第109回午後第67問の類似問題

第111回午後:第68問

精神保健及び精神障害者福祉に関する法律〈精神保健福祉法〉において、精神科病院で隔離中の患者に対し、治療上で必要な場合に制限できるのはどれか。

1: 家族との面会

2: 患者からの信書の発信

3: 患者からの退院の請求

4: 人権擁護に関する行政機関の職員との電話

Aさん(35歳、男性、会社員)は妻(32歳、主婦)と子ども(2歳)と3人暮らし。5年前にうつ病depressionと診断された。半年前に営業部門に異動し、帰宅後も深夜まで仕事をする日が続いていた。「仕事のことが気になってしまい、焦りと不安ばかりが増して眠れない。会社に行くのが苦しい、入院させてもらえないか」と訴えがあり、休養と薬物の調整を目的として精神科病院に入院となった。入院後、Aさんから「実は薬を飲むのが嫌で、途中から飲むのをやめていたんです。薬を飲みたくないのですが、どうしたらよいでしょうか」と看護師に相談があった。

第111回午後:第111問

Aさんのうつ症状は改善し、多職種で退院に向けた話し合いを始めた。会社の休職制度を利用し休んでいるAさんは、「薬が効いたので、今後も薬を飲み続けることが大切だと思っている。異動したばかりなので仕事に早く戻らなければと思うが、休職してからずっと入院しているので、すぐに働ける自信がない」と看護師に話した。  退院に向けてAさんが利用する社会資源で適切なのはどれか。

1: 就労継続支援

2: リワーク支援

3: 障害者社会適応訓練事業

4: ジョブコーチによる支援

第106回午後:第59問

障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律〈障害者総合支援法〉に基づいて、障害者が利用できるサービスはどれか。

1: 育成医療

2: 居宅療養管理指導

3: 共同生活援助〈グループホーム〉

4: 介護予防通所リハビリテーション

第107回午前:第57問

大震災の2日後、避難所にいる成人への心理的援助で適切なのはどれか。

1: 宗教の多様性への配慮は後で行う。

2: 会話が途切れないように話しかける。

3: 確証がなくても安全であると保証する。

4: ストレス反応に関する情報提供を行う。

第111回午前:第67問

Aさん(22歳、統合失調症schizophrenia)は父親、母親、妹との4人暮らし。高校卒業後、アルバイトをしていたが、症状の悪化によって初めて精神科病院に入院した。退院後に一般企業で働きたいと希望している。  看護師がAさんに提案するサービスで適切なのはどれか。

1: 行動援護

2: 就労移行支援

3: 自立生活援助

4: 地域定着支援

第106回午後:第88問

精神医療におけるピアサポーターの活動について正しいのはどれか。2つ選べ。

1: 訪問活動は禁止されている。

2: 活動には専門家の同行が条件となる。

3: ピアサポーター自身の回復が促進される。

4: 精神保健医療福祉サービスの利用を終了していることが条件となる。

5: 自分の精神障害の経験を活かして同様の体験をしている人を支援する。

第102回午前:第55問

電気けいれん療法の適応となるのはどれか。

1: 失見当識

2: 重症うつ病(depression)

3: 悪性症候群(malignant syndrome)

4: Parkinson〈パーキンソン〉病(Parkinson’s disease)

第104回午後:第74問

災害急性期における精神障害者への看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1: 名札の着用を指示する。

2: 災害の状況については説明しない。

3: 不眠が続いても一時的な変化と判断する。

4: 服薬している薬剤を中断しないように支援する。

第108回午前:第69問

精神保健及び精神障害者福祉に関する法律で、平成25年(2013年)に改正された内容はどれか。

1: 保護者制度の廃止

2: 自立支援医療の新設

3: 精神保健指定医制度の導入

4: 精神分裂病 (schizophrenia )から統合失調症(schizophrenia) への呼称変更

第111回午前:第55問

高齢者の健康障害の特徴で正しいのはどれか。

1: 症状の出現は定型である。

2: 治療の効果が現れやすい。

3: 疾患の発生に心理的要因の影響は少ない。

4: 薬物の副作用〈有害事象〉が発生しやすい。

Aさん(37歳、女性、会社員)は、1人暮らし。11月に経理部へ異動となった。新しい人間関係と慣れない仕事で帰宅後も緊張が取れず、眠れない日が続いていた。異動から3週目の朝、会社のエレベーターに乗ると、息苦しさ、動悸からパニック発作を起こした。その後も不眠とパニック発作が出現したため、異動から2か月後、精神科クリニックを受診し、パニック障害(panic disorder)と診断された。主治医からは、短時間型の睡眠薬と選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が処方された。また、職場の協力を得て仕事量の調整をしてもらうことになった。受診から5日後、Aさんから「昨日の朝から気分が悪くなり、下痢をするようになった」と電話があった。

第108回午前:第112問

受診後のAさんの状況に対する看護師のアセスメントで適切なのはどれか。

1: ストレスの増大

2: うつ症状の悪化

3: 睡眠薬の持ち越し効果

4: SSRIの副作用(有害事象)

第104回午後:第68問

集団精神療法の効果が最も期待できるのはどれか。

1: 過眠症

2: 躁状態

3: 薬物依存症

4: 小児自閉症

第109回午後:第37問

健康増進法に基づき実施されるのはどれか。

1: 受療行動調査

2: 特定保健指導

3: アレルギー疾患対策

4: 受動喫煙の防止対策

第105回午後:第59問

Aさん(40歳、男性)は、5年前に勤めていた会社が倒産し再就職ができず、うつ病(depression)になった。その後、治療を受けて回復してきたため、一般企業への再就職を希望している。 Aさんが就労を目指して利用できる社会資源はどれか。

1: 就労移行支援

2: 就労継続支援A型

3: 就労継続支援B 型

4: 自立訓練<生活訓練>

第107回午前:第80問

難病患者が自分の病気について学ぶことで不安を解消しようとする防衛機制はどれか。

1: 否認

2: 昇華

3: 知性化

4: 合理化

5: 反動形成