原発緑内障(primary glaucoma)について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 眼球が突出する。
2: 眼圧が上昇する。
3: 瞳孔が縮小する。
4: 視神経が萎縮する。
5: 眼底に出血がみられる。
Aさん(56歳、男性、会社員)は、デスクワークが多い仕事をしている。40歳時の会社の健康診断で 2型糖尿病(type 2 diabetes mellitus)と診断され、紹介されたクリニックで血糖降下薬を処方されて内服を継続していた。50歳ころから視力の低下と持続性蛋白尿を指摘され、腎臓内科を受診し食事指導を受けた。しかし、仕事が忙しく食事指導の内容を守れていなかった。1年前から、足のしびれが出現するようになった。
Aさんの現在の状況のアセスメントで適切なのはどれか。
1: 緑内障(glaucoma)が疑われる。
2: 運動療法が必要である。
3: 糖尿病性神経障害(diabetic neuropathy)が疑われる
4: 高蛋白質の食事摂取が必要である。
散瞳薬を用いて眼底検査を受ける成人患者への対応で適切なのはどれか。
1: 検査中は室内を明るくする。
2: 散瞳薬の点眼は検査直前に行う。
3: 検査前に 緑内障(glaucoma)の有無を確認する。
4: 検査後1時間で自動車の運転が可能になると説明する。
急性の頭痛を起こす可能性が最も高いのはどれか。
1: 複視
2: 外斜視
3: 緑内障 (glaucoma)
4: 眼瞼下垂
眼底検査の前処置で散瞳薬を点眼する際の看護で適切なのはどれか。
1: 白内障 (cataract) の既往の有無を確認する。
2: 羞明が強くなると説明する。
3: 散瞳薬による症状は 30 分程度で消失すると説明する。
4: 眼を閉じた状態で検査室に誘導する。
加齢による視覚の変化とその原因の組合せで正しいのはどれか。
1: 老視 ─── 毛様体筋の萎縮
2: 色覚異常 ─── 眼圧の亢進
3: 視野狭窄 ─── 散瞳反応時間の延長
4: 明暗順応の低下 ─── 水晶体の硬化
老人性白内障(senile cataract)の症状で正しいのはどれか。
1: 涙が流れ出る状態が続く。
2: 小さい虫が飛んでいるように見える。
3: 明るい場所ではまぶしくてよく見えない。
4: 遠見視力は良好であるが近見視力は低下する。
5: 暗い部屋に入ると目が慣れるのに時間がかかる。
老視の原因はどれか。
1: 瞳孔括約筋の筋力低下
2: 水晶体の弾力低下
3: 網膜の色素変性
4: 硝子体の混濁
5: 水晶体の混濁
Aさん(48歳、男性)は、右眼の視野に見えにくい部位があることに気付き眼科を受診した。暗い部屋で見えにくいことはない。頭痛や悪心はない。 Aさんの疾患を診断するのに必要な検査はどれか。2つ選べ。
1: 脳波検査
2: 色覚検査
3: 眼圧測定
4: 眼底検査
5: 眼球運動検査
多発性硬化症 (multiple sclerosis) で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
1: 脱髄病変が多発する。
2: 髄液中の IgG は低下する。
3: 視力低下は網脈絡膜炎 (retinochorioiditis) による。
4: MRI は病変の検出に有用である。
5: 末梢神経が障害されることが多い。