第104回午後第74問の類似問題

山間部の地域で、 1 時間雨量 80 mm 以上の降雨で土石流が発生し、地域の住民は市民体育館に避難した。避難所には近くの医療機関から医師と看護師とが派遣された。

第104回午前:第118問

発災直後の避難所で対応する看護師の行動で最も適切なのはどれか

1: ボランティアを手配する。

2: 災害給付金の説明をする。

3: 心のケアに時間をかける。

4: 重症度に応じて診療の優先順位をつける。

第103回午前:第77問

災害急性期に看護師が行う対応で最も適切なのはどれか。

1: 情報の発信を行う。

2: 各自の判断で行動する。

3: 災害現場の安全を確保する。

4: 災害時の対応マニュアルの見直しをする。

第103回午後:第77問

災害の慢性期 (復興期 )における避難所内の看護師の役割で最も適切なのはどれか。

1: 住宅支援

2: 感染予防

3: 安全な避難と誘導

4: 居住スペースの確保

第103回午前:第76問

災害派遣医療チーム〈DMAT〉の活動で最も適切なのはどれか。

1: 被災地域内での傷病者の搬送を行う。

2: 外傷後ストレス障害〈PTSD〉に対応する。

3: 長期の継続的な医療を行う。

4: 被災地の復興を手助けする。

午前9時頃、震度5強の地震が発生した。二次救急医療機関の救命救急病棟に勤務する看護師は、自身の身の安全を確保し、揺れが収まると病院の災害発生時のマニュアルに沿って行動を開始した。病棟には人工呼吸器を使用中の患者が1人、輸液ポンプを使用中の患者が3人、酸素療法中の患者3人が入院している。

第111回午後:第115問

この時点の看護師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 被災状況の報告

2: 入院患者の避難誘導

3: 傷病者の受け入れ準備

4: 入院患者の状態の把握

5: 使用中の医療機器の作動状況の確認

Aさん(35歳、女性)は、夫と7歳の息子、2歳の娘と4人で暮らしている。ある日、震度6強の地震が起こり、Aさんの家は半壊した。Aさんは倒れてきた家具の下敷きになるところだったが、何とか免れ、家族は全員かすり傷程度の怪我(けが)で済んだ。被災後、家族は避難所である小学校で生活をしている。

第100回午前:第118問

被災して1週間が過ぎた。避難所に派遣された看護師にAさんは、「地震の当日は不安が強く、突然怖くなりドキドキしました。考えがまとまらず、夢を見ているような感覚でした。翌日からはだいぶ落ち着き、日々楽になっている感じがします」と話した。 Aさんの状態で最も考えられるのはどれか。

1: 心気症(hypochondria)

2: 身体化障害(somatization disorder)

3: 強迫性障害(obsessive-compulsive disorder)

4: 心的外傷後ストレス反応(post-traumatic stress response)

午前 6時 30分、 A県立病院の看護師は勤務中に突然、立っていられないほどの大きな揺れを感じた。病院の電源は自家発電に切り替わり A県北部を震源とするマグニチュード 7.0の地震が発生したと院内放送があった。

第103回午後:第120問

看護師はトリアージを待っている被災者の 1人が床に倒れているのを発見した。看護師が最初に行う対応で適切なのはどれか。

1: 自動体外式除細動器〈AED〉を装着する。

2: 呼びかけに対する反応を確認する。

3: 胸骨圧迫を開始する。

4: 大声で人を呼ぶ。

第104回午前:第75問

災害発生後の時期と災害看護活動の組合せで最も適切なのはどれか。

1: 災害発生直後〜数時間 ──── 食中毒予防

2: 災害発生後 3 日〜 1 週 ──── 外傷後ストレス障害〈PTSD〉 (post-traumatic stress disorder) への対応

3: 災害発生後 1 週〜 1 か月 ──── 廃用症候群 (disuse syndrome) の予防

4: 災害発生後 1 か月以降 ──── 救命処置

Aさん(35歳、女性)は、右肋骨の骨折で 2日前に整形外科病棟に入院した。上半身に多数の内出血のあとがあり、受け持ち看護師が Aさんに話を聞いた。Aさんは、夫は機嫌が悪いと暴力を振るい、時には投げ飛ばすこともあり、今回も夫に殴られて骨折したと話した。Aさんは、毎日面会に来る夫に非常におびえており「今話したことは夫には絶対に言わないでほしい。骨折の処置だけしてください」と言う。 Aさんは専業主婦で夫と 2人で暮らしており、近くに親類や知り合いはいない。

第103回午前:第113問

Aさんには、不眠や急におびえたように震え出す様子がみられた。鎮痛薬を増量したが、骨折による痛みは全く軽減していない。睡眠薬も開始したが、不眠も改善していない。受け持ち看護師はどのように対応したらよいか分からず、リエゾン精神看護を専門とする看護師に相談した。リエゾン精神看護を専門とする看護師の介入として適切なのはどれか。

1: Aさんと夫が話し合う場を設定する。

2: 精神科病棟への転棟を看護師長に指示する。

3: リラクセーション法による介入を受け持ち看護師と計画する。

4: 睡眠薬の増量を主治医と相談するよう受け持ち看護師に伝える。

第104回午後:第88問

精神科病棟における身体拘束時の看護で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

1: 1 時間ごとに訪室する。

2: 拘束の理由を説明する。

3: 水分摂取は最小限にする。

4: 患者の手紙の受け取りを制限する。

5: 早期の解除を目指すための看護計画を立てる。

山間部の地域で、 1 時間雨量 80 mm 以上の降雨で土石流が発生し、地域の住民は市民体育館に避難した。避難所には近くの医療機関から医師と看護師とが派遣された。

