第106回午前第33問の類似問題

第111回午後:第83問

Alzheimer〈アルツハイマー〉病で正しいのはどれか。

1: 基礎疾患として高血圧症hypertensionが多い。

2: アミロイドβタンパクが蓄積する。

3: 初期には記銘力障害はみられない。

4: MRI所見では前頭葉の萎縮が特徴的である。

5: 脳血流シンチグラフィ所見では頭頂葉の血流増加がある。

A さん(90 歳、女性)は、Alzheimer〈アルツハイマー〉病 (Alzheimer disease) で、重度の認知機能の低下がある。要介護 4 で、短期入所〈ショートステイ〉や通所介護を利用している。長年、長男夫婦が自宅で介護している。

第104回午前:第100問

現在の A さんの Alzheimer〈アルツハイマー〉病 (Alzheimer disease) の状態で最も適切なのはどれか

1: 視線を動かすことができる。

2: 車椅子を操作することができる。

3: 季節に合わせて服を選ぶことができる。

4: Mini-Mental State Examination〈MMSE〉20 点である。

第108回午後:第81問

アルツハイマー型認知症(dementia of Alzheimer type)の患者にみられる実行機能障害はどれか。

1: シャツを前後反対に着る。

2: 調理の手順がわからなくなる。

3: 物音がすると食事を中断する。

4: 鏡に映った自分の姿に話しかける。

5: 歯ブラシで髪の毛をとかそうとする。

第103回午後:第56問

Aさん ( 80歳、男性 )は、肺炎 (pneumonia)と高血圧症 (hypertension)で入院している。入院日の夜から Aさ んにはせん妄の症状がみられる。 Aさんの家族は「しっかりした人だったのに急におかしくなってしまった」と動揺している。せん妄について Aさんの家族への説明で正しいのはどれか。

1: 「認知症 (dementia)の一種です」

2: 「昼間に起こりやすいです」

3: 「一度起こると治りません」

4: 「環境の変化で起こることがあります」

第107回午後:第80問

Aさん(66歳、女性)は、4年前に前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)と診断され、介護老人福祉施設に入所している。時々、隣の席の人のおやつを食べるため、トラブルになることがある。 この状況で考えられるAさんの症状はどれか。

1: 脱抑制

2: 記憶障害

3: 常同行動

4: 自発性の低下

5: 物盗られ妄想

第101回午後:第31問

糖尿病神経障害(diabetic neuropathy)について正しいのはどれか。

1: 神経細胞にアミロイドが沈着する。

2: 体幹部から始まることが多い。

3: 血流障害は原因とならない。

4: 自律神経に障害を認める。

第105回午後:第48問

認知症(dementia)の高齢者に対するノーマライゼーションで正しいのはどれか。

1: 散歩を勧める。

2: 決められた服を着るよう勧める。

3: 重度の場合は精神科病棟に入院を勧める。

4: 食べこぼしのあるときに箸を使用しないよう勧める。

第104回午前:第66問

神経伝達物質と精神疾患の組合せで最も関連が強いのはどれか。

1: ドパミン ──── 脳血管性認知症 (cerebrovascular dementia)

2: セロトニン ──── うつ病 (depression)

3: ヒスタミン ──── Alzheimer〈アルツハイマー〉病 (Alzheimer disease)

4: アセチルコリン ──── 統合失調症 (schizophrenia)

第111回午前:第55問

高齢者の健康障害の特徴で正しいのはどれか。

1: 症状の出現は定型である。

2: 治療の効果が現れやすい。

3: 疾患の発生に心理的要因の影響は少ない。

4: 薬物の副作用〈有害事象〉が発生しやすい。

第101回午前:第14問

認知症(dementia)を説明しているのはどれか。

1: 知的発達の遅延

2: 意識障害の出現

3: 全身の筋肉の進行性萎縮

4: 一度獲得した知的機能の衰退

第101回午後:第63問

高齢者の疾患の特徴として正しいのはどれか。

1: ADLへの影響は少ない。

2: 症状の出現は定型的である。

3: 環境からの影響を受けにくい。

4: 複数の臓器に障害が生じやすい。

Aさん(58歳、男性、会社員)は、妻(55歳)と2人暮らし。5年前から高血圧症(hypertention)、脂質異常症(dyslipidemia)を指摘され、降圧薬を内服していた。自宅で左半身に脱力感が出現し、救急車で搬送された。救急外来でCT及びMRI検査を行った結果、右中大脳動脈領域に脳梗塞(cerebral infarction)の所見が認められた。入院時は、グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)E3V4M5、体温36.8℃、呼吸数16/分、脈拍66/分(不整)、血圧160/85mmHg、HbA1c 5.8%、心電図では、RR 間隔は不定で心拍数100/分であった。入院後、血栓溶解療法を受け、2日後からリハビリテーションが開始された。1週後には回復期リハビリテーション病棟へ転棟した。

第108回午後:第94問

Aさんの脳梗塞(cerebral infarction)の原因で考えられるのはどれか。2つ選べ。

1: 糖尿病(diabetes mellitus)

2: 胃潰瘍(gastric ulcer)

3: 高血圧症(hypertention)

4: 心房細動(atrial fibrillation)

5: 心房粗動(atrial flutter)

A さん(52 歳、男性)は、 5 年前に健康診断で高血圧を指摘されていたが、そのままにしていた。 5 年ぶりに健康診断を受けたところ尿蛋白+で、内科を受診し腎機能障害を指摘された。A さんは、身長 160 cm、体重 56 kg であり、体温 36.1 ℃、呼吸数18/分、脈拍 64/分、整で、血圧 166/96 mmHg であった。血液検査データは、Hb9.3 g/dL、アルブミン 3.6 g/dL、クレアチニン 2.3 mg/dL、HbA1c 5.6 %、K 3.9mEq/L、推算糸球体濾過量〈eGFR〉25 mL/分/1.73 m2 であり、特に自覚症状はなく、浮腫はみられない。

第104回午前:第96問

現時点で A さんに起こる危険性が高いのはどれか。

1: 低リン血症

2: 血糖値の上昇

3: 虚血性心疾患 (ischemic heart disease)

4: 甲状腺機能亢進症 (hyperthyroidism)