第107回午後第23問の類似問題

午前 6時 30分、 A県立病院の看護師は勤務中に突然、立っていられないほどの大きな揺れを感じた。病院の電源は自家発電に切り替わり A県北部を震源とするマグニチュード 7.0の地震が発生したと院内放送があった。

第103回午後:第120問

看護師はトリアージを待っている被災者の 1人が床に倒れているのを発見した。看護師が最初に行う対応で適切なのはどれか。

1: 自動体外式除細動器〈AED〉を装着する。

2: 呼びかけに対する反応を確認する。

3: 胸骨圧迫を開始する。

4: 大声で人を呼ぶ。

第108回午前:第5問

呼びかけに反応のない患者に対し、医療従事者が行う一次救命処置(BLS)で最も優先するのはどれか。

1: 気道確保

2: 胸骨圧迫

3: 人工呼吸

4: 除細動

第110回午後:第40問

夜勤帯に看護師が病棟のトイレ内で倒れている患者を発見した。呼びかけても反応がない。  この看護師が最初に実施すべきなのはどれか。

1: 脈拍を確認する。

2: 胸骨圧迫を開始する。

3: トイレ内のナースコールで応援を呼ぶ。

4: 自動体外式除細動器〈AED〉を取りに行く。

第101回午後:第88問

入院中の患者がベッド上で心肺停止状態となっていた。 発見した看護師が1人の場合、対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 家族に連絡する。

2: 医師を呼びに行く。

3: AEDを取りに行く。

4: 胸骨圧迫を開始する。

5: ナースコールでスタッフを呼ぶ。

第100回午前:第45問

スポーツ大会に参加していた成人男性のAさんが突然倒れ、心配停止になった。大会の保健管理担当の看護師が人工呼吸と心マッサージ(胸骨圧迫)を行っている。 この時点で看護師が周囲の人に出す指示で、優先されるのはどれか。

1: 「Aさんに大声で呼びかけてください」

2: 「AさんにAEDを装着してください」

3: 「Aさんの家族に連絡してください」

4: 「Aさんの血圧を測定してください」

第109回午前:第58問

幼児の心肺蘇生における胸骨圧迫の方法で正しいのはどれか。

1: 胸骨中央下部を圧迫する。

2: 実施者の示指と中指とで行う。

3: 1分間に60回を目安に行う。

4: 1回の人工呼吸につき3回行う。

第110回午後:第64問

攻撃性の高まった成人患者への対応で正しいのはどれか。

1: 患者の正面に立つ。

2: アイコンタクトは避ける。

3: 身振り手振りは少なくする。

4: ボディタッチを積極的に用いる。

第103回午後:第76問

大規模災害時のトリアージで緊急度が最も高いと判断されるのはどれか。

1: 下腿に創傷があるが補助があれば歩行できる。

2: 自発呼吸はあるが橈骨動脈は触知できない。

3: 気道確保しても自発呼吸がない。

4: 開眼・閉眼の指示に応じる。

第100回午後:第47問

大規模災害時のトリアージで、緊急度が最も高いと判断されるのはどれか。

1: 下腿に創傷があるが補助があれば歩行できる。

2: 自発呼吸はあるが橈骨動脈は触知できない。

3: 気道確保しても自発呼吸がない。

4: 開眼・閉眼の指示に応じる。

第105回午前:第86問

Aさん(60歳、男性)は、転倒して第5頸椎レベルの脊髄を損傷した。肩を上げることはできるが、上肢はわずかに指先を動かせる程度である。呼吸数22/分、脈拍86/分、血圧100/70 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>97%であった。Aさんは「息がしづらい」と言っている。 Aさんの状態で適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 低酸素血症(hypoxemia)がある。

2: 胸郭運動がみられる。

3: 無気肺(atelectasis)を起こしやすい。

4: 腹式呼吸を行っている。

5: 閉塞性換気障害(obstructive ventilatory impairment)を起こしている。

Aさん(99歳、女性)は、特別養護老人ホームに入所している。脳卒中(stroke)の後遺症で左片麻痺がある。肺炎(pneumonia)をきっかけに寝たきりになり、食事摂取量が低下した。Aさんは「私はここで最期を迎えたい。痛い思いはしたくない。死ぬときは苦しまないようにしてもらいたい」と何度も話すようになった。娘夫婦と孫とが頻繁に面会に来ている。医師が家族に回復の見込みが低いことを伝え、家族は特別養護老人ホームでの看取りに同意した。

