上部消化管内視鏡検査について適切なのはどれか。
1: 2時間前から絶飲食とする。
2: 前投薬には筋弛緩薬を用いる。
3: 体位は左側臥位とする。
4: 終了直後から飲食は可能である。
A君( 8歳、男児 )は、頭痛、食欲不振、全身倦怠感、肉眼的血尿および両眼瞼の浮腫を主訴に病院を受診した。 1か月前に扁桃炎 (tonsillitis)に罹患した以外は既往歴に特記すべきこ とはない。扁桃炎 (tonsillitis)は抗菌薬を内服し軽快した。血液検査の結果、 溶連菌感染後急性糸球体腎炎 (poststreptcoccal acute glomerulonephritis)と診断されて入院した。入院時、 A君は体温 36.8℃、呼吸 数20/分、脈拍は 80/分、整で血圧 132/80 mmHgであった。
A君の入院時の看護計画で適切なのはどれか。
1: 水分摂取を促す。
2: 背部の冷罨法を行う。
3: 1日 3回の血圧測定を行う。
4: 食事の持ち込みを許可する。
Aさん(38歳、会社員、女性)は夫と2人暮らし。通勤中に突然の頭痛を訴えて倒れ、救急搬送された。入院後に行った頭部CT検査および頭部MRI検査で、脳腫瘍brain tumorと診断された。Aさんは脳腫瘍摘出のために開頭術を受けた。
帰室後の看護として適切なのはどれか。
1: 発熱時の冷罨法は禁忌である。
2: 徐脈時は経過観察とする。
3: ベッドの頭側を挙上する。
4: 頸部を前屈させる。
嚥下障害のある患者の食事介助で適切なのはどれか。
1: 水分はとろみをつける。
2: 頸部を伸展する。
3: 一口量を多くする。
4: むせたときには水を飲ませる。
Aさん(32歳、男性)は慢性副鼻腔炎と診断され経過観察をしていたが、症状が改善せず手術を受けることになった。 Aさんへの術後の生活についての説明で適切なのはどれか。
1: 咽頭にたまった分泌物は飲み込んでも良い。
2: 物が二重に見えるときは看護師に伝える。
3: 手術当日から入浴が可能である。
4: 臥床時は頭部を低く保つ。
Aさん(52歳、男性)、自営業。既往歴に特記すべきことはない。屋根を補修するためにはしごを登っていたところ、足を滑らせて転落し、頭部を打撲した。救急車で病院に搬送され、頭部 CTで、右前頭葉と側頭葉の脳挫傷(cerebral contusion)と右側頭葉の脳内血腫(intracerebral hematoma)を認めた。
このときのAさんへの看護で適切なのはどれか。
1: 後頭部を氷枕で冷やす。
2: 上半身を30度程度挙上する。
3: 左上下肢の関節屈曲運動を行う。
4: 右上肢を抑制して硬膜外ドレーン抜去を予防する。
慢性副鼻腔炎(chronic sinusitis)の手術を受けた患者に対する説明で適切なのはどれか。
1: 咽頭にたまった分泌物は飲んでも良い。
2: 臥床時は頭部を低く保つ。
3: 手術当日から入浴が可能である。
4: 物が二重に見えるときは看護師に伝える。
Aさん ( 75歳、女性 )は、娘と 2人で暮らしている。 5年前に Alzheimer〈アルツハ イマー〉病 (Alzheimer disease)と診断された。半年前から食欲不振が続き体重減少がみられ受診した。検査の結果、胃癌 (gastric cancer)と診断され胃全摘出術が行われた。入院時の改訂版長谷川式簡易知能 評価スケール〈HDS-R〉16点、 Mini-Mental State Examination〈MMSE〉18点。
術後 1週間が経過した。 Aさんは日中は病室で眠っていることが多いが、夜間は病棟内の廊下を徘徊している。 Aさんへの看護で最も適切なのはどれか。
1: 朝は無理に起こさない。
2: 午後にレクリエーション活動を計画する。
3: 夕食の時間を就寝前に変更する。
4: 夜間は病室の天井の電気をつけておく。
脊髄造影について正しいのはどれか。
1: 検査前の食事制限はない。
2: 造影剤を硬膜外腔に注入する。
3: 検査中のけいれん発作に注意する。
4: 検査後は水平仰臥位で安静を保つ。
Aちゃん(生後10か月)は、それまで機嫌よく過ごしていたが、夕方から突然不機嫌になり、15〜20 分ごとに激しく泣いては、泣き止むことを繰り返した。Aちゃんは夕食の離乳食を食べず哺乳もしなかったが、嘔吐したため21時に保護者と救急病院を受診した。担当医師は保護者に、腸重積症(intussusception)が疑われるためグリセリン浣腸を行って便性を確認する、と説明した。体温は37.1℃であった。
Aちゃんは、高圧浣腸により重積が整復され、経過観察のため入院した。翌朝、経口摂取が可能となり、状態も落ちついているため退院が決定した。保護者から「退院後に何か注意することはありますか」と看護師に質問があった。 保護者への説明で適切なのはどれか。
1: 「月1回の受診をしてください」
2: 「3日間は入浴を控えてください」
3: 「1週間は離乳食を1日1回にしてください」
4: 「同じような症状が出たら受診してください」
脳血管造影を行う患者の看護について適切なのはどれか。
1: 前日に頭部の剃毛を行う。
2: 検査中は患者に話しかけない。
3: 穿刺部末梢側の動脈の拍動を確認する。
4: 検査30分前まで食事摂取が可能である。
