第105回午後第35問の類似問題

Aさん( 50歳、女性)は、子宮頸癌(cancer of the uterine cervix)の終末期で入院し緩和ケア治療を行っている。倦怠感は強いが食事は摂れている。麻薬を使用し疼痛のコントロールはできており、ふらつきはあるがトイレ歩行はできる。医師からは余命2か月と告知されており、退院して自宅で最期を迎えたいと希望している。主な介護者となる夫は58歳で、5年前の脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で不全麻痺がある。経済的には安定している。子どもはいない。

第105回午前:第119問

看護師が退院に向けて最も連携すべき職種はどれか。

1: 理学療法士

2: 管理栄養士

3: 介護支援専門員

4: 保健所の保健師

第104回午後:第18問

患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。

1: 専門用語を用いて説明する。

2: 視線を合わせずに会話をする。

3: 沈黙が生じたら会話を終える。

4: 患者の非言語的な表現を活用する。

第101回午前:第46問

病院内の退院調整部署による退院支援について正しいのはどれか。

1: 65歳以上の高齢者を対象とする。

2: 医師が退院日を決めてから、支援を開始する。

3: 退院調整看護師は、訪問看護導入の要否を検討する。

4: 退院調整部署の設置は診療報酬の算定要件ではない。

第108回午後:第65問

訪問看護制度で正しいのはどれか。

1: 管理栄養士による訪問は保険請求できる。

2: 精神科訪問看護は医療保険から給付される。

3: 医療処置がなければ訪問看護指示書は不要である。

4: 訪問看護事業所の開設には常勤換算で3人以上の看護職員が必要である。

第103回午前:第77問

災害急性期に看護師が行う対応で最も適切なのはどれか。

1: 情報の発信を行う。

2: 各自の判断で行動する。

3: 災害現場の安全を確保する。

4: 災害時の対応マニュアルの見直しをする。

第106回午前:第38問

看護における情報について正しいのはどれか。

1: 尺度で測定された患者の心理状態は主観的情報である。

2: 入院費用に関する患者の不安は客観的情報である。

3: 観察した食事摂取量は客観的情報である。

4: 既往歴は主観的情報である。

山間部の地域で、 1 時間雨量 80 mm 以上の降雨で土石流が発生し、地域の住民は市民体育館に避難した。避難所には近くの医療機関から医師と看護師とが派遣された。

第104回午前:第118問

発災直後の避難所で対応する看護師の行動で最も適切なのはどれか

1: ボランティアを手配する。

2: 災害給付金の説明をする。

3: 心のケアに時間をかける。

4: 重症度に応じて診療の優先順位をつける。

第107回午前:第44問

慢性疾患の患者に対する自己管理の支援で最も適切なのはどれか。

1: 患者自身の失敗体験をもとに指導する。

2: 病気に関する広範囲な知識を提供する。

3: 症状に慣れる方法を身につけるように促す。

4: 自分の身体徴候を把握するように指導する。

第104回午前:第8問

要介護者に対し看護、医学的管理の下において必要な医療や日常生活上の世話を行う施設はどれか。

1: 授産施設

2: 保健センター

3: 介護老人保健施設

4: 特別養護老人ホーム

第104回午後:第48問

看護師の人員配置基準について定めた法律はどれか。

1: 医療法

2: 労働基準法

3: 保健師助産師看護師法

4: 看護師等の人材確保の促進に関する法律

第101回午後:第50問

在宅療養中の終末期の患者を担当している介護支援専門員に対し、訪問看護師が提供する情報で最も優先度が高いのはどれか。

1: 経済的問題

2: 家族の介護体制

3: 今までの治療経過

4: 今後予想されるADL低下

Aさん(28歳、女性、外国籍)は3年前に日本人の夫と結婚し来日した。簡単な日本語を話せたため、来日した半年後からコンビニエンスストアでアルバイトを始めた。最近になり、夫は仕事で帰りが遅くなることが多くなった。Aさんが「お客さんが自分の悪口を言っている」と話したが、夫は気にしなかった。その後、アルバイト先の上司から「Aさんが奇声を発している」「ぶつぶつと独り言を言って歩き回っている」と夫に連絡があった。夫が病院に付添い精神科外来を受診し、統合失調症schizophreniaと診断されて入院となった。入院時、Aさんの髪は乱れ、誰かに見張られている気がすると怯えていた。

第111回午前:第118問

入院当日に看護師が行う情報収集で最も優先するのはどれか。

1: 症状が日常生活に与える影響

2: アルバイト先の人間関係

3: 医療用語の理解力

4: 精神疾患の家族歴

Aさん(47歳、男性)は、統合失調症(schizophrenia)で20年間精神病院に入院している。父親はすでに亡くなっており、80歳になる母親は病気がちのため、面会は年に1回程度である。Aさんは看護師の声かけに応じて、月に1回の病棟レクリエーションや週に2回の作業療法に参加している。それ以外の時間はほとんど病室のベッド上で寝て過ごしている。発病以来、薬物療法を続けており、時々飲み忘れることはあるが、ほぼ自己管理できている。病状は安定していることから、退院の話が出るようになった。

第100回午後:第116問

Aさんのベッド周囲の状況について同室者から看護師に苦情の訴えがあった。 看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1: Aさんと話し合いながら整理・整頓(せいとん)を行う。

2: 同室者にAさんの病状について説明を行う。

3: Aさんの母親に連絡を取り、不要な物を持ち帰ってもらう。

4: 看護師が定期的にAさんのベッド周囲の整理・整頓(せいとん)を行う。

第104回午前:第73問

看護サービスの質の評価は、①ストラクチャー(看護サービス提供のための仕組み)、②プロセス(提供される看護サービス)、③アウトカム(看護サービスの成果)に分類される。アウトカムはどれか。

1: 患者の満足度

2: 退院指導の実施

3: 看護手順の整備の有無

4: 看護師 1 人当たりの患者数

第101回午後:第4問

保健師助産師看護師法で規定されている看護師の義務はどれか。

1: 記録の保存

2: 秘密の保持

3: 勤務時間の報告

4: 関係機関との連携

第107回午前:第66問

看護師が自ら進んで能力を開発することの努力義務を定めているのはどれか。

1: 医療法

2: 労働契約法

3: 教育基本法

4: 看護師等の人材確保の促進に関する法律

第108回午前:第74問

地域包括ケアシステムにおける支援のあり方で、「互助」を示すのはどれか。

1: 高齢者が生活保護を受けること

2: 住民が定期的に体重測定すること

3: 要介護者が介護保険サービスを利用すること

4: 住民ボランティアが要支援者の家のごみを出すこと

第101回午後:第67問

介護保険におけるサービスの説明で正しいのはどれか。

1: 通所介護では機能訓練を行うことができない。

2: 通所介護を行う事業所には医師の配置が必須である。

3: 通所リハビリテーションでは個別の理学療法が提供される。

4: 通所リハビリテーションの利用に介護保険は適用されない。

第102回午後:第40問

食の支援に関わる職種とその役割の組合せで適切なのはどれか。

1: 歯科衛生士 ─ 義歯の作成

2: 管理栄養士 ─ 経腸栄養の処方

3: 言語聴覚士 ─ 嚥下機能の評価

4: 薬剤師 ─ 摂食行動の評価

第109回午前:第8問

レスパイトケアの目的はどれか。

1: 介護者の休息

2: 介護者同士の交流

3: 介護者への療養指導

4: 療養者の自己決定支援