第110回午前第67問の類似問題

Aさん(80歳、男性)は、(妻80歳)と2人暮らし。血管性認知症(vascular dementia)でパーキンソニズムがみられる。認知症高齢者の日常生活自立度判定基準ランクⅡb、要介護2。普段は妻がAさんの身の回りの世話をしているが、妻が入院したため短期入所療養介護のサービスを受けることになった。入所時のAさんは歩行開始困難、加速歩行、すくみ足などの歩行障害がみられた。Aさんは「最近、家の中でつまずくことが多くなりました」と入所中の施設の看護師に話した。

第109回午前:第102問

Aさんは「もっと歩けるようになりたい。妻の負担にならずに生活できるようになりたい」と話している。退所後にAさんが利用する介護給付におけるサービスで最も適切なのはどれか。

1: 訪問介護

2: 療養通所介護

3: 通所リハビリテーション

4: 認知症対応型共同生活介護<認知症高齢者グループホーム>

第107回午後:第81問

社会福祉士及び介護福祉士法に基づき、介護福祉士が一定の条件を満たす場合に行うことができる医療行為はどれか。

1: 摘便

2: 創処置

3: 血糖測定

4: 喀痰吸引

5: インスリン注射

第100回午後:第51問

成人への個別の健康教育で適切なのはどれか。

1: 健康管理の達成目標はできるだけ高く設定する。

2: 対象者が実施可能な方法を選択できるように支援する。

3: 対象者の間違った健康管理の方法はすぐに中止させる。

4: 対象者の関心よりも成人一般にリスクが高い問題をテーマとする。

第108回午後:第68問

家族からネグレクトを受けている高齢者について、地域包括支援センターに通報があった。 この通報を受けた地域包括支援センターが行う業務はどれか。

1: 権利擁護

2: 総合相談支援

3: 介護予防ケアマネジメント

4: 包括的・継続的ケアマネジメント支援

第101回午前:第86問

看護師等の人材確保の促進に関する法律に規定されている内容で、正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 看護師免許の申請

2: 保健師等再教育研修

3: 看護師等就業協力員の委嘱

4: 看護師等学校養成所の指定

5: 都道府県ナースセンターの指定

第105回午後:第62問

レスパイトケアの主な目的について適切なのはどれか。

1: 高度な治療を集中的に行う。

2: 家族へ介護方法の指導を行う。

3: 居宅サービス料金を補助する。

4: 介護を行う家族のリフレッシュを図る。

第101回午後:第9問

プライマリナーシングの説明で正しいのはどれか。

1: 1人の看護師が毎日異なる患者を担当する。

2: 看護業務を内容別に分類し、複数の看護師が分担して実施する。

3: 1人の患者を1人の看護師が入院から退院まで継続して受け持つ。

4: 患者をいくつかのグループに分け、看護師がチームを組織して受け持つ。

第110回午前:第16問

緩和ケアの説明で適切なのはどれか。

1: 入院が原則である。

2: 家族もケアの対象である。

3: 創の治癒を目的としている。

4: 患者の意識が混濁した時点から開始する。

Aさん(52歳、女性)は、未婚で1人暮らしである。近くに親戚はいない。物が握りにくい、細かい作業ができないという症状があり、精密検査のため入院したところ、筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉(amyotrophic lateral sclerosis )と診断された。

第101回午後:第91問

Aさんは、球麻痺症状はなく、上肢の運動障害があるが、歩行は自立している。退院調整看護師が病室で面談したところ「これからどのようになっていくのか分からない」と不安そうに訴えた。Aさんは在宅サービスの必要性を感じていなかったが、退院調整看護師は訪問看護の利用を勧め、Aさんは同意した。訪問看護に依頼する内容で、優先度が高いのはどれか。

1: 入浴の介助

2: 疾病受容の支援

3: 呼吸機能の評価

4: 上肢のリハビリテーション

第110回午後:第10問

チーム医療で適切なのはどれか。

1: 他施設との間で行うことはできない。

2: チームメンバー間で目標を共有する。

3: チームリーダーは看護師に固定する。

4: 経験年数が同等の者でチームを構成する。

Aさん(85歳、男性)は、 5年前に脳梗塞 (cerebral infarction) を発症し右片麻痺があり、要介護 3の認定 を受けた。Aさんの子どもは遠方に住んでおり、腰痛のある Aさんの妻(80歳)が 1 人で介護している。Aさんは、週 2日通所介護を利用している。