第101回午後:第105問

Aさんは深い昏睡の状態になり、四肢の冷感、チアノーゼ及び下顎呼吸が出現してきた。痰は絡んでいない。医師は付き添っていた家族にAさんの死が近いことを告げた。Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1: 見守る。

2: 下肢を挙上する。

3: 酸素吸入をする。

4: 気管内吸引をする。

午前 6時 30分、 A県立病院の看護師は勤務中に突然、立っていられないほどの大きな揺れを感じた。病院の電源は自家発電に切り替わり A県北部を震源とするマグニチュード 7.0の地震が発生したと院内放送があった。

第103回午後:第119問

多くの傷病者が病院に運ばれてきた。医師の指示により看護師がトリアージを行った。誤っているのはどれか。

1: 歩行できているか確認する。

2: 呼吸をしているか確認する。

3: 血圧を測定する。

4: 従命反応をみる。

第102回午後:第20問

AEDの使用方法で正しいのはどれか。

1: 電極パッドは水で濡(ぬ)らしてから貼る。

2: 電極パッドは心臓をはさむ位置に貼る。

3: 通電時は四肢を押さえる。

4: 通電直後は患者に触れない。

Aさん(64歳、男性)は、人工心肺装置を使用した冠動脈バイパス術〈CABG〉を受け、ICUに入室した。手術時間10時間、手術中の輸液量6,200ml、出血量480ml、尿量980mlであった。

第102回午後:第92問

術後1日。経口気管チューブが挿入され、人工呼吸器による補助換気が行われている。吸入酸素濃度40%、動脈血酸素分圧〈PaO2〉96Torr、動脈血炭酸ガス分圧〈PaCO2〉35Torr。断続性副雑音が聴取され、気道から泡沫状の分泌物が吸引された。胸部エックス線写真で両肺全体に透過性の低下を認める。胸水を認めない。 Aさんに起こっていると考えられる合併症はどれか。

1: 無気肺(atelectasis)

2: 肺水腫(pulmonary edema)

3: 肺血栓塞栓症(pulmonary thromboembolism)

4: 人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated pneumonia)

Aちゃん(2歳10か月)は、両親と生後3か月の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、6日前に発熱および不定形の発疹が腹部と背部とに出現した。解熱薬の使用によって、体温は一時的に低下したが、再び上昇したので受診した。受診時、口唇の充血と乾燥とが著明で、眼球結膜の充血と四肢の硬性浮腫とがみられた。受診時の血液検査の結果は、CRP 15.7mg/dl、AST〈GOT〉22 I U/l、ALT〈GPT〉54 I U/lであった。Aちゃんは川崎病(Kawasaki disease)と診断され、入院した。アスピリンの内服と γ-グロブリンの点滴静脈内注射とが開始された。

第101回午後:第106問

入院時のAちゃんへの看護で適切なのはどれか。

1: 歩行を禁止する。

2: 高エネルギー食とする。

3: 弾性包帯で下肢を圧迫する。

4: アナフィラキシー様症状に注意する。

第106回午前:第47問

自動体外式除細動器〈AED〉による電気的除細動の適応となるのはどれか。

1: 心静止(asystole)

2: 心房細動(atrial fibrillation)

3: 心室細動(ventricular fibrillation)

4: 房室ブロック(atrioventricular block)

Aさん(52歳、男性)は、 2か月で体重が7kg減少した。 2か月前から食事のつかえ感があるため受診した。検査の結果、胸部食道癌(thoracic esophageal cancer)と診断され、手術目的で入院した。

第101回午後:第95問

右開胸開腹胸部食道全摘術と胃を用いた食道再建術とが行われた。術後、人工呼吸器が装着され、術後2日目の朝に気管チューブを抜管し、順調に経過していたが、術後3日目に左下葉の無気肺(atelectasis)となった。Aさんは痰を喀出する際に痛そうな表情をするが「痛み止めはなるべく使いたくない。我慢できるから大丈夫」と話す。無気肺(atelectasis)を改善するために適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 離床を促す。

2: 胸式呼吸を勧める。

3: 左側臥位を勧める。

4: 鎮痛薬の使用を勧める。

5: 胸腔ドレーンをクランプする。