇声を発している」「ぶつぶつと独り言を言って歩き回っている」と夫に連絡があった。夫が病院に付添い精神科外来を受診し、統合失調症schizophreniaと診断されて入院となった。入院時、Aさんの髪は乱れ、誰かに見張られている気がすると怯えていた。

第111回午前:第118問

入院当日に看護師が行う情報収集で最も優先するのはどれか。

1: 症状が日常生活に与える影響

2: アルバイト先の人間関係

3: 医療用語の理解力

4: 精神疾患の家族歴

Aさん男性、(26歳、会社員)は、高校時代に自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)の診断を受け、外来通院をしながら仕事を続けていた。これまでの職場ではストレスが少なく、規則正しい生活ができていた。しかし、1か月前に新しい職場に異動になってから生活が不規則となり、数日前より無断欠勤が続いている。同居している家族に対して Aさんは「家にいると仕事のことばかり考えてしまい眠れない。食欲もないし、環境を変えてゆっくり休みたい」と話したため、Aさんは家族とともに精神科外来を受診し、休養目的で任意入院することになった。

第109回午前:第112問

看護師が入院時に聴取する情報で優先度が高いのはどれか。

1: 業務量の変化

2: 職場での人間関係

3: 最近1か月の生活状況

4: 無断欠勤に対する親の反応

第110回午前:第16問

緩和ケアの説明で適切なのはどれか。

1: 入院が原則である。

2: 家族もケアの対象である。

3: 創の治癒を目的としている。

4: 患者の意識が混濁した時点から開始する。

第105回午前:第38問

患者の状態と看護師のコミュニケーションの方法との組合せで正しいのはどれか。

1: 構音障害 ──── 発音を促す

2: 聴力障害 ──── 後方から声をかける

3: 認知症(dementia) ─── 患者のペースに合わせて話す

4: 失語 ──── 言葉の誤りを繰り返し訂正する

第102回午後:第33問

聴覚障害のある患者とのコミュニケーションで正しいのはどれか。

1: 補聴器の使用中は低音で話す。

2: 手話のときは口元を動かさない。

3: 音の反響が強い場所を選択する。

4: 感音性難聴の場合は大きな声で話す。

第111回午後:第35問

構音障害がある成人患者への対応で適切なのはどれか。

1: 手話で説明する。

2: 筆談を提案する。

3: 耳元で話しかける。

4: 不明瞭な言語は繰り返し聞き直す。

第108回午後:第70問

診療情報の取り扱いで適切なのはどれか。

1: 診療情報の開示請求は患者本人に限られる。

2: 医療者は患者が情報提供を受けることを拒んでも説明する。

3: 2類感染症の届出は患者本人の同意を得なければならない。

4: 他院へのセカンドオピニオンを希望する患者に診療情報を提供する。

第103回午前:第86問

患者の権利について適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 患者は自分の医療情報を見ることができる。

2: 患者は一度同意した治療方針を拒否できない。

3: 患者はセカンドオピニオンを受けることができる。

4: 患者が病室に不在の場合は検査の同意を家族から得る。

5: 患者情報は患者と家族の同意なく保険会社に開示できる。

Aさん(74歳、男性)は、強い下腹部痛のため救急車で搬入された。Aさんは顔面蒼白で、冷汗をかき、腹部を押さえている。一緒に来た妻は、「夫はいつも尿が出にくい。夜は、3回はトイレに行くのに、昨夜は行かなかった。今朝もポタポタとしか出なかった。便秘はしていない」と話した。Aさんは4年前に脳梗塞(cerebral infarction)になり、重い構音障害があるが理解力に問題はなく、身の回りのことは全部自分でできている。搬入時のAさんは、看護師と視線を合わせることができ、問いかけにはうなずきで答えている。

第100回午後:第101問

処置を終えたAさんは、治療のため入院した。 Aさんとコミュニケーションをとるうえで適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 筆談用の文房具を準備する。

2: 理解を助ける絵カードを準備する。

3: 構音の間違いを直して練習させる。

4: 補聴器や眼鏡の使用状況を妻に確認する。

5: 問いかけはopen-ended question〈開かれた質問〉にする。

第104回午後:第67問

プロセスレコードについて正しいのはどれか。

1: 看護過程の 1 つの段階である。

2: 患者と家族間の言動を記述する。

3: 看護師の対人関係技術の向上に活用する。

4: 患者の精神症状をアセスメントする方法である。

第107回午前:第89問

精神科病院で行動制限を受ける患者への対応で正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 行動制限の理由を患者に説明する。

2: 原則として2名以上のスタッフで対応する。

3: 信書の発受の対象は患者の家族に限定する。

4: 精神保健指定医による診察は週1回とする。

5: 12時間を超えない隔離は看護師の判断で実施する。

第106回午前:第88問

入院集団精神療法において、看護師が担うリーダーの役割で正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 患者間の発言量を均等にする。

2: 沈黙も意味があると受け止める。

3: メンバーの座る位置を固定する。

4: 患者の非言語的サインに注目する。

5: 話題が変わった場合はすぐに戻す。

第101回午前:第84問

理解力に問題のない入院中の成人患者を対象にした看護研究を行うこととした。 倫理的配慮で適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 研究参加の同意は後で撤回できることを患者に説明する。

2: 患者が自室に不在の場合、研究参加の同意は家族から得る。

3: 発表用のデータには患者の実名を記載する。

4: 個人情報が含まれた研究の書類は、施錠できる場所に保管する。

5: 研究が終了したとき、研究者の守秘義務は免除される。

午前9時頃、震度5強の地震が発生した。二次救急医療機関の救命救急病棟に勤務する看護師は、自身の身の安全を確保し、揺れが収まると病院の災害発生時のマニュアルに沿って行動を開始した。病棟には人工呼吸器を使用中の患者が1人、輸液ポンプを使用中の患者が3人、酸素療法中の患者3人が入院している。

第111回午後:第115問

この時点の看護師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 被災状況の報告

2: 入院患者の避難誘導

3: 傷病者の受け入れ準備

4: 入院患者の状態の把握

5: 使用中の医療機器の作動状況の確認

第110回午後:第4問

患者の権利について適切なのはどれか。

1: 患者は入院中に無断で外泊できる。

2: 患者は治療後に治療費の金額を決定できる。

3: 患者はセカンドオピニオンを受けることができる。

4: 患者は自分と同じ疾患の患者の連絡先を入手できる。

第105回午後:第57問

こころのバリアフリー宣言の目的で正しいのはどれか。

1: 身体障害者の人格の尊重

2: 高齢者の社会的な孤立の予防

3: 精神疾患に対する正しい理解の促進

4: 精神科に入院している患者の行動制限の最小化

Aさん(40歳、女性)は統合失調症(schizophrenia)で入院歴があり、退院後は共同生活援助(グループホーム)を利用していた。1週前から同じグループホームに住む女性と口論したり、夜中にグループホームから飛び出したりするようになったため、職員に付き添われて精神科病院を受診した。診察時は、Aさんは意味不明の言葉を発し、時々興奮したように大声で叫んだ。また、診察室から飛び出したり、衣服を脱いだりする行為も観察された。

第102回午前:第103問

入院を開始するために必要な情報で優先度が高いのはどれか。

1: 保護者の有無

2: 前回の入院形態

3: 自立支援給付の受給状況

4: 精神障害者保健福祉手帳の取得状況

第111回午前:第5問

患者の選択権の行使を最も促進するのはどれか。

1: 父権主義

2: 医師の裁量権

3: コンプライアンス

4: インフォームド・コンセント