災害発生後、避難先の体育館で生活を始めた高齢者への対応で最も適切なのはどれか。
1: トイレに近い場所を確保する。
2: 持参薬を回収して被災者に分ける。
3: 区画された範囲内で過ごすよう促す。
4: 私語を控えて館内の静穏が保てるように指導する。
Aさん(70歳、男性)は、妻(68歳)と2人暮らし。3年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis)(ALS)と診断され、在宅で療養生活を続けていた。その後、Aさんは症状が悪化し、入院して気管切開下の人工呼吸療法、胃瘻による経管栄養法を受けることになった。妻は、退院後に必要なケアの技術指導、人工呼吸器や胃瘻の管理方法、緊急・災害時の対応について病棟看護師から指導を受けた。退院前カンファレンスにおいて、訪問看護のほかに必要な在宅サービスについて検討することになった。妻は慢性腎不全(chronic renal failure)のため、週に3回の血液透析を受けており、1回に約6時間の外出が必要である。
退院から2週後、妻から「昨日、私が透析を受けている病院で災害が発生した場合の診療について説明がありました。在宅での生活にも少し慣れてきたし、夫のことも気になるので、あらためて災害に備えておきたいのですが、何から始めればよいでしょうか」と訪問看護師に相談があった。 訪問看護師が妻に指導する内容で最も優先度が高いのはどれか。
1: 予備の電源の選び方
2: 福祉避難所への移動手段
3: 災害用持ち出し物品の準備
4: 足踏み式吸引器の使用方法
医療現場における暴力について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 精神科に特有のものである。
2: 病室環境は誘因にならない。
3: 目撃者は被害者に含まれない。
4: 暴力予防プログラムに合わせて対処する。
5: 発生を防止するためには組織的な体制の整備が重要である。
災害急性期における精神障害者への看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1: 名札の着用を指示する。
2: 災害の状況については説明しない。
3: 不眠が続いても一時的な変化と判断する。
4: 服薬している薬剤を中断しないように支援する。
大規模災害時のトリアージで、緊急度が最も高いと判断されるのはどれか。
1: 下腿に創傷があるが補助があれば歩行できる。
2: 自発呼吸はあるが橈骨動脈は触知できない。
3: 気道確保しても自発呼吸がない。
4: 開眼・閉眼の指示に応じる。
大規模災害時のトリアージで緊急度が最も高いと判断されるのはどれか。
1: 下腿に創傷があるが補助があれば歩行できる。
2: 自発呼吸はあるが橈骨動脈は触知できない。
3: 気道確保しても自発呼吸がない。
4: 開眼・閉眼の指示に応じる。
チーム医療で正しいのはどれか。
1: 国家資格を持つ者で構成される。
2: リーダーとなる職種を固定する。
3: 他施設との間で行うことはできない。
4: メンバー間で情報を共有して意思決定をする。
労働者災害補償保険法に規定されているのはどれか。2つ選べ。
1: 通勤災害時の療養給付
2: 失業時の教育訓練給付金
3: 災害発生時の超過勤務手当
4: 有害業務従事者の健康診断育
5: 業務上の事故による介護補償給付
介護保険におけるサービスの説明で正しいのはどれか。
1: 通所介護では機能訓練を行うことができない。
2: 通所介護を行う事業所には医師の配置が必須である。
3: 通所リハビリテーションでは個別の理学療法が提供される。
4: 通所リハビリテーションの利用に介護保険は適用されない。
医療法に基づく記述で正しいのはどれか。
1: 病床の区分は療養病床と一般病床の2種類である。
2: 地域医療支援病院は厚生労働大臣の承認が必要である。
3: 無床診療所の開設には厚生労働大臣への届出が必要である。
4: 有床診療所は19人以下の患者を入院させる施設を有するものである。
大震災の2日後、避難所にいる成人への心理的援助で適切なのはどれか。
1: 宗教の多様性への配慮は後で行う。
2: 会話が途切れないように話しかける。
3: 確証がなくても安全であると保証する。
4: ストレス反応に関する情報提供を行う。
医療法に基づき高度医療の提供とそれに関する研修を実施する医療施設はどれか。
1: 診療所
2: 特定機能病院
3: 地域医療支援病院
4: 臨床研究中核病院
午前 6時 30分、 A県立病院の看護師は勤務中に突然、立っていられないほどの大きな揺れを感じた。病院の電源は自家発電に切り替わり A県北部を震源とするマグニチュード 7.0の地震が発生したと院内放送があった。
多くの傷病者が病院に運ばれてきた。医師の指示により看護師がトリアージを行った。誤っているのはどれか。
1: 歩行できているか確認する。
2: 呼吸をしているか確認する。
3: 血圧を測定する。
4: 従命反応をみる。
Aさん(38歳、男性)。23時ころ、徒歩で来院した。Aさんは胸を押さえ苦しそうに待合室で座っており、救急外来の看護師が声をかけると、Aさんは日本語を少し話すことができ、外出中に急に胸が痛くなったと話した。Aさんは英語は話せないようだった。Aさんは日本語学校の学生であり、Aさんの指定した番号に電話したところ、Aさんの妻につながり、日本語でのコミュニケーションが可能であった。妻は1時間後に病院に到着できるということだった。この病院には、夜間にAさんの母国語を話せる職員はいなかった。
医師の診察までに救急外来の看護師が行う対応として適切なのはどれか。
1: Aさんの在留資格を確認する。
2: Aさんの母国の大使館に連絡する。
3: Aさんの理解度に応じた日本語で症状を聴取する。
4: 妻が来院するまでAさんに待合室で待ってもらう。