急性大動脈解離(acute aortic dissection)について正しいのはどれか。
1: 大動脈壁の外膜が解離する。
2: 診断には造影剤を用いないCT検査を行う。
3: Stanford〈スタンフォード〉分類B型では緊急手術を要する。
4: 若年者ではMarfan〈マルファン〉症候群(Marfan syndrome)の患者にみられることが多い。
Aさん(48歳、男性)は、仕事中に生じた胸部と右肩の違和感を主訴に来院した。バイタルサインは安定しているが、スタンフォード分類B型の急性大動脈解離(acute aortic dissection)と診断され、医師から手術を勧められた。 治療の選択で迷っている様子のAさんへの対応で適切なのはどれか。
1: 「医師からの治療のリスクや合併症の説明で、不明な点はありますか」
2: 「手術を受けるか受けないか、すぐに決めたほうがよいです」
3: 「医師の判断に任せるのが一番よいと思います」
4: 「緊急度が高いので、話はあとにしましょう」
急性大動脈解離acute aortic dissectionにおいて緊急手術を行うかどうかの観点で用いる分類はどれか。
1: NYHA分類
2: スタンフォード分類
3: Killip〈キリップ〉分類
4: DeBakey〈ドベーキー〉分類
5: Forrester〈フォレスター〉分類
出血性ショック(hemorrhagic shock)になる危険性が最も高いのはどれか。
1: 頸椎骨折(cervical fracture)
2: 肋骨骨折(rib fracture)
3: 腰椎圧迫骨折(lumbar compression fracture)
4: 骨盤骨折(pelvic fracture)
Aさん(40歳、初産婦)は妊娠経過に異常がなく、妊娠41週に陣痛発来した。分娩中に臍帯圧迫による胎児機能不全を認めたため緊急帝王切開になった。麻酔は、脊椎麻酔に硬膜外麻酔を併用した。出生した児の体重は3150g、アプガースコアは1分後7点、5分後9点であった。Aさんは、術中の経過に異常はなく、出血量400ml。術直後の検査でHb11.5g/dlであった。
Aさんの術後合併症で最も注意すべきなのはどれか。
1: 貧血(anemia)
2: 肺水腫(pulmonary edema)
3: 術後せん妄(post-operative delirium)
4: 深部静脈血栓症〈DVT〉(deep venous thrombosis)
Aさん(43歳、女性)は、吐血のため救急搬送され、食道静脈瘤破裂 (rupture of esophageal varices) に対して緊急 止血術が行われた。腹水は少量認められるが、経過は良好で近日中に退院を予定している。Aさんは 5年前に肝硬変 (cirrhosis) と診断されている。 Aさんへの食事指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 高蛋白食とする。
2: 塩分は制限しない。
3: 食物繊維を控える。
4: 固い食品を控える。
5: 辛い香辛料を控える。