加齢によって高齢者に便秘が起こりやすくなる原因で適切なのはどれか。
1: 経口摂取量の低下
2: 味覚の閾値の低下
3: 腸管での水分吸収の低下
4: 直腸内圧感受性の閾値の低下
加齢による身体生理機能の変化とそれによって影響を受ける薬物動態の組合せで正しいのはどれか。
1: 体内水分量の減少 ─ 代謝
2: 体内脂肪量の増加 ─ 排泄
3: 血清アルブミンの減少 ─ 分布
4: 糸球体濾過値〈GFR〉の低下 ─ 吸収
加齢によって高齢者に脱水が起こりやすくなる理由はどれか。2つ選べ。
1: 骨量の減少
2: 筋肉量の減少
3: 末血管抵抗の増強
4: 渇中枢の感受性の低下
5: 腎臓のナトリウム保持機能の亢進
老化による身体機能の変化と薬物動態への影響との組合せで正しいのはどれか。
1: 血中蛋白の低下ー薬効の減少
2: 腎血流量の低下ー薬効の減少
3: 肝血流量の低下ー薬効の増大
4: 消化機能の低下ー薬効の増大
老年期にみられる身体的な変化はどれか。
1: 血管抵抗の増大
2: 消化管の運動の亢進
3: 水晶体の弾性の増大
4: メラトニン分泌量の増加
高齢者の薬物動態の特徴で正しいのはどれか。
1: 薬物の吸収の亢進
2: 薬物の代謝の亢進
3: 薬物の排泄の増加
4: 血中濃度の半減期の延長
A さん(68 歳、女性)は、 2 年前に高血圧症 (hypertention) と診断され、カルシウム拮抗薬を服用している。高血圧をきっかけに、喫煙を 1 日 30 本から 5 本に減らし、飲酒を週 3 回から 1 回に減らした。また、減量に取り組み、 2 年間で BMI が 25.5 から 22.9 に変化した。A さんは町の健康診査で骨密度が低下していることが分かり、整形外科を受診し骨粗鬆症 (osteoporosis) と診断された。A さんは「子どもができなかったし、夫もすでに亡くなりました。 1 人暮らしで家事は自分で行っているので、骨折や寝たきりの状態は困ります」と話した。
A さんの骨粗鬆症 (osteoporosis) の要因として最も考えられるのはどれか
1: 肥満
2: 喫煙
3: 出産経験がないこと
4: カルシウム拮抗薬の服用
薬物と特に高齢者で観察すべき内容との組合せで正しいのはどれか。
1: ループ利尿薬 ──── 出血傾向
2: ベンゾジアゼピン系睡眠薬 ──── 血中尿酸値
3: 非ステロイド性消炎鎮痛薬 ──── 消化器症状
4: β遮断薬 ──── 血中カリウム濃度
ベンゾジアゼピン系薬を服用中の高齢者について、若年者と比較した特徴で正しいのはどれか。
1: 薬物感受性が低い。
2: 薬物の作用が持続しにくい。
3: 薬物の相互作用が起こりにくい。
4: 薬物の血中濃度が高くなりやすい。
高齢者に術後の呼吸器合併症が発症しやすい理由で正しいのはどれか。
1: 残気量の減少
2: 肺活量の低下
3: 嚥下反射の閾値の低下
4: 気道の線毛運動の亢進
高齢者が術後に呼吸器合併症を発症しやすい理由はどれか。
1: 1秒率の減少
2: 残気量の減少
3: 嚥下反射の亢進
4: 気道の線毛運動の亢進
便秘の原因となる加齢に伴う身体的変化で誤っているのはどれか。
1: 大腸粘膜の萎縮
2: 骨盤底筋群の筋力低下
3: 直腸内圧の閾値の低下
4: 大腸の内括約筋の緊張の低下
抗癌薬の副作用(有害事象)である骨髄抑制を示しているのはどれか。
1: 嘔吐
2: 下痢
3: 神経障害
4: 白血球減少
高齢者の健康障害の特徴で正しいのはどれか。
1: 症状の出現は定型である。
2: 治療の効果が現れやすい。
3: 疾患の発生に心理的要因の影響は少ない。
4: 薬物の副作用〈有害事象〉が発生しやすい。
高齢者に多い弛緩性便秘の原因で正しいのはどれか。
1: 長期臥床
2: 便意の我慢
3: 腸管内の炎症
4: 下行結腸の蠕動亢進
病的な老化を示すのはどれか。
1: 肝臓の萎縮
2: 動脈の粥状硬化
3: 毛様体筋の機能低下
4: 心筋の弾性線維の減少
5: 膀胱の平滑筋の線維化
加齢による身体機能の変化で上昇・増加するのはどれか。
1: 肺活量
2: 基礎代謝率
3: 収縮期血圧
4: 胃液分泌量
麻薬性鎮痛薬の副作用はどれか。
1: 心悸亢進
2: 食欲の亢進
3: 腸蠕動の抑制
4: 骨髄機能の抑制