排便時の努責で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 直腸平滑筋は弛緩する。
2: 呼息位で呼吸が止まる。
3: 外肛門括約筋は収縮する。
4: 内肛門括約筋は弛緩する。
5: 腹腔内圧は安静時より低下する。
吸息時に収縮する筋はどれか。 2 つ選べ。
1: 腹直筋
2: 腹横筋
3: 横隔膜
4: 外肋間筋
5: 内肋間筋
アセチルコリンで収縮するのはどれか。2つ選べ。
1: 心筋
2: 排尿筋
3: 腓腹筋
4: 立毛筋
5: 瞳孔散大筋
Aさん(56歳、男性)は、若いころテニスの選手で、現在も趣味でテニスを続けている。膀胱癌(bladder cancer)と診断され、膀胱全摘除術・回腸導管造設術の手術目的で入院した。Aさんは「外来で病名を聞いたときは動揺しましたが、家族と話し合い、今は心の準備ができています」と看護師に話した。
手術までの観察項目で緊急の処置を必要とする可能性があるのはどれか。
1: 尿閉
2: 頻尿
3: 潜血尿
4: 排尿時痛
便秘の原因となる加齢に伴う身体的変化で誤っているのはどれか。
1: 大腸粘膜の萎縮
2: 骨盤底筋群の筋力低下
3: 直腸内圧の閾値の低下
4: 大腸の内括約筋の緊張の低下
腹圧性尿失禁(stress incontinence of urine)のケアとして適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 下腹部を保温する。
2: 骨盤底筋群訓練を促す。
3: 定期的な水分摂取を促す。
4: 恥骨上部の圧迫を指導する。
5: 尿意を感じたら早めにトイレへ行くことを促す。
女性の骨盤腔内器官について腹側から背側への配列で正しいのはどれか。
1: 尿道 ──── 肛門管 ──── 腟
2: 腟 ──── 尿道 ──── 肛門管
3: 肛門管 ──── 腟 ──── 尿道
4: 尿道 ──── 腟 ──── 肛門管
5: 腟 ──── 肛門管 ──── 尿道
Aさん(82歳、男性)は、介護付の有料老人ホームに入居している。10年前まで会社を経営していた。プロ野球や世界経済に興味があり、友人とインターネットを用いて交流するのを楽しみにしている。Parkinson〈パーキンソン〉病(Parkinsonʼs disease)で、現在Hoehn-Yahr〈ホーエン・ヤール〉の重症度分類でステージⅡ。両側の上下肢の静止振戦や動作緩慢がみられる。食事は自分の居室に運んでもらって食べている。身の回りのことは1人でできる。1人での外出も可能だが、転倒に対する恐怖が強いため1日中室内で過ごしている。
Aさんは「最近、尿が出始めるまでに時間がかかるので、排尿時は自分で下腹部を押しています。尿がすっきり出ません」と言う。泌尿器科を受診したところ、Parkinson〈パーキンソン〉病(Parkinsonʼs disease)による自律神経障害と診断された。 Aさんの現在の状況から最も考えられるのはどれか。
1: 残尿がある。
2: 膀胱が萎縮している。
3: 蓄尿障害が生じている。
4: 骨盤底筋群の筋力が低下している。
下部尿路症状のうち蓄尿症状はどれか。2つ選べ。
1: 尿失禁
2: 残尿感
3: 腹圧排尿
4: 尿線途絶
5: 尿意切迫感
排便反射の反射弓を構成するのはどれか。2つ選べ。
1: 下腸間膜神経節
2: 腹腔神経節
3: 骨盤神経
4: 腰髄
5: 仙髄
高齢者に多い弛緩性便秘の原因で正しいのはどれか。
1: 長期臥床
2: 便意の我慢
3: 腸管内の炎症
4: 下行結腸の蠕動亢進
Aさん(74歳、男性)は、強い下腹部痛のため救急車で搬入された。Aさんは顔面蒼白で、冷汗をかき、腹部を押さえている。一緒に来た妻は、「夫はいつも尿が出にくい。夜は、3回はトイレに行くのに、昨夜は行かなかった。今朝もポタポタとしか出なかった。便秘はしていない」と話した。Aさんは4年前に脳梗塞(cerebral infarction)になり、重い構音障害があるが理解力に問題はなく、身の回りのことは全部自分でできている。搬入時のAさんは、看護師と視線を合わせることができ、問いかけにはうなずきで答えている。