第103回午前:第101問

Aさんに優先されるサービスはどれか。

1: 訪問入浴介護

2: 夜間対応型訪問介護

3: 特定施設入居者生活介護

4: 認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム

第104回午前:第69問

看護師の関わりで最も適切なのはどれか。

1: 看護師の判断で訪問時間を延長する。

2: 療養者のライフスタイルを尊重する。

3: 1 人暮らしの療養者では家族のことは考慮しない。

4: 訪問時間以外での療養者との個人的な付き合いを大切にする。

第104回午後:第72問

医療における安全管理のシステム設計の原則で正しいのはどれか。

1: 個人の反省を促す。

2: 人の記憶力を重視する。

3: 作業のプロセスを標準化する。

4: いくつかの業務を同時に実施する。

第102回午前:第57問

訪問看護の利用者の特徴として正しいのはどれか。

1: 年齢は65〜69歳が最も多い。

2: 要介護度は要支援2が最も多い。

3: 脳血管疾患(cerebrovascular disease)を含む循環器系疾患(circulatory disease)が最も多い。

4: 介護保険よりも医療保険によるサービス受給者が多い。

第102回午前:第47問

緩和ケアについて正しいのはどれか。

1: 患者の家族は対象に含まない。

2: ケア計画は多職種が話し合って立案する。

3: 疹痛コントロールの第一選択はモルヒネである。

4: 根治的な治療法がないと医師が説明したときから始める。

Aさん(50歳、男性)は、23歳で統合失調症(schizophrenia)を発症し、精神科病院へ5回入院したことがある。1年前に、被害妄想が原因で隣人に暴力を振るい措置入院となった。入院後2か月で自傷他害の恐れは消失し、医療保護入院へ切り替えられたが、幻覚や妄想があり家族へ1日に何回も電話をかけていた。その後は家族へ電話をかける回数が減り、病棟での生活も安定してきた。幻聴は続いているが、自分の身の回りのことは自分で行えるようになった。作業療法も継続して参加できていることから、退院を検討することになった。

第107回午前:第107問

その後もAさんの両親は、高齢であることを理由に自宅への退院には同意しなかった。 Aさんの退院を計画的に進めるために行うことで適切なのはどれか。

1: 精神医療審査会の開催

2: 入院診療計画書の修正

3: 行動制限最小化委員会の開催

4: 医療保護入院者退院支援委員会の開催

第110回午前:第32問

看護過程における情報収集で適切なのはどれか。

1: 既往歴は情報に含めない。

2: 看護計画立案後も情報収集を継続する。

3: 看護問題を特定してから情報収集を開始する。

4: 不安の内容はclosed question〈閉じた質問〉で情報収集する。

Aちゃん ( 2歳 4か月、女児 )は、母と会社員の父と 3人で暮らしている。 Aちゃんは、脳性麻痺で寝たきりのため全介助で在宅療養をしていた。 3か月前に、誤嚥性肺炎 (aspiration pneumonia)を発症して緊急入院し、気管切開をして人工呼吸器を装着した。現在、呼吸状態は安定しているが、啼泣時に気道閉塞があるため、夜間のみ人工呼吸器で呼吸管理を継続することになった。 Aちゃんは自宅に戻って訪問看護を利用する予定である。身体障害者手帳 (肢体不自由 1級 )を所持している。

第103回午後:第116問

Aちゃんの家族への指導は順調に行われ退院することになった。 Aちゃんの退院に向けて訪問看護師が連携をとる職種はどれか。

1: 保健師

2: 保育士

3: 社会教育主事

4: 介護支援専門員

第100回午後:第9問

市町村保健センターの業務はどれか。

1: 専門的で広域的な健康課題への対応

2: 地域住民に密着した健康相談

3: 看護師免許申請の受理

4: 病気の治療

第105回午前:第32問

医療保険について正しいのはどれか。

1: 医療給付には一部負担がある。

2: 高額療養費の受給には年齢制限がある。

3: 市町村国民健康保険は職域保険の1つである。

4: 後期高齢者医療における公費負担は8割である。