第110回午前第118問の類似問題

A さん(52 歳、男性)は、 5 年前に健康診断で高血圧を指摘されていたが、そのままにしていた。 5 年ぶりに健康診断を受けたところ尿蛋白+で、内科を受診し腎機能障害を指摘された。A さんは、身長 160 cm、体重 56 kg であり、体温 36.1 ℃、呼吸数18/分、脈拍 64/分、整で、血圧 166/96 mmHg であった。血液検査データは、Hb9.3 g/dL、アルブミン 3.6 g/dL、クレアチニン 2.3 mg/dL、HbA1c 5.6 %、K 3.9mEq/L、推算糸球体濾過量〈eGFR〉25 mL/分/1.73 m2 であり、特に自覚症状はなく、浮腫はみられない。

第104回午前:第94問

腎機能の悪化によるものと考えられるデータはどれか

1: 体 重

2: 血清カリウム値

3: ヘモグロビン値

4: 血清アルブミン値

Aさん(50歳、男性、会社員)は半年ほど前から労作時に胸痛と呼吸困難感があり、狭心症angina pectorisと診断され内服治療を受けている。本日明け方から胸部に圧迫感があった。出勤途中に強い胸痛を自覚し、自ら救急車を要請した。救急外来到着時のバイタルサインは、体温35.8℃、呼吸数30/分、脈拍112/分、血圧96/52mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉93%(酸素2L/分)。意識は清明。12誘導心電図はV1~V4でST上昇、Ⅱ、Ⅲ、aVF でST低下がみられた。

第111回午後:第91問

救急外来到着時にAさんの状態をアセスメントするために優先度が高い血液検査項目はどれか。

1: トロポニンT

2: 乳酸脱水素酵素

3: 血清クレアチニン

4: アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ

第106回午後:第78問

出血傾向を把握するために重要なのはどれか。2つ選べ。

1: 血糖値

2: 血清鉄

3: 血小板数

4: アルカリフォスファターゼ値

5: 活性化部分トロンボプラスチン時間〈APTT〉

第105回午前:第23問

患者が自己採血で簡単に測定できるのはどれか。

1: 血糖

2: カリウム

3: カルシウム

4: アルブミン

第111回午前:第46問

血中濃度の測定にあたり食事の影響を考慮すべきホルモンはどれか。

1: グルカゴン

2: メラトニン

3: コルチゾール

4: バゾプレシン

第100回午前:第12問

貧血(anemia)の診断に用いられるのはどれか。

1: ヘモグロビン濃度

2: 収縮期血圧

3: 血糖値

4: 尿酸値

第102回午後:第11問

血中濃度が上昇すると黄疸となるのはどれか。

1: グルコース

2: ビリルビン

3: クレアチニン

4: 総コレステロール

第105回午後:第15問

貧血(anemia)の診断に用いられるのはどれか。

1: 血糖値

2: 尿酸値

3: C反応性蛋白値

4: ヘモグロビン濃度

Aさん(52歳、男性)は、 2か月で体重が7kg減少した。 2か月前から食事のつかえ感があるため受診した。検査の結果、胸部食道癌(thoracic esophageal cancer)と診断され、手術目的で入院した。

第101回午後:第94問

入院時の検査データは、Hb 9.5 g/dl、血清総蛋白 5.4 g/dl、アルブミン2.5 g/dl、 AST〈GOT〉24 I U/l、ALT〈GPT〉25 I U/l、γ-GTP 38 IU/l、尿素窒素 1 8 mg/dl、クレアチニン0.7mg/dl、プロトロンビン時間 82 %(基準 80〜120)であった。Aさんの状況で術後合併症のリスクとなるのはどれか。

1: 出血傾向

2: 腎機能障害

3: 低栄養状態

4: 肝機能障害

第111回午前:第86問

ヘモグロビンA1c〈HbA1c〉について正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 測定値の上限は10%である。

2: 赤血球の寿命によって測定値は変動する。

3: 過去1、2週間の血糖値管理の指標である。

4: グリコアルブミンより短期間の血糖値管理の指標である。

5: ヘモグロビンにブドウ糖が結合した糖化蛋白質のことである。

第110回午後:第15問

痛風goutの患者の血液検査データで高値を示すのはどれか。

1: 尿酸

2: 尿素窒素

3: アルブミン

4: トリグリセリド

A君(14歳、男子)は、夏休みのサッカー部の部活動で、朝10時から12時まで屋外で練習した。昼食時におにぎり2個とお茶を500mL摂取し、休憩後の13時から15時まで再び練習した。この日は晴天で、外気温は32℃であった。15分休憩し練習を再開したところ、A君は突然頭痛と悪心とを訴え、グラウンドの隅に座り込んだ。 サッカー部担当のB教諭が、A君を日陰で横にして休ませ様子をみていたが、症状が改善せず、顔面蒼白、冷汗が出現した。A君は「気持ち悪い」と言った後に嘔吐した。

第107回午後:第101問

B教諭に付き添われて、A君は病院に到着した。来院時、A君のバイタルサインは、体温38.5℃、呼吸数26/分、脈拍128/分、血圧90/48mmHg であった。口唇粘膜は乾燥し、皮膚をつまむとゆっくり戻る状態であった。血液検査データは、赤血球580万/μL、白血球12,500/μL、Hb16.8g/dL、Na152mEq/L、K4.0mEq/L、Cl109mEq/L、クレアチニン0.9mg/dLであった。尿比重1.035。受診時の身長165cm、体重57kg(発症前60kg)。 A君の状態に対するアセスメントとして適切なのはどれか。

1: 貧血である。

2: 低カリウム血症である。

3: 高ナトリウム血症である。

4: 循環血液量が増加している。

5: ツルゴール反応は正常である。