第104回午前:第119問

土石流で家を失った被災者は市民体育館から仮設住宅へ移動した。仮設住宅には1 人暮らしの世帯が多い。看護師が仮設住宅の巡回訪問を行うことになった。災害の慢性期(復興期)の看護師の巡回訪問の主な目的として適切でないのはどれか。

1: 感染症を予防する。

2: 救援物資を届ける。

3: 室内の安全性を確認する。

4: 生活習慣病の重症化を予防する。

第102回午前:第54問

精神疾患の患者に対する心理教育について正しいのはどれか。

1: 精神分析を実施する。

2: 家族関係が疾患の原因であることを説明する。

3: 症状が悪化するときのサインに気づけるよう指導する。

4: 状態に合わせて服薬量を自分で増減する方法を説明する。

第104回午後:第12問

意識障害がある患者への救命救急処置で最も優先されるのはどれか。

1: 保温

2: 輸液

3: 酸素吸入

4: 気道確保

第107回午前:第57問

大震災の2日後、避難所にいる成人への心理的援助で適切なのはどれか。

1: 宗教の多様性への配慮は後で行う。

2: 会話が途切れないように話しかける。

3: 確証がなくても安全であると保証する。

4: ストレス反応に関する情報提供を行う。

第107回午前:第89問

精神科病院で行動制限を受ける患者への対応で正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 行動制限の理由を患者に説明する。

2: 原則として2名以上のスタッフで対応する。

3: 信書の発受の対象は患者の家族に限定する。

4: 精神保健指定医による診察は週1回とする。

5: 12時間を超えない隔離は看護師の判断で実施する。

第109回午前:第64問

災害派遣精神医療チーム(DPAT)で正しいのはどれか

1: 厚生労働省が組織する。

2: 被災地域の精神科医療機関と連携する。

3: 発災1か月後に最初のチームを派遣する。

4: 派遣チームの食事は被災自治体が用意する。

第101回午後:第88問

入院中の患者がベッド上で心肺停止状態となっていた。 発見した看護師が1人の場合、対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1: 家族に連絡する。

2: 医師を呼びに行く。

3: AEDを取りに行く。

4: 胸骨圧迫を開始する。

5: ナースコールでスタッフを呼ぶ。

第102回午後:第51問

リエゾン精神看護に関する説明で正しいのはどれか。

1: 直接ケアは含まれない。

2: 精神疾患の既往のある患者は対象とならない。

3: 看護師は必要に応じて精神病床への移動を指示できる。

4: 身体疾患と精神的問題とを併せ持つ患者を対象とする。

Aさん(70歳、女性)は1人暮らし。夫とは1年前に死別した。近くの診療所で高血圧症hypertensionと心不全heart failureと診断され、内服治療をしていた。月1回は診療所で内服薬の処方と食事指導や体重測定などの生活指導を受けていたが、時々薬を飲んだことを忘れてしまうことがあった。日常生活は自立しており、認知機能は問題ない。週2日、事務職のパートとして働いており、電車を使って通勤していた。息子(42歳)と娘(37歳)は仕事のため遠方に住んでいる。1か月前からAさんは家事や外出するときに軽い息切れを感じるようになり、2、3日前からは咳と痰が出るようになった。両足のむくみが出てきたため、診療所から自宅近くの病院を紹介され外来受診した。身体所見:意識は清明。身長159cm、体重61.3kg。 体温37.1℃、呼吸数21/分、脈拍95/分、不整、血圧164/96mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉93%(room air)。 両下肢に軽度の浮腫を認めた。

第111回午前:第98問

診察の結果、Aさんは心不全heart failureの悪化を認めたため入院することになり、個室を希望した。入院後、酸素マスクによる酸素療法や利尿薬による薬物療法、塩分制限などの食事療法が開始された。入院3日、夜勤の看護師から日勤の看護師への朝の申し送りで、昨晩のAさんは夜間全く眠っていないこと、「ここはどこですか」と繰り返し尋ねてきたこと、娘が学校から帰ってくるのを待っていると言って病室の入り口を気にしていたことが報告された。日勤の看護師は、Aさんの睡眠状況を改善する必要があると考え、Aさんへの対応について検討した。  看護師のAさんへの対応で適切なのはどれか。

1: 終日、病室を明るくする。

2: 日中眠っていたら覚醒を促す。

3: 睡眠導入薬の使用を医師に相談する。

4: 夜間覚醒している場合は、夜は眠るよう説得する。

午前 6時 30分、 A県立病院の看護師は勤務中に突然、立っていられないほどの大きな揺れを感じた。病院の電源は自家発電に切り替わり A県北部を震源とするマグニチュード 7.0の地震が発生したと院内放送があった。

第103回午後:第118問

病棟看護師が発災直後にとる行動で最も優先するのはどれか。

1: 病棟内の患者の安全確認

2: 病院外への患者の避難誘導

3: 水道・ガスの被害状況の確認

4: 患者への病棟内は安全という通知