脳梗塞(cerebral infarction)を最も早期に検出できる画像検査はどれか。
1: シンチグラフィ
2: 磁気共鳴画像(MRI)
3: 磁気共鳴血管画像(MRA)
4: コンピュータ断層撮影(CT)
Aさん(28歳、女性)は、サーフィンが趣味で休日は海岸にいることが多い。Aさんは数ヶ月前から前胸部や腕に皮疹がみられ、日焼け後の疲労も強くなり、先月からサーフィンに行くことができなくなっていた。また数週間前から関節痛、微熱、倦怠感があり、2日前から39度台の発熱が続いたため受診した。血液検査等の結果、全身性エリテマトーデス〈SLE〉(systemic lupus erythematousus)を疑われ、緊急入院になった。
入院した翌朝、Aさんの倦怠感はさらに強まり、顔面の浮腫が増強し、尿蛋白3+が認められた。Aさんが両膝と足関節の痛みや、歩行時の息切れがすると訴えたので、排尿はベッドサイドで行い、それ以外は安静にするように指示された。血液検査の結果は白血球3000/μl、血小板11万/μl、溶血性貧血(hemolytic anemia)が認められ、酸素投与が1l/分で開始された。 Aさんの診断に必要と考えられる検査はどれか。
1: 膀胱鏡
2: 腎生検
3: 関節鏡
4: 骨髄穿刺
Aちゃん(3歳、女児)は、父親(会社員)と母親(会社員)との3人暮らし。Aちゃんは、生後11か月のときに、卵による食物アレルギー(food allergy)と診断され、医師の指示で卵の除去食療法をしていた。保育所では卵を除去した給食が提供されている。Aちゃんは保育所の給食の時間に、隣の席の園児の卵が入ったおかずを摂取し、蕁麻疹と咳嗽が出現した。保育士に連れられて救急外来を受診した。Aちゃんは保育士に抱っこされ、「かゆい」と訴えており、咳込みがみられた。
受診時に観察する項目で優先度が高いのはどれか。
1: 体温
2: 心拍数
3: 腸蠕動音
4: 蕁麻疹の範囲
一般検査時の採血に最も用いられる静脈はどれか。
1: 上腕静脈
2: 大腿静脈
3: 大伏在静脈
4: 肘正中皮静脈
Aさん(60歳、男性)は、自宅近くを散歩中に突然の胸痛が出現し、救急車を要請した。救急隊到着時のバイタルサインは、呼吸数28/分、脈拍100/分、血圧80/40mmHgであった。冷汗が著明で、前胸部から左肩にかけての激痛を訴えていた。問診で狭心症(angina pectoris)の既往歴があることが分かった。入院時の検査で急性心筋梗塞(acute myocardial infarction)と診断された。
このときの検査所見として適切なのはどれか。
1: 心電図のST上昇
2: 左肺呼吸音の減弱
3: クレアチンキナーゼ〈CK〉の下降
4: 胸部エックス線写真での心陰影の縮小
血液検査で抗凝固剤が入っている採血管を使用するのはどれか。
1: 血球数
2: 電解質
3: 中性脂肪
4: 梅毒抗体
5: 交差適合試験
左心室から全身に血液を送り出す血管はどれか。
1: 冠状動脈
2: 下大静脈
3: 肺動脈
4: 肺静脈
5: 大動脈