薬物と特に高齢者で観察すべき内容との組合せで正しいのはどれか。
1: ループ利尿薬 ──── 出血傾向
2: ベンゾジアゼピン系睡眠薬 ──── 血中尿酸値
3: 非ステロイド性消炎鎮痛薬 ──── 消化器症状
4: β遮断薬 ──── 血中カリウム濃度
出血傾向を考慮し手術前に投与の中止を検討するのはどれか。
1: アドレナリン
2: テオフィリン
3: ワルファリン
4: バンコマイシン
左心室の収縮力を抑制するのはどれか。
1: アンジオテンシン II受容体拮抗薬
2: β遮断薬
3: 硝酸薬
4: 利尿薬
永久的止血法に含まれるのはどれか。
1: 止血帯法
2: タンポン法
3: 血管結紮法
4: 間接圧迫止血法
一次脱水でみられるのはどれか。
1: 尿量の減少
2: 血漿浸透圧の低下
3: バソプレシンの分泌の抑制
4: 血漿ナトリウムイオン濃度の低下
Aさん(56歳、男性)は、若いころテニスの選手で、現在も趣味でテニスを続けている。膀胱癌(bladder cancer)と診断され、膀胱全摘除術・回腸導管造設術の手術目的で入院した。Aさんは「外来で病名を聞いたときは動揺しましたが、家族と話し合い、今は心の準備ができています」と看護師に話した。
手術までの観察項目で緊急の処置を必要とする可能性があるのはどれか。
1: 尿閉
2: 頻尿
3: 潜血尿
4: 排尿時痛
転倒・転落を起こすリスクを高める薬はどれか。
1: 降圧薬
2: 抗凝固薬
3: 気管支拡張薬
4: 副腎皮質ステロイド薬
Aさん(74歳、男性)は、強い下腹部痛のため救急車で搬入された。Aさんは顔面蒼白で、冷汗をかき、腹部を押さえている。一緒に来た妻は、「夫はいつも尿が出にくい。夜は、3回はトイレに行くのに、昨夜は行かなかった。今朝もポタポタとしか出なかった。便秘はしていない」と話した。Aさんは4年前に脳梗塞(cerebral infarction)になり、重い構音障害があるが理解力に問題はなく、身の回りのことは全部自分でできている。搬入時のAさんは、看護師と視線を合わせることができ、問いかけにはうなずきで答えている。
ループ利尿薬について正しいのはどれか。
1: 作用発現が速い。
2: 眠前の服用が望ましい。
3: 抗不整脈薬として用いられる。
4: 副作用〈有害事象〉に高カリウム血症hyperkalemiaがある。
降圧利尿薬により血中濃度が低下するのはどれか。
1: ナトリウム
2: 中性脂肪
3: 尿酸
4: 血糖
目的とする効果が安定して発現するまでに最も時間がかかる薬はどれか。
1: 睡眠薬
2: 鎮痛薬
3: 抗うつ薬
4: 抗血栓薬