Aさん(75歳、女性)は、1人暮らし。高血圧症hypertensionの内服治療をしているが、その他に既往歴はない。認知機能は問題ない。軽度の円背があるが、日常生活動作〈ADL〉は自立している。簡単な家事は自分で行っており、家の中で過ごすことが多かった。近所に住む長女が時々、Aさんの様子を見に来ていた。 ある日、Aさんは自宅の階段を踏み外して転落し、横向きになったまま動けなくなったところを訪問してきた長女に発見され、救急車で病院に運ばれ、右大腿骨頸部骨折femoral neck fractureと診断された。そのまま入院し、緊急手術を行うことになった。
手術前オリエンテーションの際の看護師の説明内容で適切なのはどれか。
1: 「手術はすぐに終わります」
2: 「手術後はすぐに水を飲めます」
3: 「手術後は両足とも動かしてはいけません」
4: 「手術後は背中にクッションを当てます」
Aちゃん(7歳、女児、小学1年生)は、3歳ころから夜間就寝中や保育所の昼寝の時に時々いびきがあり、保育所の友達に「Aちゃんがうるさくて眠れない」と言われた。母親が心配してAちゃんを小児科外来に連れて行った。その後、Aちゃんは外来で経過観察されてきたが、今年の4月から7月までの間に、急性扁桃炎(acute tonsillitis)を3回起こしていることや、睡眠時無呼吸がみられるようになったことから、8月中に扁桃腺摘出術を受けることになった。
手術後1日。看護師が行うAちゃんの術後出血の観察方法で適切なのはどれか。
1: 口を開けて手術創を観察する。
2: 唾液の色を観察する。
3: 便の色を観察する。
4: 脈拍数を測定する。
待機的に行う食道静脈瘤硬化療法について正しいのはどれか。
1: 全身麻酔下で行う。
2: 前日に下剤を内服する。
3: 治療後48時間の安静が必要である。
4: 治療翌日の朝から常食を開始する。
5: 治療後に胸部痛が出現する可能性がある。
Aさん(59歳、女性)は、午前2時ころにバットで殴られたような激しい頭痛を自覚し、嘔吐した。午前4時、Aさんは、頭痛を我慢できなくなったために、家族に付き添われて救急搬送され、緊急入院した。入院時、ジャパン・コーマ・スケール 〈JCS〉Ⅰ-1、四肢の麻痺を認めない。
Aさんはくも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)と診断された。再出血を防ぐためのケアで適切なのはどれか。
1: 深呼吸を促す。
2: 起坐位とする。
3: 病室を薄暗くする。
4: 頭部を氷枕で冷やす。
大骨頸部骨折(femoral neck fracture)に対する人工骨頭置換術の術後1週以内における看護で適切なのはどれか。
1: 手術当日に全身清拭は行わない。
2: 術後初めての食事は全介助で行う。
3: 患肢の他動運動は術後①日から行う。
4: 臥床時は患肢を外転中間位に保持する。
脳血管造影を行う患者の看護について最も適切なのはどれか。
1: 前日に側頭部の剃毛を行う。
2: 検査 30 分前まで食事摂取が可能である。
3: 検査中は患者に話しかけない。
4: 穿刺部の末梢側の動脈の拍動を確認する。
髄液検査のための腰椎穿刺を受ける患者への対応で適切なのはどれか。
1: 穿刺時の患者の体位は背筋を伸ばした側臥位にする。
2: 穿刺時は患者に上肢のしびれがないかを尋ねる。
3: 検査後は患者の頭痛や吐き気に注意する。
4: 検査後30分が過ぎたら自由に動いてよいと話す。
Aさん(59歳、女性)は、午前2時ころにバットで殴られたような激しい頭痛を自覚し、嘔吐した。午前4時、Aさんは、頭痛を我慢できなくなったために、家族に付き添われて救急搬送され、緊急入院した。入院時、ジャパン・コーマ・スケール 〈JCS〉Ⅰ-1、四肢の麻痺を認めない。
開頭術後24時間が経過した。JCSⅠ-2。体温 37.5 ℃。脈拍 88/分、血圧 138/84 mmHg。呼吸数18/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98%(酸素吸入3l/分)。脳室ドレナージが行われている。Aさんへの看護で適切なのはどれか。
1: 両腋窩を冷やす。
2: 酸素吸入を中止する。
3: 起き上がらないように説明する。
4: 痛み刺激を与えて意識レベルを確認する。
A さん(72 歳、男性)は、アパートの 1 階に 1 人で暮らしている。家族や親戚はいない。15 年前から心不全 (heart failure) のために利尿薬を毎朝内服している。半年前に要支援 2 の認定を受け、介護予防通所介護を週に 2 回利用している。早朝、A さんは玄関の外で座り込んでいるところを近所の人に発見され救急搬送された。来院時、体温37.4 ℃、呼吸数 20/分、脈拍 98/分、血圧 100/70 mmHg であった。血液検査と尿検査の結果、脱水症と診断された。
入院後 5 日。A さんの症状は改善し、明日退院する予定である。床頭台の隅に利尿薬が残っていたため看護師が質問すると、A さんは「看護師さんから薬をもらうとすぐ飲んでいるよ」と話した。また、自分の病室を間違えることが数回あった。A さんが在宅療養を継続するために、看護師が介護支援専門員へ伝える情報として優先度が高いのはどれか。
1: 生活リズム
2: 食事の摂取量
3: 服薬管理の状況
4: 脱水症の治療内容